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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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先日テレビを見ていたら、グラミー賞の前夜祭で、ポール・マッカートニーのトリビュート演奏の模様が映し出されていた。
今年でデビュー50周年だそうだ。
ニール・ヤング、コールドプレイ、ノラ・ジョーンズらが、カバー曲を歌って50周年を祝っているのだが、演奏される曲は「ヘイ・ジュード」「フール・オン・ザ・ヒル」「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」などビートルズの曲ばかりだった。
デビューしてから50年。
しかしトリビュートされているのは、最初の8年間の曲ばかり。
それもポール単体の曲ではなく、ジョン・レノンとの共作ばかりなのだ。
ビートルズのトリビュート企画ではないのだから、ポールのソロやウイングスの曲もあるべきだと思う。

ポールは80年代後半から、ライブで歌う曲の半分はビートルズ、残り半分は70年代のソロやウイングスの曲になった。
これはポールがそれらをやりたいのではなく、ファンが望む曲がそうなのだ。
いくら頑張って新曲を作り、アルバムを製作しても、ライブではそれらの曲は望まれないのである。

これはポールに限った話ではない。

60年代、70年代にデビューした大物アーティストのほとんどはこういうセットリストを組む。
ファンがそれを望むからだ。
もし、アーティスト側が、今度の新譜は自信作だから次のツアーでは全曲やろう、余った時間で過去の名曲をやればよい、と考え実行したらどうだろう。

かつてアイアン・メイデンがそれを実行したことがある。
2006年に「ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス」というアルバムを発表したときのツアーは、新譜から全曲演奏した。
私はこの時のライブを見に行っているのだが、新曲パートのときの盛り上がりはもう一つ。
新曲パートが終わり、過去の名曲パートに変わったとたん、客が倍になったかのように大盛り上がりになり、その温度差は歴然だった。

またキング・クリゾムンの2003年のツアーも新曲中心だった。
ただ、彼らのライブはファンの間で「60年代、70年代の曲はほとんどなし」というのがわかりきっているので、それほど驚きはない。
もちろん「21世紀の精神異常者」「クリムゾン・キングの宮殿」「太陽と戦慄パート2」「スターレス」といった代表曲はなし。
それでもアンコールで演奏された74年の名曲「レッド」は凄い盛り上がりだった。

「お金を払って見に来てくれるファンが望むものを提供するのがバンドの役割だ」とキッスのポール・スタンレーはいう。
客が望むものを知っていながら、それを無視し自分たちのやりたい曲を演奏するのは、バンド側のエゴだ、ともいう。

ツアーのたびにコンサート会場へ足を運ぶ熱心なファンの中には、セットリストのマンネリ化にウンザリすることもある。
しかし、だからといって新曲を全曲演奏、なんてのも感心しない。
それなら、過去の隠れた名曲なんかをセットに加えるといいのに、と思う。
定番以外にも、アルバムの中にはいい曲がたくさんあるものだ。
それらをやれば、昔からのファンも喜ぶし、盛り上がると思うのだが、いかがなものだろうか?

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昨年マイケル・シェンカー在籍時のUFOの楽曲をコンプリートした5枚組CD「クリサリスイヤーズ」を買った。
これの第二段が発売されるらしい。
私はてっきり、次は80年の「ヘヴィ・メタル・エクスペリエンス」から85年の「ミスディミナー」までの5枚と未発表ライブ音源になるものと思っていたのだが、第二段はMSGとのこと。
この時期のUFOもなかなか良い曲が多いので非常に残念だ。
それでも興味がないわけではない。

今回発売されるMSGクリサリスイヤーズの内容はこうだ。

・神
・神話
・飛翔伝説(2枚組)
・黙示録
・限りなき戦い
・ロック・ウィル・ネバー・ダイ

この7枚が5枚に凝縮され、なんと1,757円というリーズナブルな値段で買うことが出来るのだ(HMVの3点商法に限る)。
このうち、私がCDで持っているのは「神」と「限りなき戦い」だけだ。
LPで持ってた「神話」「ロック・ウィル・ネバー・ダイ」、カセットテープで持っていた「飛翔伝説」「黙示録」、いずれも今はない。
この中で私が積極的に欲しいのは「神話」と「黙示録」だけ。
「飛翔伝説」はまあまあ、「ロック・ウィル・ネバー・ダイ」は好きではない。
最初は「神話」と「黙示録」をバラで買うことを考えたが、そうするよりも、この5枚組を買ったほうが安いのでこっちを買うことにした。

さて、ライブ・アルバム「ロック・ウィル・ネバー・ダイ」は好きではない、と書いた。
このライブはビデオでも持っていて、アンコールでスコーピオンズのクラウス・マイネとルドルフ・シェンカーが飛び入りするというサプライズがあったライブだ。
好きでない理由を書こう。

・ゲイリー・バーデンのボーカルがよくない
・マイケルのギターのアレンジが好みでない

ここでとくに重要なのが二つ目の「マイケルのギターのアレンジが好みでない」である。
理由はこうだ。
まず「ロック・マイ・ナイツ・アウェイ」のエンディングソロがスタジオバージョンと違うこと。
私はこの曲のエンディングソロがとても好きなのだが、全く違うソロを弾いているである。
それと、「アタック・オブ・ザ・マッド・アクスマン」と「イン・トゥ・ジ・アリーナ」のエンディングの最後の決めの部分。
スタジオ・バージョンと比較して1オクターブ下の音で締めているのが気に入らない。
実に些細なことだが、スタジオ・バージョンに慣れている者としては、ちょっと「あれっ?」となるのだ。

私はスタジオ・バージョン至上主義者ではないが、マイケルに関してはスタジオバージョンが好きな場合が多い。
この辺は好みにもよるので、ライブのほうがいいという人もいるだろう。

まあ、なんだかんだいっても、MSG5枚組を注文したわけだ。
おそらく今月末から来月初め頃には到着すると思われるので、楽しみに待つことにしよう。

今週は通勤中ずっとモーターヘッドのアイアンフィストを聴いていた。
毎日2時間以上こればかり聴いていたことになる。
これはロックの「ワル」の部分のカッコよさが凝縮された、理屈抜きに楽しめるアルバムだ。
さて、次は名盤の誉れ高い「エイス・オブ・スペイズ」を聴こうか。
Car2yaさんお気に入りの、ブライアン・ロバートソン参加のアルバムも、シンリジィっぽくて良かったな。

ただ、ひらぱさんも仰ってたことだが、モータヘッドばかり立て続けに聴くと、どれも同じに聴こえる可能性が高い。
あわてず一枚ずつじっくり聴いていきたいと思う。

これはAC/DCにも言えることで、デビュー時から一貫して同じ姿勢をつらぬくバンドの危険な部分でもある。
いちいち「この曲はあのアルバムに入っているアレだ」とか余計な雑念を振り払い、何も考えずにただ楽しむのもいいが。
他にはストレイ・キャッツも、どれも同じに聴こえるバンドの代表だと思う。

以前、キッスばかりをアホみたいに聴きまくっていた時期があったが、やはり興味ない人からすると、全部同じに聴こえるらしい。
私はキッスの曲が同じに聴こえることはないが、似たタイプの曲が多いことは認める。

キッスの楽曲で、同じテイストを感じるロックンロールを並べてみよう。

・ナッシン・トゥ・ルーズ
・レット・ミー・ノウ
・キッシン・タイム
・メイン・ライン
・カミン・ホーム
・ルーム・サービス
・トゥー・タイマー
・レディス・ウェイティング
・ゲッタウェイ
・エニシング・フォー・マイ・ベイビー
・フレミング・ユース
・レディース・ルーム
・ミスター・スピード
・クリスティーン・シックスティーン
・トゥモロウ・アンド・トゥナイト

これらをキッスを知らない人に一気に聴かせると、全部同じに聴こえるかもしれない。



↑ いつもの定番ばかりじゃなく、是非こういうの、日本でもやって欲しいね。

 

最近見たテレビドラマで、元ロックバンドの人がレストランを経営する、というのがある。
その中で、ロックバンド仲間のような人が店内で鳴らしていたのはモーターヘッドの「エイス・オブ・スペイズ」だった。
この曲を聴くのはいったい何年ぶりだろう。
少なくとも25年以上は経っている。

私はモーターヘッドのCDは持っておらず、レコードも買ったことがない。
FMからエアチェックしたカセットがあったが、当然今はもうない。

私は産業ロックやハードロックなら出来るだけポップなほうが好きなのだが、ヘビメタなら極力ハードでヘヴィで暴力的なもののほうが好きだ。
なので、モーターヘッドには注目していた。
ジューダスやメイデンよりもうるさく、ハードコア的なヘヴィさがあった。
次買うレコードはモーターヘッドにしよう、と考えていたと思う。

しかし元来音楽浮気性の私は、常に聴きたい音楽がありすぎて、いつしか候補から外れたんだと思う。
そしてモーターヘッド自体、存在を忘れてしまっていた。

今回、テレビで流れていたのがきっかけで、久しぶりにモーターヘッドを何曲かyoutubeで聴いてみたが、思ったほどハードではない。
ちょっとだけ期待が外れたが、硬派な感じが伝わってきて良い。
なんといってもボーカルがいい。
ダミ声でまくしたて襲いかかってくるような迫力は、彼らの持ち味であり、ストレートなサウンドと相まってモーターヘッドの個性を出していると思う。

さて、どのアルバムから聴こうか?
また音楽の楽しみが増えたのであった。


 

70年代半ば~後半にかけて、米英のハードロックバンドがアイドル的な人気を得ていたことがあったようだ。
キッス、クイーン、エアロスミスは、当時のティーンエイジャーにとって、まさにアイドルであり、カッコイイ兄貴であり、憧れの存在だった。
当時、私はまだ幼く、友人の家にキッスのポスターが貼ってあるのを見て、ただただ恐ろしいものを見たような気がしたのだが・・・。

さて、ご存知のように私はキッスファンである。
クイーンもまあまあ、代表的な曲は知っているつもりだ。
しかし、エアロスミスについてはアルバム「ロックス」とライブアルバムを少し聴いただけ、私にとってはまだ未知の領域といえよう。
噂にきく「ブルースをベースにしたアメリカン・ハード・ロック」ということなら、自分が気に入らないはずがない。

私がエアロを聴いていないのは、ただ単に聴く機会がなかっただけである。
いや、聴こうと思えばいつでも聴けたはずだが、逆に「いつでも聴ける」という状況が「今、聴かなくてもいい」と感じさせたのだろう。
しかし彼らも高齢、あと何回来日するかわからない、いや昨年来日したばかりなのでもう来ない可能性だってある。
「いつでも聴ける」から「もう、聴かなければ」に変わったのだ。

一番てっとり早く彼らの代表曲を知るには、ベストアルバムを聴くのがもっとも近道だろう。
しかしキャリアの長い彼ら、ベスト盤の種類も多い。
というわけで、ネット通販のサイトで評価の高い「アルティメイト・エアロスミス・ヒッツ」というアルバムから入門することにした。

「いままで権利上の問題で実現しなかったデビューから現在に至るまでの全音源から選りすぐられた究極のベスト盤」の謳い文句どおり、2枚組たっぷりのボリュームだ。
それが古い順から並び、彼らの足跡を辿ることが出来るのである。
文字通り「エアロスミス初心者」の私には非常にありがたい。
ただ、「エアロ初心者」であっても「ロック初心者」ではない私は、70年代~90年代に発売されたアルバムは本来アルバム単位で聴くものだということも知っている。
いい機会なので、少しずつアルバムも聴いていこうと思う。

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