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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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珍しく、ライブDVDを買いました。
シン・リジィの1981年のライブで「アー・ユー・レディ?ライブ・アット・ローレライ・フューチャーリング・スノーウィ・ホワイト」というもの。
昨年の秋に発売されたものです。



私がシン・リジィの映像物を買うのは、これが3つ目。
他2つは、ゲイリー・ムーア時代のオーストラリアでのライブ(現在廃盤)と、1982年反逆者ツアーのライブ(ブートレグ)です。
もしブライアン・ロバートソン時代やジョン・サイクス時代のライブでフル収録のものがあれば買いたいのですが、残念ながら発売されていません。

さて、今回購入したライブDVD、その題名からもわかるように、スノーウィ・ホワイト時代のライブです。
ゲイリー・ムーアの後任としてピンク・フロイドのツアーメンバーから引き抜かれた彼ですが、なかなか味のあるプレイでリジィ・クラシックや、当時の新曲などをプレイしているのを見ることが出来ます。

当然ですが、バンドの中心はフィル・ライノット。
特徴的なアフロヘアー、やや高め構えたベース、スタッドベルトなど光物のアクセサリーの多い衣装など、実に彼らしい容姿がかっこいいですね。
スノーウィが「白」とすれば、「黒」はスコット・ゴーハム。
典型的70年代ロックギタリストのスタイルをもつ彼ですが、リジィ・サウンドによくあってると思います。
非常に過小評価されていると思うブライアン・ダウニーのドラムも素晴らしいし、当時10代のダーレン・ウォートンも目立ちませんが、一生懸命プレイしています。

それでもやはり注目すべきはスノーウィのギタープレイです。
本来畑違いのリジィ参加ですが、けっこう楽しんでプレイしているのがよくわかります。
彼のギタースタイルは、もろにブルース。
クラプトンやペイジなどのブルース・ロックではなく、直接黒人ミュージシャンの影響が強いプレイは、それだけで個性となり、歴代ギタリストの中でも異色のソロを聴かせてくれます。
現在も愛用しているギブソン・ゴールドトップ、独特の音色は、当時のハードロックバンドのギタリストとしては非常に個性的ですね。

 

3分25秒からのスコットのギターソロ、彼の指癖フレーズがよくわかります。
4分57秒からのスノーウィのギターソロ、チョーキングを生かしたさすがのプレイです。
これを見ると、彼はマイケル・シェンカーと同じで、人差し指と中指で大半のフレーズを押さえてるのがよくわかりますね
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私の場合、どういうわけか、4~5年に一度、シン・リジィに夢中になる時期がやってくるようです。
最近は、youtubeで見るといえば、シン・リジィのライブ動画ばかり見ています。
というわけで、シン・リジィ関連の話題を2つ。

「アリバイのギターソロ」

アルバム「ブラックローズ」収録のシン・リジィを代表する名曲「アリバイ」、この曲のギターソロはいったい誰が弾いているのでしょう。
答えは、単独ソロがスコット・ゴーハム、後半のハモリ部分は、低音がスコット、高音がゲイリー・ムーアです。
なのに、なぜか、単独ソロの部分をゲイリーが弾いてると思ってる人が多いようです。
シン・リジィ・ファンを自称する人でもそう思ってる人がいますし、ゲイリー・ムーア・ファンを自称する人でもそう思ってる人がいるようです。
私はずっとそれを疑問に思ってました。
別にゲイリーが弾くようなフレーズだとも思わないし、音色的にもゲイリーっぽいわけでもない。
で、最近、その答えがわかりました。
どうも以前、ヤング・ギター誌が「アリバイ」のギターソロをゲイリーのソロとして紹介したことがあったらしい。
そういえば、ヤング・ギター増刊「ゲイリー・ムーア奏法」という本にも「アリバイ」が取り上げられていたと思います。
「アリバイ」のプロモを見てみましょう。



ご覧いただけたでしょうか?
このプロモで、スコットのギターソロになると、なぜかゲイリーとフィル・ライノットが大写しになり、ソロの終わり頃になってようやくスコットの手元のみ大写しになります。
しかし、ギターが二人ともレスポールなので、ゲイリーの手元だと勘違いする人がいてもおかしくありません。
さらにハモリ部分では、まるでゲイリーが一人で弾いてるかのような写され方です。
ただでさえ影の薄いスコット、こういうときくらいもっとスポットを当ててもいいと思うのですが。

ちなみにテレビ出演の映像では、しっかりソロを弾いてる様子が映っています。
http://www.youtube.com/watch?v=wHhXsuxV_8M


「泣きの名ギターソロ」

シン・リジィの名バラード「スティル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー」、原曲のギターはゲイリー・ムーアです。
この曲はゲイリーのオリジナルよりも、「ライヴ・アンド・デンジャラス」に収録されているブライアン・ロバートソンとスコット・ゴーハムのヴァージョンのほうが有名かもしれません。
中間部のソロがロバート、エンディングがスコットで、最後にツインでハモるのですが、実に素晴らしいギターソロで、音色といい、フレーズといい、文句なしの出来栄えです。
しかし、最近これを上回るヴァージョンを発見しました。
80年か81年頃のスノーウィ・ホワイト在籍時のライブです。
ゲイリーともブライアンとも、もちろんジョン・サイクスとも違うプレイをしているのですが、まさに泣きのギターを弾いています。
ブルースがベースになったスタイルをもつスノーウィですが、確かなテクで流れるような、それでいて情熱的なギターソロを思う存分弾きまくっています。

(3分22秒あたりから始まるのがスノーウィのソロ、6分50秒からのソロはスコット、これも味わい深くていい)

私は21世紀以降、購入CDについては全て、どこで何をいくらで買ったかをつけています。
それによると、21世紀に入って現在までに435枚のCDを買ったことがわかりました。
金額は、107万4123円、軽自動車が買えそうな値段です。
これ以外に、私はレンタルでもCDを借りますし、友人から借りたり、ダビングしてもらったりということもあるので、聴いたCDの量としてはもっと多いです。





2001年、KISSのフェアウェルツアーを見て以来、再びロック熱に浮かされてしまった私が、それまでのブランクを取り戻すようにCDを買っていき、やがて落ち着いてきた、というのがよくわかります。

購入量と金額が必ずしも比例しないのは、CD値段の格差(ブートなど高額CDもあれば、100円で売られてるものもあります)の割合の影響です。

来年は枚数としては20枚以下、金額にして4万円以下を目指したいと思います。
 

歌詞についての考察シリーズ、今日は最終回。
文学とロックについてです。
邦楽界において、日本文学とロックの融合は古くから行われていたようですが、私は日本の古いロックについては詳しくないので、自分の知ってる範囲(90年以降)だけで書きたいと思います。

エレファントカシマシに見られる太宰治や森鴎外からの影響、陰陽座に見られる古典からの影響についてご存知の方も多いと思いますが、最も露骨に小説から直接引用しているバンドといえば人間椅子がその筆頭でしょう。
江戸川乱歩、横溝正史など古典ミステリーと太宰治の影響がモロに出ていて、それをブラック・サバス、キング・クリムゾン直系のヘヴィ・ロックに乗せて演奏するスタイル。

中でも傑作だといえる曲を紹介しましょう。
「芋虫」です。

江戸川乱歩の同名小説からヒントを得た歌詞内容です。

まず小説「芋虫」について。

戦争で両手、両足、聴力を失い、発声すら出来ない夫を持つ妻の話。
奇跡的に命だけは取り留めたものの、あまりに豹変してしまった夫を、人目の付かない離れ座敷に隠すように住まわせる妻。
人は嫌な顔一つ見せず献身的に世話をする妻を、今の世の美談として褒め称えるものの、それを素直に受け入れることが出来ません。
傷が塞がった夫は、ただ性欲だけが生きがいになり、妻もまた、この物言わぬ肉塊のような夫を性の玩具としてセックスに溺れるのです。
五体満足な妻と、自分では何一つ出来ない夫。
人前では貞節な妻が、やがてサディスティックな感情が芽生え、性の奴隷のように夫を扱うようになります。
妻は、自分でも信じられないくらい痴態をさらし、気が狂ったように快楽にはまるのですが、やがて平常にもどったとき、夫の数少ない正常な部分、そのつぶらで純真な視線に耐えられなくなるのです。
そして、ついに夫の両目を潰してしまいます。
そして後悔、涙を流しながら、夫の胸に指で「ユルシテ」と書きます。
取り返しのつかぬ罪業と救われぬ悲愴、ただ人が見たくて、世の常の姿を備えた人間が見たくて、家を飛び出します。
夜、再び家に戻ると、夫の姿がありません。
口で鉛筆をくわえて書いたと思われる文字「ユルス」、やがて、庭の古井戸にトボンと鈍い水音が…。

この悲しすぎる夫婦の物語を、夫の目線から描いたのが、この曲です。
夫は妻の苦しみがわかっているのです。
こんな自分をここまで生かせてくれたことに感謝し、そして夫として肉体的に妻を満足させることが出来たことに喜び、しかし自分の存在のせいで妻を苦しめている。
自分はむさぼるだけの芋虫、決して成虫になることは出来ない、ただ落ちていくだけ…


ブルースとは、アメリカの黒人の間で発展した音楽形式ですが、そのうち、人種を超えて一般的に普及するようになります。
それは日本でも、多くの人が日本語でブルースを歌うようになるのですが、雰囲気だけのものも多く、中々本格的なものは少ない気がします。

元々は黒人労働者の間で生まれた音楽、ということから言えば、日本でも肉体労働者はいますし、貧困に苦しんでいる人も大勢いるので、そういうところから生まれたブルースは、本物に近いかもしれません。
例えば(古いですが)、岡林信康さんの「山谷ブルース 」、曲自体はブルース様式ではありませんが、日雇い労働者をテーマにした歌詞がすごくブルースしてます。

今日の仕事は辛かった
あとは焼酎をあおるだけ
どうせ、どうせ山谷のドヤ住まい
他にやることありゃしねえ
工事終わればそれっきり
お払い箱の俺たちさ
いいさ、いいさ山谷の立ちん棒
世間恨んでなんになる
人は山谷を悪くいう
だけど俺たちいなくなりゃ
ビルも、ビルも道路も出来やしねえ
誰もわかっちゃくれねえか
だけど、俺たちゃ泣かないぜ
働く俺たちの世の中が
きっと、きっと来るさそのうちに
その日にゃ泣こうぜ、うれし泣き



北米のブルースには、シカゴ・ブルースなど、ご当地ブルースが多いのですが、日本では、やはり大阪ブルースでしょう。
大阪ブルースの代表といえば憂歌団でしょう。
庶民の暮らしに根付いた、大阪らしいブルースを1曲「パチンコ~ランランブルース」

もう1曲、小林万里子さんの「朝起きたら」。
本来ネガティブな内容になる歌詞を、大阪特有の笑いのセンスで聴かせる典型的な大阪ブルースです。
なかなか笑えるので、是非!本物の大阪ブルースがここにあります。

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