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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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第76回名盤シリーズ
今回は先日来日公演を行って大好評だったマイケル・シェンカー在籍時のUFOが、70年代に残したライブ・アルバム「UFOライブ」だ。(1979年作品)



1970年頃、スコーピオンズのメンバーだったマイケルは、フィル・モグに引き抜かれてUFOに参加する。
ドイツ人である彼は、英語が上手く喋れないなど、遠く離れたイギリスでの生活は寂しかったらしい。
その寂しさを紛らわすためにギターの練習にのめりこみ、独特の哀愁を浴びたギター・スタイルを確立したといわれる。
そして酒とドラッグに溺れ、時には廃人寸前にまでなりながら、ロックンロール・ライフを続けるわけだが、やはりいろいろ苦しかったようだ。
しかしライブでは、アルコールやドラッグがいい方向に向くときもあり、そういうときは最高のパフォーマンスを繰り広げるのだった。

このアルバムは、そんなUFO全盛期の頃の様子が収められており、白熱したライブを楽しむことが出来る。
どの曲もスタジオ・ヴァージョンをはるかに上回るのだが、とくに「ラブ・トゥ・ラブ」「ライツ・アウト」は名演だ。
私自身もこれらのギターをコピーしたことがあるのだが、すごく勢いにのって弾きまくってるのがよくわかる。
名曲「ロック・ボトム」「ドクター・ドクター」ももちろん収録されていて、スタジオ版とは違った趣で、ライブならではの荒さと勢いがあり、結果として迫力ある演奏が存分に楽しめるのだ。
またポップな「レット・イット・ロール」や「シュート・シュート」もよりロック色が強まり、実にかっこいい。

もちろん、フィル・モグの味わい深いブリティッシュ・ボイスも絶好調である。
マイケルばかりが取り上げられ勝ちなUFOだが、フィルあってのバンドだ。
マイケルが脱退してからも、地味ではあるものの優れたアルバムを連発するUFOだが、これははりフィルの才能だろう。

学生時代、この2枚組LPが欲しくて、街のレコード・ショップを片っ端から周った記憶がある。
それがどこにもなくて諦めた18の夏。
今持ってるCDはLPと同じ曲順のものだが、現在発売されているのは、当時のステージ構成を意識した順番に変更されたものが主流のようだ。
曲数も増えているので、これから聴く人はそちらのほうがいいと思うが、私の世代からするとちょっと寂しい気もしないではない。
 



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第75回名盤シリーズ
アメリカン・ロックの生き字引、ニール・ヤングのライブ・アルバムから、1979年発表の「ライブ・ラスト」。

前年(78年)の「ラスト・ネバー・ツリー・ツアー」の模様を収録したライブ・アルバムで、当時のベスト選曲になっている。
LP時代は2枚組として発売されたが、今はCD1枚に全て収められている。
昔のLP2枚組は、ズッシリとした重力感と見開きのジャケットで「いい買い物したなあ」と思わせてくれたものだ。
私はアナログ派ではないが、この「ライブ・ラスト」のジャケを見るとそんな懐かしさがこみ上げてくるのだった。

アルバム前半はニール一人による弾き語り、後半はクレイジー・ホース・バンドを従えてのバンド演奏を聞くことが出来る。
そのどちらも魅力があり、まさに一粒で二度美味しいアルバムだ。

とはいうものの、若かりし頃の私は、前半のアコースティック・セットはつまらなくて、ほとんどエレクトリック・セットばかり聴いていた。
今ごろになって、前半の甘酸っぱいような、ちょっぴり青春っぽい雰囲気がたまらなくいいと思えるようになったのだが。
冒頭の「シュガー・マウンテン」、「アイ・アム・ア・チャイルド」、「今がその時」なんて、そんなにメロディアスだとも思えないが、すごくいい雰囲気で素敵だ。
それと、ちょっと荒いコード・ストローク中心のアコギ演奏も実に味があっていいし、ハープの音色、奏法もとても味があると思う。
人の温もりを感じさせるサウンドだ。
ピアノ弾き語りの「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」、前半のクライマックスともいえる曲、ボーカル、ピアノ、ハープこれが絶妙にシンプルなアレンジで非常にライブ栄えしているのがわかる。
私はここ2週間くらい、このアルバムのアコースティック・セットがヘヴィ・ローテーションなのだった。

エレキ・セットの方では、今も昔も「ライク・ア・ハリケーン」がいい。
荒いギター演奏、彼の場合この荒さがいいのだが、まさに「男のロック」だ。
あとは「ローナー」とか「ダメージ・ダン」辺りは、何度も聞きたくなる中毒性がある。
 



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第74回名盤シリーズ
現在尚、第一線で活躍するセクシー系ポップ・シンガー、マドンナ。
一部のファンの間では最高傑作との呼び名もある「エロティカ」。(1992年作品)



私はマドンナのアルバムは、最新作も含めて全て聴いている。
彼女の作品はいつの時代も決して後ろを振り返らず、常に前進し続けていて、毎回新作が楽しみになるのだ。
もちろんそれが常に自分の好みと一致するわけではなく、外れることもあるのだが、ピッタリ合うときは愛聴盤になる。
この「エロティカ」は、数あるマドンナ作品の中でも、自分と波長が合う作品だ。

しかし、逆にこれは失敗作だという意見も多い。
あまりにも大胆にハウス/クラブ路線に進み、ファンがついてこれなくなったとも言われ、また全体的に暗く地味すぎるという意見も聞く。
実際、売り上げは低迷したようで、ヒットチャートを重視する人からは駄作扱い、ジャケ写真(特に裏ジャケ)やタイトルもふざけすぎかもしれない。
同時に発売された写真集、その名も「SEX」、私は見ていませんが、なんとなく内容が想像つく。
いわゆる、問題作として、一部のファンから拒絶されたのも頷けるが、私としては全部計算ずくでやってるように感じるのだった。

このアルバムからのシングル「レイン」は普通に素敵なスロー・ナンバー、「エロティカ」は嫌いだけどこの曲だけは好きという人も多そうだ。
しかし、私からすれば、一番個性がなく他の曲とのギャップがあると感じるのだが。

個人的に凄いと思うのは7曲目「ウェイティング」。
ヘヴィで無機質なリズムにつぶやきのようなボーカル、凄く冷たく突き放すような曲だ。
しかし、そのセンスは素晴らしい。
メロディもハイクオリティだ。
これ系統の曲の完成度は非常に高く、アルバム出だしの3曲も素晴らしい出来だ。

アルバム全体に流れるちょっとアングラな雰囲気が合えば、このアルバムを気に入るかもしれない。




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第73回名盤シリーズ
マイケル・ジャクソン79年の大ヒットアルバム「オフ・ザ・ウォール」。(1979年作品)

普通マイケルといえば「スリラー」だという人が多いと思うが、私はこっちのアルバムのほうが好きなので、こちらを取り上げる。
さすがにモンスター・アルバム「スリラー」と比較すると売り上げは劣るのだが、それでも発売から数年で1000万枚を超えた大ヒットアルバムだ。

非常にファンキーで、ブラック・ミュージックとして、とても優れていると思う。
当時はディスコ・ブームなど、ダンサンブルな音楽が人気の中心だったが、他にもその手の優れたアルバムが多く発表された。
その中でもアルバムの完成度は高く、今も高い評価がされている。

私が初めてマイケルを知ったのは、テレビのCMで流れていた「Off the wall」で、確かマイケル本人も出てた気がする。
このアルバム表題曲がすごくファンキーでカッコよく、FM情報誌を隅から隅まで見て、エア・チェックした記憶がある。
アルバムを聴いたのはもう少ししてからだったと思うが、どの曲もノリが良くて気に入った。

このアルバムには多くの大物ミュージシャンが絡んでいて、中でも超大物がポール・マッカートニーだろう。
当時黒人ミュージシャンと共演することがマイブームだったポールだが、このアルバムにも「Girlfriend」という曲を提供している。
ポールらしく聴き易い甘口のポップ・ナンバーで、とてもいい曲なのだが、このアルバムの中では明らかに浮いている。
それに対してスティービー・ワンダー作の「I Can't Help It 」、こちらはアルバムの雰囲気によく合ってると思う。

私は旧LPのA面に当たるアルバム前半がとくにファンキーでいいと思う。
ファンクなだけではなく凄くポップで、音選びのセンスも当時の先端をいってたようだ。
この辺は、プロデューサーのクインシー・ジョーンスの力によるところが大きいだろう。




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第72回名盤シリーズ

今回は70年代アメリカン・サザン・ロックの雄、レイナード・スキナードのデビュー作「レイナード・スキナード」。(1973年作品)



当たり前だが、ヨーロッパでもアフリカでもなく、ましてや日本でもない、正統派アメリカン・ロックと呼ぶに相応しいサウンドだ。
70年代のアメリカン・ロックはこういう豪快なものが多い。
同時期のオールマン・ブラザーズ・バンドもこんな雰囲気があった。
イーグルスもある意味、正統派アメリカンだが、そっちはもっとカントリーよりである。
ブルースを下敷きにしたロックンロールを、豪快に大人数で演奏する、聴くほうもビールを飲みながら楽しむ、そんなおおらかさがあるのが、こういった南部のロックンロールだ。

そんな豪快さが売りのレイナード・スキナードだが、意外にもすごくメロディアスなのだ。
単なるパーティー・バンドではなく、素晴らしいメロディ・センスがあり、それを元気いっぱいに歌い、演奏するのである。
スローな曲、このアルバムだと「チューズデイズ・ゴーン」「シンプル・マン」辺りは、メロディの良さが引き立ってるように思う。
また、このアルバムを代表する名曲「フリー・バード」の前半部分も実に味わい深い。
彼らの曲はアレンジも非常に凝っていて、ギターのアンサンブルも聴き応えがあり、「フリー・バード」後半のインスト・パートは長くて実にカッコイイ。

しかし、やっぱり彼らの持ち味を発揮してるのはロックンロールな曲だろう。
これらの曲は、後のアメリカン・ハード・ロックの下地になってるのは間違いないと思う。
「アイ・エイント・ザ・ワン」は初期のヴァン・ヘイレンっぽいし、「ギミー・スリー・ステップス」は初期のキッスっぽい。

後に飛行機事故でメンバーの多くを失うことになるのだが、今も現役で活躍しているようだ。




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