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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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近所のレンタル店でビートルズのリマスター版が揃ってたので、一気に全て大人借りしました。
このリマスター版が発売されるとニュースで知ったときから、喉から手が出るほど欲しかったのですが、以前書いたように、すでに知りつくしているビートルズを買ってどれだけ聴くかわからないので断念しました。

それでも4枚1000円というお買い得ならぬ、お借り得だったので、この機会に、とレンタルしたのは先週のこと。
全て聴きました。
素晴らしいです。
想像以上の出来栄えに、これならリマスターボックスセットを買っても良かったなって思うほど。

全体的に低音がしっかりした印象で、たとえばイコライザーで低音だけ強調したような感じではなく、全体の骨格がしっかりした結果、低音が充分に響いてきたっていう印象です。
それと、各楽器の音の分離がよく、それまで気付かなかった音まで聞えるようになった気がします。

ちなみにレンタルで借りたCDはステレオ版で、私の持ってるCDは初期のアルバムがモノラルだったのでとくにそれらの違いが顕著に感じられました。
なかでも1stアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」は、LPレコードもモノラルしか持ってなかったので、ステレオ版を聴くのは古いカセットテープ以来になります。
20数年ぶりにジョンが歌詞を間違えて笑いながら歌うヴァージョンを聴きました。
初期のビートルズのリアルステレオともいうべきサウンド、車で大音量で聴くと非常にいいです。
この左右はっきり分かれたステレオサウンドを「疑似ステレオ」という人がいますが、それは間違いです。

「疑似ステレオ」について。
疑似ステレオというのは、モノラルしかない音源をイコライザーなどの処理により、無理やり広がりのあるサウンドのようにしたもので、アナログLPのステレオ版「ラヴ・ミー・ドゥ」や「P.S.アイ・ラヴ・ユー」がそれにあたります。
実際に聴いた感じでは、モノラルのような音の一体感がなく、かといってステレオの広がりにも欠けるイマイチな代物で、今回のリマスター版ではモノラルとして収録されています。

元々ビートルズのレコードは、1960年代という時代からすれば、非常に音質が良かったのですが、CD化されたとき大幅に音質が落ちました。
しかし、今回のリマスターは格段に音質が向上し、私のショボイオーディオや、大して当てにならない耳でも違いがはっきりわかるものでした。

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突然ですが、今年の元旦に発表されたザ・ビートルズの人気曲ランキングをご紹介しましょう。
これは2009年5月~12月の間、日本の公式サイトにて行われたアンケートで、全213曲が対象となっています。
http://www.emimusic.jp/beatles/special/20091231_ranking2.htm?pScranking213

全ては無理なので、ここでは上位20曲。

1位 レット・イット・ビー
2位 イン・マイ・ライフ
3位 ストロベリー・フィールズ・フォーエバー
4位 ア・デイ・イン・ザ・ライフ
5位 ヘイ・ジュード
6位 ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
7位 サムシング
8位 アクロス・ザ・ユニバース
9位 イエスタディ
10位 アイ・アム・ザ・ウォルラス
11位 ヘルプ!
12位 ひとりぼっちのあいつ
13位 ヒア・カムズ・ザ・サン
14位 ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
15位 オール・マイ・ラヴィング
16位 ゲット・バック
17位 愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)
18位 シー・ラヴズ・ユー
19位 ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
20位 ア・ハード・デイズ・ナイト

なかなか面白い結果だと思います。

「レット・イット・ビー」が1位だというのが、日本人らしくないですか?
昔から映画やドラマでけっこう使われていた、日本人好みの曲だと思います。
また6位と7位にジョージの曲、つまりベスト10内に2曲もジョージの曲が入ってることにも驚きです。
日本人ってジョージの奥ゆかしさみたいなのが好きなんです。

8、10、19位あたりは、少しだけマニアック。
21世紀になってビートルズの曲の投票をしようなんて人は、マニアな人が多いのです。
初期の曲が少ないのもその辺が理由でしょう。

ベスト20以外で注目なのは、いわゆる問題作は何位くらいなのか?てこと。
31位 トゥモロー・ネバー・ノウズ
136位 レヴォリューション9
141位 ユー・ノウ・マイ・ネーム
157位 ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー
192位 フライング
198位 ハー・マジェスティ

最下位は、同列で
ラヴ・ユー・トゥ 、リトル・チャイルド 、消えた恋、マッチボックス、ハニー・ドント
リンゴのボーカル曲が3曲も並んでしまいました。

ちなみに好きなアルバム1位は「アビー・ロード」でした。
もうすぐ12月8日。
日本が太平洋戦争に突入した日ですが、我々音楽ファンにとってはジョン・レノンの命日ですね。
ジョン・レノンといえば「愛と平和の神様」です。
「イマジン」は平和の象徴となり、クリスマスになれば「ハッピー・クリスマス」を歌います。
さすが、ヨーコ・オノ!
そりゃ、彼女と一緒に暮らしたら良くも悪くもエキサイティングな人生になりそうです。

最近私のお気に入りの動画を紹介しましょう。
真心ブラザーズが90年代に発表した「拝啓、ジョン・レノン」という曲です。
このわかりにくい歌詞はいろいろと物議を呼び、ついには放送禁止になってしまうのですが、それを決定した人は詩を読み取る能力がないのでしょう。

私の解釈では、
ジョンを平和の神様としてみたら、なんだか安っぽくてウソ臭い、だけど一人の人間として見ればこんなにもやさしい

この動画は真心ブラザーズとチャットモンチーとのコラボですが、実に良い演奏です。
タイトで無駄がなくこの曲の持つファンキーなノリを見事に再現しています。
前半の倉持陽一氏のボーカルもリズミカルでいいのですが、半ばで登場する橋本絵莉子さんのボーカルも色っぽくて素敵です。

ザ・ビートルズのリマスターCDが全世界で飛ぶように売れているようですね。
私も欲しいです。
というわけで、昨晩タワーレコードに行って試聴してみました。
まず初期のアルバム。
今回初のステレオ・ヴァージョンのCD化ということで注目されてますが、試聴用のヘッドホンで聴くと左右の分離が極端すぎて聴きづらいです。
はい、こういうものだってことは100も承知ですよ、LPレコードで聴いてたから。
これはカーオーディオなど狭い空間にて大音量で聴けば、きっと凄い迫力がありそうです。
次に人気の「アビー・ロード」。
ポールのベース音の存在感が違います。
それとドラムのシンバル類の響きが違うように思いました。

さてさて、今回のリマスターCD、買うならボックスセットで一気に揃えるのがいいでしょう。
なんせ私は、中学生のときに全曲制覇し、以来出るCDは全て買ってきた人間ですから(再発ものやブートを除く)。

しかし、ここで疑問。
今回のリマスターをボックス買いする人の大半は、私のようにビートルズの曲全て知ってるような人だと思いますが、大金はたいて買ったCD、何回聴くの?
1回は通して聴くとして、それ以降は気に入ったアルバムのみ、あるいは気に入った曲のみをときどき聴くだけって感じでしょう。
なかには、青春時代を思い出して、あの頃のように日々擦り切れるほど(CDは擦り切れませんが)聴くって人もいるかもしれませんが。

そりゃいい音楽をいい音で聴くことには価値があります。
でも音楽好きの人の間でも、オーディオにお金をかける人とそうでない人がいるように、音質の良し悪しよりも「何を聴くか?」のほうが重要って人もいます。
というわけで、すでに知り尽くしているビートルズにお金をかけるより、まだ知らぬ曲を聴くことにお金をかけるほうがいいかも、という結論に達しました。

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