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今日取り上げるのは、ジョンのソロ初期の名曲「労働者階級の英雄」。
アコギ一本で淡々と歌われる曲です。
労働者階級の家に生まれ、両親に捨てられるように伯母に育てられ、ロックンロールの道に進み、やがて世界を制した男、ジョン。
イマジンが彼の代表曲とするならば、労働者階級の英雄はその裏の代表曲。
愛と平和の人じゃない、労働者、ロックンローラー、皮肉屋のジョンがここにいます。
厳密にいえば、ジョンが育った伯母の家は中流階級の家で、とくに不自由なく暮らしていたと言われます。
両親からの愛はなかったけど。
ジョージやリンゴのような生粋の労働者階級ではなかったんですね。
でも、ビートルズのアマ時代、とくにハンブルグ時代は、もろに労働者階級による労働者階級のためのロックンロールバンドで、それが彼に大きな影響を与えているのは間違いありません。
歌詞です。
生まれてすぐに
自分はちっぽけな存在だと思わされる
与えられるべきチャンスも奪われ
しまいには、苦痛の激しさに何も感じなくなる
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
家では虐待され、学校ではいじめられる
利口なら嫌われ、バカなら蔑まれる
もう頭がおかしくなって
奴らのルールに従うこともできない
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
20数年もの間
ひどく苦しめられたあげく
今度は一生の仕事を見つけろといわれる
まともに働けるわけがないだろ
不安におののいているのにさ
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
宗教とセックスとTVに惑わされて
誰もが自由で平等だと、信じ込まされていた
だがどうみても君はどうしようもなく田舎者だ
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
上流には入り込む余地がまだある
奴らはあまい言葉でそういう
だが そのためには まず笑って人を殺せるようにならなきゃな
丘の上の連中のようになりたいなら
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
労働者階級の英雄になるのは大変なことだ
英雄になりたいなら
俺の言うことに従えばいい
労働者階級の英雄になりたいなら、俺についてくるんだ
実は、ペリー加入前のジャーニーを聴くのは初めてです。
ステレオ・サウンド・ボード音源、聴きやすい音質です。
1975年、デビュー直後に当たるステージで、ペリー加入後とは音楽性がかなり違うように思います。
歌より演奏重視、フュージョン的なインストパートはイギリスのプログレバンドに対抗しているかのようです。
全体的にハードな演奏に聴こえるのは、やはりドラムがエインズレイ・ダンバーであることが大きいでしょう。
パワフルなプレイは、ニール・ショーンのギターにも火を付けているようで、激しい演奏が繰り広げられていることがよくわかりますね。
ただ、歌メロそのものはポップな部分があり、後の産業ロック路線へスムーズに切り替えられたのは、この辺のセンスに負うところも大きいのでしょう。
2曲目に演奏されるインスト曲「トパーズ」、これはかつてサンタナ・バンドにいた頃を彷彿させる曲で、こういうナンバーがあるのは興味深いです。
他、セットリストで面白いのは、ビートルズの「イッツ・オール・トゥ・マッチ」をカバーしていること。
数あるビートルズ・ナンバーの中からこの曲を選ぶセンスも大したものです。
昨日紹介したUKと似た部分のある初期ジャーニーですが、よりストレートに聴こえるのは変拍子をあまり使っていないからでしょう。
やはり凄いのは、若さあふれるニール・ショーンのギターですね。
後の超絶技巧テクはまだないものの、実にエモーショナルなプレイで、聴いていて血沸き肉踊ります。
初期のジャーニーもアルバムを聞いてみる価値ありですね。
このときのツアーは1時間前後しかやっておらず、おそらく他のアーティストの前座ツアーのようですが、「メロディはポップなのに演奏は変態」という、この時期ならでは面白さがあります。
前回紹介したイエスは、ブート慣れしていないと少々キツイ音源でしたが、今回はステレオサウンドボードで、誰が聴いても高音質といえるもの。
これを聴いて思うのは、UKというのはテクニシャンの集まりなのに、バンドとしての演奏はそれほど上手くはない、ということ。
とくにそれが顕著に現れているのがアラン・ホールズワースのギターで、他の追従を許さない孤高のテクを持ちながら、バンドアンサンブルとしてはそれほどではありません。
ギターのテクニックがある、ということと、ギターが上手い、というのは別物なんですね。
私が聴く限り、スティーブ・ハウ、ランディ・ローズ、70年代までのロバート・フリップあたりもそういうタイプのような気がします。
ただ、ロック音楽に関して言えば、必ずしも演奏が上手くなければいけないわけでもありません。
もっともつまらないバンド演奏は、あまりにも完璧すぎる演奏をするバンド、ともいえるのです。
カラオケと変わらない演奏、CDを聴いているのと変わらない演奏力、ということですが、それってつまらなくないですか?
ロックにはある程度の荒さが必要だと思います。
演奏が上手いことで知られるのは、イーグルスやドゥービーブラザーズですが、彼らは演奏を聞かせることよりも歌を聞かせるバンドですよね。
他に、ソロアーティストのバックバンドは、スタジオミュージシャンなので完璧な演奏を行いますが、完璧であればあるほど存在感がなくなり、ボーカリストを引き立てています。
よく言われるのは、ローリングストーンズが上手いバンドだったら、今の地位はないだろう、ということ。
おそらくレッド・ツェッペリンにも同じことが言えるでしょう。
意外に上手いのはビートルズで、とくに解散前は「テクはないけど上手いバンド」でしたが、初期のライブバンドだった頃はいい荒さがありました。
今のロックがつまらないと感じる人が多いとすれば、それは演奏が上手すぎるからではないでしょうか?
最近はyoutubeでロックコンサートなどのライブ音源をフルで聴けるようになりました。
いい時代になりましたね。
以前は、こういうのを聴こうとすると、ブートCDを買わなくてはいけませんでした。
これってけっこう高価なんですよね。
だいたい1枚もので2,000円~3200円くらい、2枚組だと4200円~6500円くらい。
もっともブートの種類が多いアーティストの一つであるレッド・ツェッペリンなんかだと、1万円以上するものもありました。
たまにジャンク品みたいな感じで、ダンボールの中に大量にCDが入っていて、そういうのだと500円くらいからありました。
情報源としてよく利用してたのは、ビートレグという雑誌。
他に、ゴールドワックスもよく読んでました。
なんせ、適当に買って、さあ聴こうとCDをセットしたらほとんどノイズだらけで、とても音楽を鑑賞するレベルじゃないのも多いですからね。
ブート屋の宣伝文句、「過去最高音質」「極上オーディエンス録音」「ステレオサウンドボード」とかに乗せられて、高い授業料も払いました(汗)
そうやってブート雑誌のレビューを読み、充分に吟味して買っていたライブブートですが、今は種類は多くはないものの、ただで聴けるのは嬉しいかぎりです。
そんな中、最近聴いたライブ音源を紹介しましょう。
「YES-Live 1974(Cobo Hall Detroit) 」。
イエスです。
それもいわく付きのツアーである「海洋地形学の物語ツアー」から1974年のコボホールです。
内容は危機全3曲と海洋地形学全4曲を演奏してアンコールに「ラウンドアバウト」という凄まじいセットリスト。
何が凄まじいって、約20分の曲が5つも演奏されるというゲップが出そうな濃い内容。
そして濃いのはセットリストだけではありません。
その演奏の凄さ、さすが全盛期だけあって、鳥肌が立つほど迫力のあるステージで、難易度の高い長尺曲を次々にこなしていく様はさすがとしかいいようがありません。
とくにそれが顕著に現れているのが、「神の啓示」「古代文明」といった海洋地形学からの選曲です。
中でも「古代文明」はこのときのツアーでしか演奏されていないので、とくに貴重といえましょう。
また、LPでは冗長でイマイチ魅力に欠ける「追憶」も、ライブではかっこよく、改めてこの曲の魅力が再発見されたようです。
オフィシャルでは「イエス・ソングス」や「イエス・ショウズ」が発売されていますが、それらを凌ぐ生の迫力が伝わってくる音源です。
0:00:00~ 火の鳥
0:01:30~ シベリアン・カートゥル
0:11:05~ 同士
0:20:32~ 危機
0:40:26~ 神の啓示
1:01:39~ 追憶
1:23:00~ 古代文明
1:44:04~ 儀式
2:00:18~ ラウンドアバウト
ドリームシアターの新譜「ドラマチック・ターン・オブ・イヴェンツ」が発売されました。
私は彼らのアルバムは新譜が出るたびに買っているので、今回も躊躇することなく購入。
ヘビメタ雑誌を全く読まない私でも、彼らのリーダー格であるドラマーの人が抜けたことは知っていました。
それが今後のバンドにとって、吉と出るか凶と出るか?
残念ながら凶と出たかも。
どちらかというと、ダークでヘヴィな彼らのサウンドが好きで、そこへ複雑な曲展開とテクニカルな演奏技術があるのが良かったのです。
その辺のキーを握っていたのがドラマーの人だったと思うのですが、彼が抜けた分、キーボードの人が頑張っちゃってるんですね。
元々、私はこの鍵盤奏者の演奏があまり好みではなかったこともあり、今回は辛口評価になってしまいました。
1曲目「オン・ザ・バックス・オブ・エンジェルズ」のイントロから、「ああ、またこれか」と思わせてしまう音作りとメロディ、もう飽きました。
「ブレイキング・オール・イリュージョンズ」なんて、冗長で最後まで聴きとおす気力が萎えてしまいます。
正直いって、去るのがドラマーではなくキーボードだったら良かったのに、と感じました。
それでも聴き所が全くないわけではありません。
やはりジェームス・ラブリエのボーカルはいいですね、これだけの演奏陣のなか、しっかり存在感を出しているのはさすがです。
お気に入りは「ラスト・ナット・フォーガットゥン」。
激しくカッコいいナンバーです。
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