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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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楽しみにしていた「オン・エアーライヴ・アット・ザ・BBC VOL.2」が発売されたので、早速買ってきた。
今回は珍しく国内盤を買ったのだが、クリアファイルとポスターがついてきた。
僕はこの手のものに興味がないので、すぐにゴミ箱行きにしようかと思ったが、クリアファイルだけ欲しいという人がいたのであげることにした。

それから一週間、この間毎日このCDを聴いたわけだが、94年に出た第一弾の「ライヴ・アット・ザ・BBC」と比べるとかなりインパクトに欠ける。
前回のは、既発曲のライヴが25曲と未発表曲のライヴが31曲という、「こ、こんな音源があったとは!」という驚愕の内容だった。
で、今回の第二段は、既発曲のライブが37曲に対して、未発表曲のライブがたったの2曲だ。
つまり、ほとんど知ってる曲なのだ。


まず最初にBBCライブについてだが、当時BBCラジオでは音楽番組であってもレコードをかけることが出来ないルールになっていたという。
そのため、ラジオでビートルズの曲を流そうとすれば、わざわざビートルズがBBCのスタジオへ行ってライブ演奏しなければならないという、現在では考えられない非効率的なことをしていたのだった。

ここでのビートルズは通常のライブと違って、普段はあまりしないような曲をたくさん演奏している。
当然、シングル曲も演奏するが、どちらかというとアマチュア時代によくやっていたロックンロールのスタンダードが多いのが特徴だろう。

それでは、今回の売りとなっている未発表曲について話をしよう。
先ほどたったの2曲と書いたが、実は短いけどもう1曲あって、いちおう3曲となる。

・ビューティフル・ドリーマー
ハッピー・バースディ・ディア・サタデイ・クラブ

アイム・トーキング・アバウト・ユー

まず「ビューティフル・ドリーマー」だが、これはアメリカ民謡みたいな曲で、たぶん誰でも知ってる曲だ。
それをビートルズらしくロックアレンジで演奏している。

次、「ハッピー・バースディ~」だが、これも誰でも知ってる「ハッピーバースデートゥーユ~」というアノ曲だ。
これを、やはりロックアレンジで演奏しているのだが、なかなか決まってるのはさすがだと思う。

そして「アイム・トーキング・アバウト・ユー」、ここで初めて未発表らしい曲に出会う。
チャック・ベリーのカバー曲で、ボーカルはジョン、いかにも当時のビートルズが好みそうなロックンロールだ。
音質は良くないものの、丁寧な演奏をしていて悪くは無い。
しかし、実はこの曲は、BBCライブを買うようなマニアならおそらく聴いたことがあるであろう、ハンブルグのスタークラブでのライブ音源で演奏されているのだ。
基本的にスタッフしかいないスタジオ・ライブと違い、ハンブルグのライブはお客さんを前にしての演奏なので、ノリが違う。

というわけで、このBBCライブ第二段は、ビートルズ中級クラスなら、初めて聴く曲はないようなものだが、では聴き所がないかというとそうでもない。
ここで聴ける「ルシール」は前作よりもはるかに出来が良いし、「アンナ」ではサビの歌メロがレコードバージョンと違う。
「ゼアズ・ア・プレイス」や「プリーズ・プリーズ・ミー」ではハーモニカの部分を、「ミズリー」ではピアノのフレーズをジョージが全てギターで弾いているのもライブらしくていい。
またラストの「アイ・フィール・ファイン」はイントロのフィードバックを再現しようと悪戦苦闘しているのが面白い。

前にも書いたが、やはりマニア向けの音源だと思う。
アマゾンレビューでは、音質が悪いとか、曲ごとのバラツキがあるとか書かれているが、これはこういうものだ。
なんといっても50年以上前のラジオ用音源なのだから。
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今日もポール関連の話題。
今回取り上げるのは、昨日と同じくビートルズの2枚組アルバム「ザ・ビートルズ」から、「ヘルター・スケルター」だ。
この曲はハードなギター、ポールのハイトーン・シャウト、ヘヴィなリズム、狂気なアレンジなどにより、ヘヴィ・メタルの元祖だといわれる。
ビートルズ解散後、多くのハード・ロック/ヘヴィ・メタルのバンドがカバーしたことでも知られるが、一般的には有名ではない隠れた名曲の一つだと思う。

今日はそんな「ヘルター・スケルター」のカバー曲から、僕がとくに好きなものをいくつか紹介しよう。

まずは大御所から、エアロスミスによるカバーだ。
http://www.youtube.com/watch?v=GDtYugPuPK0
ほぼビートルズのアレンジのままで、正統派といえる。
同じアレンジであっても、60年代と違い、最近のレコーディング技術によって、よりいっそうハードでヘヴィな印象だ。


次は変り種、リチャード・チーズによるジャズ・アレンジのヴァージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=_J8EVamB1T0
これはちょっとショック、見事に違和感なくジャズになっている。
この曲がこんなになるなんて、このセンスはすごい。
曲が始まる前に「次の曲では、安い席の方は手拍子を、高い席の方は宝石を鳴らしてください」というジョン・レノンの有名なジョークを言っているのが面白い。

女性によるカバーもたくさんある。
こちらはパット・ベネターによるヘルター・スケルターだ。
http://www.youtube.com/watch?v=1yL-35VLuaM
ほぼビートルズのアレンジのままだが、パワフルなボーカルによりハードさが増している。


日本人もヘビメタ系を中心にいろいろな人がカバーしている。
メタル女王、浜田麻里によるヘルター・スケルターを聴いていただこう。
http://www.youtube.com/watch?v=IyCASR2id-M
アレンジは80年代なシンセが時代を感じるが、伸びのあるハイトーン・ボーカルが素晴らしい。




ポール・マッカートニーの新譜が発売された。
今回のテーマは「バック・トゥ・ビートルズ」だという。
先行シングル「NEW」を聴くと、たしかに「サージェント・ペパー」に入ってるような、ポール節のポップでホノボノした曲だった。
アルバムに1曲くらいこういうのが入ってるならいいが、全曲こんな感じだったらイヤだなと思った。
で、あまり期待せずに聴いたのだが、1曲目で予想をいい意味で裏切られた。
一瞬CDを間違えたかと思うほど、ロックな曲だったのだ。

全曲聴くとアップテンポのロックばかりではなく、いろいろなタイプの曲があるのだが、決して懐メロではなく2013年のサウンドだ。
とても70過ぎのおじいちゃんの新譜とは思えない、若々しさにあふれていると思う。
親しみやすいメロディに、適度にビートルズ風、適度に斬新で未来的なアレンジ、この辺のバランス感覚が優れている。
それに、ムダに長い曲がないのもコンパクトでいいと思う。

僕はポールのソロは大昔に「マッカートニー2」を聴いたのと、あとはマイケル・ジャクソンやスティービー・ワンダーとコラボした曲くらいしか知らない。
なので過去のアルバムと比べてどうかはわからないが、このアルバムはかなりいいと思う。
どうしても過去の栄光と比較される彼だが、あれだけ名曲を量産して、いまだにこれだけの曲が書けることが凄い。

ポールはお金のために音楽をやっているのではない。
お金なら腐るほどある。
純粋に音楽が好きで好きで仕方がないのだ。
もしかすると彼は、音楽の仕事をしているのではなく、大好きな音楽をやって遊んでいるだけなのかもしれない。

この10月5日は、ビートルズがデビューシングルを発表してちょうど50周年だという。
それにちなんで、ビートルズについて書いてみたいと思う。
といっても、世界中にビートルズマニアは数多く存在し、すでに多くのことが語られて、今更何か書くようなことなどないだろう。

というわけで、少しマニアックな人物を紹介しよう。
その人物の名はスチュアート・サトクリフ。
ビートルズの初代ベーシストだ。

アートスクールに通うスチュアート(以下スチュと略)は、自分の絵を売った金でベースを買い、ジョン・レノンのバンド、ビートルズに参加する。
当時のジョンは札付きのワルで、街のチンピラとケンカするのはしょっちゅう、当然スチュが巻き込まれることも多々あったようだ。
やがて彼らはドイツの港町ハンブルグのクラブで演奏するようになる。
そこはストリップショーとバンド演奏が交互に行われるような底辺のクラブ。
客層は荒っぽい船乗りや、チンピラ、娼婦、行き場のない荒れた若者たちだ。

毎晩、朝までロックンロールを演奏し続け、腕を磨いていった彼らは、ある人物と出会う。
ドイツ人の女流写真家アストリッド・キルヒヘルだ。
彼らの演奏やルックスに惹かれたアストリッドは、ビートルズの写真を撮るようになる。
とくにスチュとアストリッドは仲むつまじい間柄となり、やがて二人は恋におちた。



(左から、ピート、ジョージ、ジョン、ポール、スチュ)

そのうちスチュは、他のメンバーとバンドに対しての温度差を感じるようになる。
プロを目指す彼らに対し、本当はアートがやりたい、そしてなによりもアストリッドと暮らしたいスチュは、ビートルズを脱退するのだった。
その頃には、ハンブルグでも底辺ではなく、より格上のクラブで演奏していた彼ら、ベースはポール・マッカートニーが弾くことになる。
そしてビートルズがイギリスへ帰る日、スチュと再びの再会を誓うのだった。

スチュは奨学金を得て、ハンブルグ芸術大学へ編入し、本格的に画家としての創作活動に専念する。
もちろんアストリッドと同居してだ。
将来進む道が明確になり、恋も勉学も、全てが順風満帆かにみえた。
しかし、幸せは長く続かない。
突然の頭痛に倒れ、救急車で病院を搬送される途中で息絶えてしまう。
死因は脳内出血、若い頃にケンカで頭を強く殴られたことが原因だという。
1962年4月、21歳という若さだった。

(スチュとアストリッド)

この劇的な人生を送ったスチュを題材にした映画がある。
1994年に上映された「バック・ビート」だ。
スチュがベースを買ってビートルズに参加し、悲運の死を迎えるまでのストーリーで、なかなか良い映画だった。
おそらくレンタル店にあると思うので、興味をもたれた方はご覧になってください。
他、ジョン・レノンの半生を描いた「ジョン・レノン/青春のビートルズ」というTVドラマでも、このエピソードを見ることが出来ます。  

  

(左からジョージ、スチュ、ジョン)       (こちらは映画バック・ビート)


 

ロンドンオリンピックの真っ最中だ。
日本人選手の活躍も連日テレビやネットで報道されており、連日深夜までテレビを見ている人も多いことだろう。
私はそれよりも早寝早起きを優先するので見てはいないが、朝のニュース番組でチェックはしている。

さて、このオリンピックの開会式でトリを努めたのはポール・マッカートニーだ。
ビートルズの「ヘイ・ジュード」で会場を盛り上げたとのこと、さすが英国を代表するアーティストだ。
残念ながら、私はそれを見ていない。
youtubeで探しても、納得のいく動画が未だアップされていないのだが、いずれ見ることが出来ると思うので、それまで待つことにしよう。

このとき、少しだけハプニングがあったらしい。
この大トリを努めるため、万が一の保険として前もってスタジオで口パク用音源が録音されたらしい。
もちろんポールは生歌にこだわるつもりだが、彼も高齢、自分のコンサートではなく、イギリスの威信がかかっているライブで「今日は喉の調子が悪くて」なんてのは許されないのだ。
そして当日、プロとして万全の体制で開会式に出場したポールは、当然保険を使わず生歌を披露するのだが、ここで問題が発生。
なんと、スタッフが間違えて口パク用音源を流してしまったのだ。
なので「ヘイ・ジュード」の出だしのボーカルが二重に聞こえたらしい。
すぐにテープは止められたようで、その後はいつものポールらしい堂々としたパフォーマンスで、オリンピック会場にいた全員を巨大な合唱団にし、盛大な拍手で終了した。


 

このオリンピック開会式参加にあたり、当初はビートルズの再結成の話があったらしい。
ドラムのリンゴ・スターと、ジョン・レノンの息子(ジュリアン・レノン、またはショーン・レノン)と、ジョージ・ハリスンの息子(ダーニ・ハリスン)が参加するとのことだったが、それは実現しなかった。
ポールは大いに乗り気だったようだが、実現しなかった経緯はなんだろう?
もしも、自分がジョン・レノンやジョージ・ハリスンといった偉大すぎる父親の息子だったら?
そしてビートルズのメンバーとして、世界が注目する会場でライブ・パフォーマンスをするとしたら?
絶対ムリだと思う。
当然偉大なる父親と比較され、絶賛もされるだろうが、批判も多いだろうし、第一親の七光りで大舞台に立つなんて少しもロックじゃない。
何より、ビートルズの名に泥を塗るかもしれない。
おそらく息子たち側が拒否したんだと思う。

自分としては再結成ビートルズをちょっと見てみたいとは思うが、やはり伝説は伝説のままにしておいたほうがいいだろうね。

ちょっとビートルズっぽいメンバーでの演奏



曲はビートルズの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(ジョージ・ハリスン作)

ピアノ=ポール・マッカートニー
ドラム=リンゴ・スター
アコギ=ダーニ・ハリスン
ギター、ボーカル=エリック・クラプトン(この曲のギターソロは原曲もクラプトン)
ベース=クラウス・ブアマン(ビートルズのデビュー前から親交のある人)

その他大勢のミュージシャンが参加しすぎて、全然ビートルズな雰囲気がないけど、そういう趣旨ではないので。
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