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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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「過去を振り返らない」
これを座右の銘のようにいう人がいます。
これは過去の栄光にすがったり、過去の過ちをいつまでもクヨクヨ考えたりはしない、という意味ですが、この言葉を肯定的に使ってるの聞くたびに違和感を感じます。
何かミスをする、あるいは大成功する、これについて振り返り、なぜミスをしたのか?なぜ大成功したのか?これを考えることは決して無駄なことだとは思いません。
むしろ、一度過去を振り返ることにより、それをステップとして一歩前進するんだと思います。
もちろん「昔は良かった」とか「最近の若いもんは」などというのはいけません。
これらは過去を賞賛することにより、現在を否定しており、そこに未来へ繋がる指針は見当たりません。

現在の否定、といえば、現在進行形の音楽を聴かず、70年代や80年代のものばかり聴くのもそうかもしれません。
ただ、これは趣味の問題であり、その人の趣向なので、他人がとやかく言うものではありませんね。
骨董趣味というのもあるし、古くても充分現代に通用する芸術作品なんて山のようにあります。

そんなわけで、今年を簡単に振り返ってみたいと思います。
といっても趣味の音楽関連だけですが。

今年の始めごろ、音楽好きの人を「リスナー派」と「プレイヤー派」にわけたりしましたが、私的には今年はプレイヤー派でした。
聴くほう、今年もCDはいくつも買ったのですが、一時の勢いは完全になくなり、またコンサートに足を運ぶことも極端に少なくなりました。
その代わり、ギターはたくさん弾いたと思います。
とくに今年はコピーをよくやった年でした。
ざっとあげてみると

宿無し/ツイスト (再コピー)
銃爪/ツイスト (再コピー)
ポップコーンをほおばって/甲斐バンド (再コピー)
飾りじゃないのよ涙は/中森明菜 (コピーというよりカバー)
T.N.T/AC/DC
地獄は楽しいところだぜ/AC/DC
スリルに一撃/AC/DC
ロング・トレイン・ランニン/ドゥービー・ブラザーズ
ホテル・カリフォルニア/イーグルス
パラノイド/ブラック・サバス (再コピー)
ジュニアーズ・ファーム/ポール・マッカートニー&ウィングス
ホット・ブラデッド/フォリナー
ジューク・ボックス・ヒーロー/フォリナー
ロング・ウェイ・フロム・ホーム/フォリナー
ヘッド・ゲームス/フォリオナー
コールド・アズ・アイス/フォリナー
ダーティー・ホワイト・ボーイ/フォリナー
ブルー・モーニング・ブルー・デイ/フォリナー
トゥー・レイト/フォリナー
ナチュラル・シング/UFO
ロック・ボトム/UFO (再コピー)
アームド・アンド・レディ/MSG (再コピー)
オーキッド/ブラック・サバス

23曲、昨年0曲のことを思えば、とても多いです。
残念ながら、ほとんど忘れました、今は弾けません。
得たものは、耳コピ力の向上と、わずかながらのテクニックのアップ。
今後のギター趣味に役立つものです。

音楽以外も少し。

私は日ごろ、真面目でありたい、道徳的でありたい、との思いが強い人間だと思います。
自分で「いい人になりたい症候群」だと思ってます。
今年一年、朝7時より遅く起床したことはなく、ほとんど6時30分には起きているのですが、こういった一見意味のないことでも、続けようと試み、実際に実施しました。
禁酒、禁煙、禁ギャンブルはもちろん継続中。
道路交通法も厳守したいのですが、速度に関しては流れに乗った方が人に迷惑がかからない、しかし自分としては守りたい、と現在検討中。
なぜ、自分はこういうことにこだわってしまうのか、これについては年明けに書きます。

それでは良いお年を。

 

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先週の記事で、自分は嫌韓ではない、日韓友好と書きましたが、実は韓国についてほとんど知りません。
韓国ドラマは見たことないし、歌手やアイドルグループもよく知りません。
ただ、近くの国として敵対するのはよくない、友好であるべきだと思っています。

皆さんご存知のように、一般的に韓国人は日本が嫌い、と言われます。
そして日本にもやたらと韓国が嫌いな人がいて、必ず彼らは北朝鮮と中国も大嫌いで、そしてかなりの確立でロシアも嫌いなようです。
(さらに、日本の核武装推進派で、外国人選挙権反対派で、つくる会推進派であることも多い)

大の親韓、親中で有名な漫画家の雁屋哲氏が、自身のブログであるエピソードを紹介しています。

http://kariyatetsu.com/nikki/672.php
以下引用

私は、日本国内でこうして堂々と自らを「親韓派」「親中派」と言っているが、韓国や中国で、自分のことを「親日派」と言ったらどうなるか。
それこそ、民族の裏切り者として、袋だたきにあう。
2005年に、韓国の人気歌手、趙英男(チョ・ヨンナム)氏が、「殴り殺される覚悟で書いた親日宣言」という本を書いたところ、韓国国民の激しい反発を買い、凄まじい非難を浴びて、テレビで13年間続けていた番組の司会を下ろされてしまった。
(中略)
「国民の税金で運営する公営放送で親日派が司会を務めるのは国民の感情に反する。どんな弁解も許されない」
「国の自尊心を踏みにじった」
「趙氏はこうした言葉を口にしながら、果たして日本大使館の前で沈黙デモを行っている元慰安婦女性を考えたことがあるのか。情けない」
「趙氏の発言は韓国国民の感情に火をつけるかのようなとんでもない話だ。大韓民国の国籍を捨て日本へ出て行け」
などと言う激しい非難が溢れ、氏はテレビの司会を下ろされ、歌手としての仕事も干された。

なんというバカな国、というか世論というか、呆れます。
おそらく、全韓国人がこう思っているのではなく、一部のタカ派だけだと信じたい。
しかし、こういう「愛国精神」(←実に胡散臭い)を駆り立てる発言というのは、普段は意識していない一般国民にまで「そうだ、そうだ」と言わせてしまうものなのでしょう。
それは韓国だけでなく、日本もそうだし中国もそうなのです。

だから私は流されない。
一部の反日韓国、中国人の挑発には乗らない。
一部の嫌韓、嫌中の言葉に惑わされない。
私に言わせれば、むやみに他国を攻撃することこそ、国の品位を落とし、国民が自国を愛せなくなり、誇りを持つことも出来なくなるんだ、と思うのでした。
 

韓国のドラマや歌手などを総じて「韓流」といいますが、私はずっと「カンリュウ」と言ってました。
最近では「ハンリュウ」という言い方が主流のようですね。
なぜ?

「韓流」とかいて「ハンリュウ」と読む、私が真っ先に思い浮かんだのは中国語です。
中国語では「韓流」と書いて「hanliu」、ほぼ「ハンリュウ」です。
では韓国語は?
調べたところ、「ハルリュ」あるいは「ハッリュ」といった発音らしいです。

おそらく、韓流ファンの方が自分のマニア度をアピールするために「和製韓国語」を作り出したのでしょう。
韓国側から「韓国の文化である韓流を日本語読みのカンリュウと呼ぶのはダメ」と言っていないことを願いますが。

金さんという人がいたとしましょう。
日本語=キン
ハングル=キム
中国語=ジン

金さんが韓国人(あるいは北朝鮮人)であった場合、日本でも「キム」と呼ばなければなりません。
金さんが中語人(あるいは台湾人)であった場合は、日本で日本語読みの「キン」で問題ありません。

逆に、田中さんという人が韓国に行ったとしましょう。
韓国でも田中さんは「タナカ」と呼んでくれます。
しかし中国に行った場合は、中国語読みで「ディエンジョン」と呼ばれます。

では漢字を使わない国、例えばアメリカへ行った場合は、元の国の言葉に準じた発音で呼ばれます。
韓国人の金さんは「キム」、中国人の金さんは「ジン」、日本人なら「キン」と呼ばれます。

これはアルファベット使用国でもこういう問題があります。
一般的に、個人名もその国の発音で呼ばれるようです。

例えば、Michaelという人。
ドイツ語なら「ミヒャエル」、英語なら「マイケル」です。
もしMichaelさんがドイツ人でも、イギリスへ行けば「マイケル」と呼ばれるし、アメリカ人のMichaelさんがドイツへ行けば「ミヒャエル」と呼ばれるのです。
フランスならミッシェル、スペインならミケーレ?

では、アルファベットを使わない国は?
やはり基本的に、その本人の国の発音で呼ぶのが正しいわけで、同じ綴りでもドイツ人なら「ミヒャエル」、英語が母国語の人なら「マイケル」となるわけです。

ではドイツ人ギタリスト、Michael Schenkerは日本でどう呼ぶのが正しいのか?
個人としてはミヒャエル・シェンカーでしょう。
しかし彼はアーティストであり、それはドイツから海外へ輸出しているのではなく、イギリスやアメリカのレコード会社から海外へ発信されているので、マイケルで問題ないんだと思います。
歌詞も英語だし、バンドメンバーも英語圏の人ですしね。

なので、韓国が日本でも漢字を韓国語読みしろ、と主張するのは間違ってるような気がするのでした。
といっても、韓国ではほとんど漢字は使われていないので、今だけのことでしょうけどね。

(注)私は決して嫌韓ではありません。日韓友好!

来年の大河ドラマは浅井三姉妹の江が主人公の「江~姫たちの戦国」です。
浅井三姉妹というのは、戦国武将、浅井長政と織田信長の妹、市との間に生まれた姉妹です。
彼女たちが生まれ育ったのが、現在滋賀県長浜市にある小谷城です。
今回はその小谷城について。

標高500メートル近い小谷山の尾根筋を削っていくつもの曲輪をつくり、堀切(尾根を人工的に切り込み敵の侵入を防ぐもの)、土塁(土を盛って作った堤防状の城壁)で防御した典型的な中世山城です。
通常、この手の山城は戦時の詰めの城で、居館は山の麓にある場合が多いのですが、この小谷城は非常に規模が大きく、山の山頂から尾根にかけて大規模に削りだし、そこに大きな屋敷をいくつも建設された居城だったようです。
私は過去2回、ここを訪れたことがあるのですが、最初に訪れたときは、本格的に城域が始まる尾根まで車で登りました。
2回目は、城巡りの専門家であるK氏と麓から登山道を登り、城の全域を見学しました。

さて小谷城の主郭部に「伝天守台」される土壇があります。
一部石垣で補強された部分で、大広間と呼ばれる屋敷跡を見下ろすような位置に存在します。
ちょうど近世城郭の本丸御殿と天守閣の位置関係のようです。
そこはかつて天守閣があったと言い伝えられている場所なのです。
それを裏付けるかのように、長浜城の天守は小谷城の天守が移築されたもの、とか、その後、彦根城の西の丸三重櫓として移築された、とかの言い伝えがあります。

私は以前からこれには疑問を感じておりました。
本当に小谷城に天守ってあったの?

実際に小谷城主郭に行ってみると、四方遮るものがなく、非常に見晴らしがいい。
ここにわざわざ不安定な高層建築をする必要性を感じません。

また、城の象徴としの存在も、そういう観念が出来上がるのはもう少し後の時代のことだし、小谷城では山の上すぎて、遠すぎて下からはあまり見えないでしょう。

それに、日本の城に天守が初めて登場したのは、織田信長が築いた安土城の天守(天主)です。
安土城が出来たのは1576年、小谷城が廃城になったのは1575年、時期的に見てもありえない。

安土城以前にも、天守っぽいものが存在する城はいくつかありました。
例えば、同じ浅井家の城では、鎌刃城もその一つでしょう。
小谷城に次ぐ規模を誇る山城で、同じように尾根を削って出来た城です。
その尾根の最初と最後に、石垣で固められた土台の上に複層の櫓があったとされており、天守の原型とも言われてます。
ここも私はK氏と訪れたことがあるのですが、たしかに石垣の組み方などを見ていると、近世城郭の天守台のようだなって思いました。

「伝天守台」というのは怪しいものが多い、と思います。
そのほか、私が行ったことのある中世城館でも説明板などで「伝天守台」とされている土壇をいくつか見かけますが、ほとんど怪しいものばかりですね。
おそらく物見櫓程度のものがあっただけだと思います。

なぜ天守があったことにしたいのか?
私の想像では、近世以降、城といえば天守、みたいになってきたので、「オラが村の城跡も天守があった」といったほうが聞えがいい、とかそういうことじゃないでしょうか。

最後に。
来年の大河を見て、小谷城を訪れたいと思った場合、気をつけなければいけないことがあります。
それは、この山には熊が出没するということ。
夏場はスズメバチが多いこと。
山歩きに慣れてない人は、車で登れるところまで登ったほうがいいということ、この3点です。

 

今日からスペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」第2部がスタートします。
ドラマはいよいよ日露戦争へと突入していくわけですが、ここで乃木将軍はどのように描かれるのでしょうか?
原作通りだと、無能な愚将となるわけですが…。

軍神として祭られる乃木希典でありますが、現在その評価は真っ二つにわかれます。

類まれなる名将と無能な愚将。

この無能な愚将という評価の最もたるものが、司馬遼太郎著書「坂の上の雲」です。
歴史上の人物の好き嫌いの激しい司馬氏は、嫌いな人物についてはボロクソといっていいほどこき下ろします…評価すべき点はきちんと評価していますが。
徳川家康、藤堂高虎、淀殿、徳川慶喜、伊地知幸介、そして乃木希典。
大ベストセラー作家である司馬氏の作品は、まるで歴史を見てきたかのようなリアリティがあり、しばしそれが史実と勘違いされるわけです。
膨大な資料に基づき、自分なりの歴史観を確立させて小説を書くのは正しいわけですが、それはあくまで司馬氏の主観であり、史実とは異なるのです。
実際、司馬氏は評価すべき人物を持ち上げるために、その対比として別の人物を実際以上に悪く書くことがあると言ってます。
小説なのだから、それはそれでいいと思います。
問題はそれを史実だと信じ込んじゃう人。

さて、昨日からネットで、一般の人は乃木希典をどう評価しているのか調べてみたところ、司馬史観の影響が非常に色濃く反映されていて、司馬遼太郎恐るべし、といったところでした。
愚将派はたいてい司馬史観そのもの、名将派はアンチ司馬で児玉源太郎を低く見る傾向あり。

乃木の評価が最も分かれるのが、日露戦争時の旅順要塞攻略戦です。
ここで両派の意見をまとめてみました。

愚将派
・コンクリートで固めた近代要塞に対し、銃剣突撃による正面攻撃という愚かな戦いおこなった
・1回目の攻撃で夥しい被害を出したにもかかわらず、それを何度も繰り返した
・海軍が要塞攻撃に有効な艦載砲を貸すといってるのを無視した
・司令部は戦場から離れた安全圏内にいて、状況を把握するという任務を怠った
・攻略戦の当初から、要塞の弱点(二百三高地)が海軍側から指摘されているのに無視した

名将派
・銃剣突撃の前に充分な砲撃が加えられており、無駄に突撃したわけではない
・当時、世界最強といわれたロシア陸軍が、彼らの最も得意とする要塞築城をしたわけで、あの程度の犠牲と日数で攻略出来たのは奇跡的である
・元々陸軍に旅順要塞を攻撃するという計画はなく海軍からの要請だったが、準備不足なのに早期占領の催促が激しかった
・ヨーロッパの名将と言われる人物でも、旅順要塞より小さい要塞を落とすのに、もっと大きな犠牲を出している

私は素人なので、乃木希典の評価がどうとかいえません。
人間性についていえば、非常に厳格で自分に厳しく、他人には敵軍の捕虜であっても寛大であり、質素倹約だがお洒落な人物らしいです。

映像化された乃木希典では、映画「二百三高地」で、仲代達矢さんが演じた印象が強いです。
ここでは中々落ちない旅順要塞に苦しむ一人の将軍として描かれていて、とくに愚将とも名将ともされていなかったと思いますが、質実剛健な雰囲気が出ていて良かったと思います。
「坂の上の雲」では柄本明さんが演じていますが、仲代さんのイメージが強くてちょっと違うなって思ってしまいます。
 

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