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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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今年読んだ小説は60冊。(作品数ではなく冊数)
昨年は歴史小説「しか」読まなかったので、その反省としていろいろなジャンルを読むことにした1年でした。
そのジャンルごとの冊数ですが、

ミステリー 25冊
中国もの  20冊
歴史もの  13冊
その他  2冊

なかなかバランスよく読めたと思っております。
ミステリー、中国もの、歴史もの、それぞれに長編も読みました。
宮部みゆき「模倣犯」全5巻、北方謙三「水滸伝」全19巻、司馬遼太郎「坂の上の雲」全8巻です。
私はどちらかというと長編小説好きで、逆に短編集みたいなのは好みではありません。
なので来年は短編集を読まなきゃダメね。

次は作家別に見てみましょう。

北方謙三  20冊
東野圭吾  12冊
宮部みゆき  11冊
司馬遼太郎  9冊
その他  6冊

主に4人の作家の作品を読んでいることになります。
北方謙三と司馬遼太郎は以前からのファンなのですが、今年は宮部みゆきと東野圭吾に出会えたのが大きいです。
とくに東野圭吾にはすっかりはまってしまって、まだまだ読みたい作品がたくさんあります。

来年は、とりあえずは東野圭吾作品を好きなだけ読んでみようかと思うのと、他の作家の発掘ですね。
まだまだ私の血を沸き立たせ、時間を忘れて読みほうけるような小説があるはずです。
この宝の山をどうやって登ろうかと考えるのも楽しいものですね。

 

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今年は長編を読み終わると、1冊完結のミステリーを数冊を読み、また長編を読むの繰り返しでした。
というわけで、こういった小休止的な役割にもってこいなのが東野圭吾作品です。
どれもスラスラと読みやすいのでいつでもどこでも、手に取れば作品の世界に没頭できます。
今月は5冊。

「放課後」 


今話題の「容疑者Xの献身」のトリック、 Aの問題に見せかけて本当はBの問題 の原点がここにあるような気がしました。
なかなか複雑なトリック、犯人が誰かわからないところなどは面白いのですが、現在の東野作品にあるどんどん飲み込まれていく奥深さは感じられませんでした。
まぁまぁかな。

「さまよう刃」


少年犯罪を題材にしたもので、復讐に燃える被害者の親、警察、潜伏する犯人らの人間模様が上手く描かれてます。
冒頭から重苦しくハードボイルド的な展開で物語は進みます。
ここでは「少年だから刑も軽い」というのは本当に正義なのか?加害者を更生させることに重点を置きすぎていて被害者側の立場はどうなのか?ということを訴えています。
少女が少年達に弄ばれたあげく死に至ったのに、少年だからという理由で大した処罰もされない、それで本当にいいのか?
納得の出来ない親と世論、法治国家ゆえに法を守らねばならない警察、いろいろ考えさせられます。
東野作品らしく読みやすい文体なので、この先どうなるのか気になり一気に読ませられ、非常によく出来たエンターテイメント小説に仕上がってます。
最後にちょっとだけヒネリがあり、読後に深みを与えてくれます。


「秘密」


娘の体に死んだ妻の精神が宿るという摩訶不思議な現象により、親子であって親子でない、夫婦であって夫婦でもないという状態に苦悩する夫の姿が描かれてます。
親子愛、夫婦愛、そして家族の愛が上手く表現されていて、楽しく読めました。
二人だけの秘密、最後は一人の秘密、東野圭吾作品としては、後味のいいラストシーンとなってます。
ただね、良い話なんだけどね、他の東野作品と比べてとくに優れてるとは思いませんでした。

「殺人の門」


まるで江戸川乱歩の小説に出てくるような陰気な少年時代時代から青年になり大人になっていく主人公。
彼の不幸には必ず一人の男の影が付きまとう。
成功しそうになると不幸へ、そこから努力してまたしても幸福になりそうになるとまた不幸へ。
「手紙」と「白夜行」の面白さがミックスされた感じですね。

「悪意」


読み始めて半分くらいまではツマラナイと思いました。
これは東野作品の中で一番の駄作ではないかと思ったほどです。
しかし半ば以降の展開はなかなか面白かったと思いました。
後半の意外な方向は、さすがと思わせてくれました。

私は小学生の頃から物語などの文章を読むのが比較的好きなほうでした。
よく学級文庫などで伝記やSFを借りて読んだものです。
あと奈良の従兄弟の家にいくと、童話全集があって夏休みなんかにゴッソリ借りて読んだものです。
それは私にとってプラモデルを作ったりマンガを書いたりするのと同じ娯楽でした。

小学校卒業後はミステリーが好きになり、たまにはコバルト文庫なんかの恋愛小説も読みました。
それはギターを弾いたり音楽を聴いたりするのと同じ趣味の暇つぶしでした。

私は小説を読むのは「読書」のうちだと思ってました。
それがどうも違うらしいのです。
「小説はマンガと同じで本ではない。つまりそれを読むのは読書ではない」ということらしい。

全くどうでもいいことなのですが、こういうことをいう人にとって「読書」というのは実に敷居が高く、高度な教養育成の一つだと思ってるのかもしれません。
ミステリー小説は2時間サスペンスとなんら変わらず、歴史小説はNHK大河ドラマと同レベル、そういう程度の低い読み物なんて「本」ではないのでしょうね。

ストーリー的に言えばミステリー小説も2時間サスペンスも大差ないでしょう。
単に面白いストーリーを楽しみたいだけなら、2時間で完結するドラマのほうが合理的だし、ある意味優れているともいえます。
だからといって、ミステリー小説は無くなりません。
ミステリーに限らず小説には、小説という形態があり、ドラマや映画では得られないものがあるのも事実だからです。

昨日で東野圭吾氏の「秘密」を読み終わり、今日から同じ著者の「さまよう刃」を読み始めました。
200ページほど読みましたが、ページを開くごとにその内容(これがけっこう重いテーマなのですが)に引き込まれていきます。
その行為が「読書」なのか違うのかなんて、やはりどうでもいいことなのでした。
(どうでもいいわりにダラダラとこんなことを書いてたりするのですが)

とりあえずこのブログのカテゴリーを「読書」から「小説」に変更しときました。
「坂の上の雲」は昨年の夏に読み始めたのですが、ギターの練習に専念するため4巻で中断。
先月からもう一度1巻から読み直しました。



やはり司馬遼太郎作品、読みやすく、わかりやすい一級の歴史エンターテイメント作品です。
司馬氏の長編小説の中でも1,2を争う人気作品で、私自身も「竜馬がゆく」「翔ぶが如く」と並んで面白かったと思います。
司馬氏が描く明治期の日本ですが、さまざまな困難を乗り越えて不可能を可能にしていく様が、秋山兄弟と正岡子規を中心に生き生きと描かれており、まるで壮大な映画を見るようです。
また文章の所々に司馬氏一流のユーモアがあり、一見固いテーマでありながらも、ちょっとニンマリする場面が多々あります。
基本的に「偉大な明治、愚劣な昭和」なスタンスの司馬氏ですが、ここでも明治期と昭和初期の政治体制を比較し、痛烈に後者を批判しています。
憲法第一の立憲国家であり、昭和初期のような軍の暴走がなかった明治政府に対し、絶対君主制だった当時のロシアについては、日露戦争の敗戦とロシア革命をもってして「崩れるべくして崩れた体制」としています。

70年代から80年代あたりだと、多くの若者が読むべき本の上位にランクされる作品だった「坂の上の雲」ですが、私はこれを読み終わった今、あまりそのようには感じません。
私は司馬氏の作品は、主な代表作は読んでますし、好きな作家の一人なのですが、今の時代にそぐわない部分も多々あると思うのでした。
たしかに古い体制、硬い頭、精神力に頼り具体的な改善をしない、という体質が下落を招き、ときには国をも滅ぼさせるというのは説得力はありますが、今更な感じは否めません。
今この作品を読む意味は、単に歴史スペクタクルな小説が読みたい、明治期を舞台にした小説が読みたい、という人向けだと思います。
そして、それらの人の望みを高いレベルで満足させることが出来ると思います。
今回はマンガ化や映画化、ドラマ化された作品をまとめて読みました。
まずは小林 多喜二著書「蟹工船・党生活者」



今年流行の小説ということで読んでみました。
80年前に書かれたプロレタリア文学の最高峰と言われる作品で、現在の格差社会、ワーキングプア問題などと共通するテーマがあると言われます。
しかし、読んでみると時代背景も違うし、言おうとしている方向性も違うような気がします。
人間以下の扱いで過酷な労働を強いられる蟹工船の人たちは、やがて立ち上がります。
これは、後の労働組合に繋がってるのではないかな?
 
次はpicoさんお勧めの伊坂 幸太郎作品を二つ。
「死神の精度」



音楽好きで雨男の死神が、ターゲットにした人間と共にいろいろな事件に巻き込まれる話。
どれもなかなか面白いのですが、「吹雪に死神」の章は、ベタな密室殺人物みたいでイマイチ。
好きなのは最初の「死神の精度」「死神と藤田」「旅路を死神」あたりで、最後の「死神対老女」はラストシーンが印象的でした。
ちょっと世の感覚とずれた死神「千葉」がクールで面白いです。

「陽気なギャングが地球を回す」



銀行強盗を趣味にした個性的な4人。
終始明るく、軽いノリで読めます。
この4人、とくにトーク担当の響野のセリフはセンスがあって面白いです。
そして強盗団のリーダー成瀬、最後の最後に「さすが!」と思わせてくれました。

来月映画が放映される東野圭吾著書「容疑者Xの献身」



東野圭吾の作品は5つほど読みましたが、どれも面白くはまります。
この作品も文句なく面白く、読みやすい文体で、胸が熱くなるような愛と天才的ミステリーが楽しめます。
天才数学者とガリレオ先生の天才対決、微妙な3角関係、そして深海よりも深い愛情、最後は泣けます。
これは来月の映画も見に行きたくなりましたが、映像で見ると違和感があったり、原作と比較したりしてあまり楽しめないような気もしますが。

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