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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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ブルースとは、アメリカの黒人の間で発展した音楽形式ですが、そのうち、人種を超えて一般的に普及するようになります。
それは日本でも、多くの人が日本語でブルースを歌うようになるのですが、雰囲気だけのものも多く、中々本格的なものは少ない気がします。

元々は黒人労働者の間で生まれた音楽、ということから言えば、日本でも肉体労働者はいますし、貧困に苦しんでいる人も大勢いるので、そういうところから生まれたブルースは、本物に近いかもしれません。
例えば(古いですが)、岡林信康さんの「山谷ブルース 」、曲自体はブルース様式ではありませんが、日雇い労働者をテーマにした歌詞がすごくブルースしてます。

今日の仕事は辛かった
あとは焼酎をあおるだけ
どうせ、どうせ山谷のドヤ住まい
他にやることありゃしねえ
工事終わればそれっきり
お払い箱の俺たちさ
いいさ、いいさ山谷の立ちん棒
世間恨んでなんになる
人は山谷を悪くいう
だけど俺たちいなくなりゃ
ビルも、ビルも道路も出来やしねえ
誰もわかっちゃくれねえか
だけど、俺たちゃ泣かないぜ
働く俺たちの世の中が
きっと、きっと来るさそのうちに
その日にゃ泣こうぜ、うれし泣き



北米のブルースには、シカゴ・ブルースなど、ご当地ブルースが多いのですが、日本では、やはり大阪ブルースでしょう。
大阪ブルースの代表といえば憂歌団でしょう。
庶民の暮らしに根付いた、大阪らしいブルースを1曲「パチンコ~ランランブルース」

もう1曲、小林万里子さんの「朝起きたら」。
本来ネガティブな内容になる歌詞を、大阪特有の笑いのセンスで聴かせる典型的な大阪ブルースです。
なかなか笑えるので、是非!本物の大阪ブルースがここにあります。

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楽器を弾きながら歌うことを一般的に弾き語りといいます。
「弾き歌い」ではなく、なぜ「弾き語り」なのでしょうか?
私が思うに、日本人というのは曲そのものよりも、歌われる内容を重視する傾向が昔からあったのでは?ということ。
それは遠く鎌倉時代にまで遡ると、琵琶法師による平家物語なんかは、まさに弾いて物語を語る「弾き語り」だといえましょう。

では、琵琶法師の弾き語りとはどういうものだったのでしょう?
「平曲」といわれる様式ですが、現在もそれを継承している流派もあるようです。
というわけで、平家物語の一説「那須与一」を聞いてみましょう。
ちなみに那須与一について。
那須与一は源平合戦時の源氏側の武士で、八島の戦いのとき、平家の軍船に立つ扇を弓矢で打ち落としたというエピソードが有名です。
この平家物語の「那須与一」の章は、このエピソードについての歌です。



琵琶の渋く、力強い、しかしどことなく哀愁漂う音色に引き込まれますね。
途中の琵琶ソロ(?)も異様な迫力があります。
歌もなんか凄いと思います。
おそらくこの女性は名人級あるいは、人間国宝級なのでしょうか、実に上手いですね。
いわゆる、法師ではないと思いますが。
このメロディ(?)については、いろいろ流派があって、同じ物語で違うヴァージョンもあるようです。


(平家物語絵巻より八島の戦い  中央左側で弓を持つ騎馬武者が那須与一) 

今日も歌詞について書きたいと思います。

物語性のある歌詞の楽曲を聴く場合、その物語自体が非常に優れていたら、肝心の曲がつまらなくてもいい音楽になりえるのでしょうか?
つい引き込まれてしまう内容で、続きが気になり、最後まで耳を傾けてしまうような歌詞。
それを聴くという行為は音楽?それとも文学?

逆の場合、音楽として普通になりたちます。
大して意味のない、つまらない歌詞、あるいは外国語の歌詞であっても優れた音楽に感動することが出来ますし、もっといえば、インストゥルメンタルであってもいいわけです。
この場合、人間は右脳で音楽を聴いてると言われます。
それに対し、歌詞を聴くという行為は論理的思考を司る左脳だと言われます。
(右脳=芸術、左脳=論理的というのは当てはまらないともいわれてますが)

最近聴いた曲で、歌詞が印象的だったものを一つ紹介しましょう。
植村花菜さんの「トイレの神様」という曲です。
少々長い曲ですが、歌詞に引き込まれました。
よくあるパターンといえば、そうなのかもしれませんが、なかなかいいと思います。



こういったアコギの弾き語り系の曲は、歌詞が重要なものが多いですね。
古いところでは、さだまさし氏の「関白宣言」なんかも歌詞が印象的だし、洋楽ではボブ・ディランやサイモン&ガーファンクルもいいものがたくさんありそうです。 


昨日の続きです。
その後ギターも創作活動もやめてしまい、長いブランクに入ります。
機材の大半を盗難にあうなど、いろいろあったのですが、音楽をやらないなら別に不都合はありません。

その後、IT革命、インターネットの時代が到来し、見知らぬ人との交流がさかんになり、再びギターを手にすることになりました。
そして転機が訪れます。
会社の人からオリジナル曲を作ってほしいとの依頼があり、それを自分たちの結婚披露宴で歌って欲しいとのことでした。
久しぶりの楽曲製作、それも結婚ソング、当然歌詞は最重要パートになります。
結局、久しぶりの新曲は好評だったようで、それ以来、パーティーや宴会などの席でたびたび弾き語り演奏をさせていただくことになりました。
発表する機会があるのなら、ということで調子にのって、それ以来6曲ほど作りました。

(内訳)
転勤で去っていく人をテーマにした歌 
結婚ソングのボツ曲をリニューアルしたもの  
ダメな男と暮らす女を女目線で作った歌 
ダメな男と別れた女を励ます歌  
彼女の浮気に気づいた男が自分から別れを告げる歌  ↓

「コスモス」

10月の風が通り抜けるように
僕の心も通り抜ける
君の横顔見てると、どうしてもいい出せなくて
あのコスモス畑へ行こう、思い出の場所
そんなに遠くはないはず

3年の月日が過ぎ去った今
あの頃の君はいない
悩んでばかりの日々も
今日で終わりにしよう
それが君とって、それが君にとって
新しい幸せの始まり

君の気持ちに気づいたとき、それは終わりの始まり
そのときすでに君の心、遠くに行ってしまってた
それでも君を振り向かせるため、僕はいろいろ考えた
しかしそれが君の心、余計に離れることに

このまま二人、一緒に過ごすのは
心の重荷になるだけ

今日の君は本当に綺麗だね
それを見るのも今日で終わり
すれ違いばかりの日々も
今日で最後にしよう
今の君にとって大事な人は、僕の知らないあの人
 
さようなら、君の姿が遠ざかる
二人の絆も離れていく
新しい何かを見つけて、これからも生きる
それが僕にとって、それが僕にとって
新しい人生の始まり

 

歌もの音楽を作る場合、作詞というのは作曲と並んで重要な作業です。
ただ、作詞だけをみた場合、それは音楽というよ文芸ですね。

私が詩を書き始めたのは中学生の頃です。
それは歌詞ではなく、文芸としての詩ですが、学校や受験への不満や苛立ち、日常のささいなことを詩にしていました。
いくつかまとまった数の詩が出来ると、それをノートにまとめて詩集としてクラスの友達に回したりしてました。
まあまあ好評で、結局3冊くらい詩集を作ったと思います。
ときにその詩集は学校全体に回っていって、自分の手元に帰ってくるのは数ヶ月先になったりしましたが。

歌詞を書くようになるのは、ギターを弾くようになり、作曲をするようになってからです。
その頃になると恋愛の詩を書きたい、という思いが強くなるのですが、これがなかなか難しかったですね。
要するに、恥ずかしいのです。
まだまともな恋愛をしていなかったウブな私に、恋の詩は気恥ずかしかったのです。
仕方ないから最初は英語で書きました。
別に英語が得意なわけではありません。
ただ、恋愛の歌詞をそのまま自分で歌うには抵抗があったので、英語というオブラートに包んだのです。
バンドで演奏、ライブ出演、そしてわかったこと。
誰も歌詞なんて聴いていない。
注目されるのは演奏の上手い下手、歌の上手い下手で、歌詞の内容がどうだなんて、ほとんど意味がないような気がしたのです。
だったら適当でいいだろう、ということで本当に適当に作詞するようになりました。

そのうち、バンドでボーカルを担当することがほとんどなくなり、ギターに専念するようになるのですが、オリジナルのデモテープ作りは続けました。
私のデモテープは、ドラム(リズムマシンの打ち込み)、ベース、ギター、キーボード、ボーカル全てを自分自身で行うのですが、歌詞についてはまともなのは少なかったと思います。

当時、歌ものは30曲くらい作ったと思うのですが、まだマシなのを一つ紹介しましょう。

「幼い恋の結末」(以前、動画をあげたこともあります)

君の頬を流れた 一粒の涙
笑ってもダメさ わかってるよ
あとわずか1時間 君と二人きりで過ごしたい
君との出会いは去年の春だったね
そのときから君は素敵さ
もうお別れだね 別れのキスを唇に

列車の扉が閉まり 見えなくなるまで見送った
いつかきっと 会いに行くよ

こんな俺に 夢と希望を
与えてくれた
ずっとずっとずっとずっと
忘れはしない

一人で家に帰り ボンヤリしてると
楽しかった日々を 思い出す
今頃気づいた 失くしたものの 大きさに
仕方がないのさ 自分にいい聞かせ
それでも悲しくて 寂しくて
二人が笑う 写真立てを 裏返す

 

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