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このときのツアーは1時間前後しかやっておらず、おそらく他のアーティストの前座ツアーのようですが、「メロディはポップなのに演奏は変態」という、この時期ならでは面白さがあります。
前回紹介したイエスは、ブート慣れしていないと少々キツイ音源でしたが、今回はステレオサウンドボードで、誰が聴いても高音質といえるもの。
これを聴いて思うのは、UKというのはテクニシャンの集まりなのに、バンドとしての演奏はそれほど上手くはない、ということ。
とくにそれが顕著に現れているのがアラン・ホールズワースのギターで、他の追従を許さない孤高のテクを持ちながら、バンドアンサンブルとしてはそれほどではありません。
ギターのテクニックがある、ということと、ギターが上手い、というのは別物なんですね。
私が聴く限り、スティーブ・ハウ、ランディ・ローズ、70年代までのロバート・フリップあたりもそういうタイプのような気がします。
ただ、ロック音楽に関して言えば、必ずしも演奏が上手くなければいけないわけでもありません。
もっともつまらないバンド演奏は、あまりにも完璧すぎる演奏をするバンド、ともいえるのです。
カラオケと変わらない演奏、CDを聴いているのと変わらない演奏力、ということですが、それってつまらなくないですか?
ロックにはある程度の荒さが必要だと思います。
演奏が上手いことで知られるのは、イーグルスやドゥービーブラザーズですが、彼らは演奏を聞かせることよりも歌を聞かせるバンドですよね。
他に、ソロアーティストのバックバンドは、スタジオミュージシャンなので完璧な演奏を行いますが、完璧であればあるほど存在感がなくなり、ボーカリストを引き立てています。
よく言われるのは、ローリングストーンズが上手いバンドだったら、今の地位はないだろう、ということ。
おそらくレッド・ツェッペリンにも同じことが言えるでしょう。
意外に上手いのはビートルズで、とくに解散前は「テクはないけど上手いバンド」でしたが、初期のライブバンドだった頃はいい荒さがありました。
今のロックがつまらないと感じる人が多いとすれば、それは演奏が上手すぎるからではないでしょうか?
ポールさんは3人UKお好きでしたね。
結局、UKというのはエディ・ジョブソンのバンドだなっていう気がします。
4人UKでもアラホは完全に脇役で、中心になってるのはジョブソンだし。
クリムゾン解散後、ウェットンとブラッフォードが新バンドを結成しようとしたとき、キーボードはリック・ウェクマンだったそうですね。
目指したのは打倒ELPで、キース・エマーソンとは違う方向からのクラシック音楽をモチーフとしたプログレをやろうとしていたみたいです。
それがいろいろゴタゴタがあって、キーボードがジョブソンになり、ついでにアラホも入れてスーパーバンドの出来上がりって流れのようです。
でもこういうスーパーバンドって絶対に長続きしないよね。
UKしかり、エイジアしかり、ザ・ベストしかり…
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