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ここ2週間、エアロスミスの1stと2ndばかり聴いていた。
とくにお気に入りなのは「トレイン・ケプト・ア・ローリン」で、毎日少なくとも2回、多いときは5回以上リピートする。
ご存知の人も多いと思うが、この曲はエアロのオリジナルではなく、カバー曲である。
エアロだけでなく、多くのロックバンドがカバーする名曲なのだが、そのオリジナルは意外と知られていないようだ。
この曲のオリジナルであるタイニー・ブラッドショウの1951年のトレイン・ケプト・ア・ローリンを聴いていただこう。
全く違う曲に聴こえるし、全然ロックンロールではない。
最初は同名異曲かと思ったが、歌詞とコード進行をよく聴くと同じものだとわかる。
次にこの曲をカバーしたのはジョニー・バーネットの1956年の作品。
ロックンロールに変身した。
タイプとしては当時のチャック・ベリーやリトル・リチャードらに通じる50'Sロックンロールである。
そしてヤードバーズである。
ここでようやく我々がよく知るトレイン・ケプト・ア・ローリンが登場である。
1966年にカバーしたもので、後に多くのフォロワーを生む、あのリフが弾かれるのだった。
ジェフ・ベックとジミー・ペイジのツインリードの時期なので、どちらかがこのリフを考えたのかはわからないが、躍動感に満ちた名リフであることは間違いない。
後半ジェフがギターを破壊している。
その後のロックバンドがこの曲をカバーする場合、ほとんどがこのヤードバーズのアレンジである。
興味のある人は聞き比べてみてはどうだろうか?
・レッド・ツェッペリンによるカバー
・エアロスミスによるカバー
・ハノイロックスによるカバー
・モーターヘッドによるカバー
・ザ・ナッズによるカバー
・レーサーXによるカバー
「サッポロ一番」
インスタントラーメン「サッポロ一番」のCMがある。
以前見たのは、野菜をたくさんもらったからサッポロ一番を作ろう、というイメージだったと思う。
「野菜が大量にあるからラーメン」という発想って普通のことなのだろうか?
「野菜を食べるならやっぱりラーメンでしょう」とか「サッポロ一番は野菜料理」とか、そういう意味で言ってるのかもしれない。
はたしてサッポロ一番は野菜を食べるのに適した食べ物なのか?
検証してみた。
まずはパッケージを見てみよう。
ゆで卵、エビ、チャーシュー、ネギしかのっていない。
野菜といえるのはネギだけじゃないか。
これのどこが野菜料理なんだ?
まあいい、とりあえず作ってみよう。
白菜、しいたけ、にんじんは外せない。
一般的にラーメンに入れる具材と違うと思うが、わざわざ「はくさい、しいたけ、に~んじん♪」なんて歌を作るくらいだから、これらはサッポロ一番にあうに違いない。
さらに、野菜アピールするくらいなんだから、野菜嫌いの人にも美味しく食べてもらわなければならない。
そこで嫌いな野菜の上位にくるであろうピーマンを加えることにした。
まだ続く。
野菜料理を謳うくらいなのだから、もっと入れたほうがいいだろう。
いちおうラーメンに合いそうな野菜、ということでチンゲンサイも入れてみることにした。
「どうせ美味しくないに決まっている。決してサッポロ一番なんて野菜料理ではない。これを証明してみせる」と意気込んで作ったわけだ。
しかし、予想に反してこれは美味しかった。
なんてことだ、こんなはずではなかった。
仕方がない、今回は負けを認めよう。
「サッポロ一番塩ラーメンは野菜にあうかもしれない料理である」
リベンジします。
次こそ絶対に不味いラーメンを作ってみせる!!!
次回は味噌ラーメン編。
「温野菜」
しゃぶしゃぶチェーンで「温野菜」という店がある。
私の通勤途中にも看板が出ているのだが、最初は何の店かわからなかった。
しゃぶしゃぶと野菜。
普通しゃぶしゃぶといえば薄い肉を湯につけて食べるものだが、この店では生野菜を湯につけてゴマダレと食べるのだろうか?
レタス?キャベツ?そんな店で繁盛するのだろうか?
そんな疑問をもった私は、本来は店に行ってみるべきなのだが、とりあえずHPを見てみることにする。
http://www.onyasai.com/
まず薄肉と、白菜、にんじんなどの野菜の写真がある。
ここでも野菜アピールは大胆だ。
肉よりも先に「旬のお野菜」という文字がくるくらいだから。
メニューの中の「食べ放題」という欄を見てみよう。
当然、旬の野菜が食べ放題で肉は完全に脇役でなければならないはずなのだが、不思議と豚食べ放題、牛・豚食べ放題、と肉ばかりだ。
4つある食べ放題コースの全てが肉なのだ。
化けの皮がはがれた。
この店はいかにも「うちは野菜を中心にした健康的な店ですよ」というアピールをしながら、実際には肉料理の店なのである。
では肉料理の店としてはどうなのか?
これはかなり美味しいらしい。
以前テレビで店が紹介されていたが、レポーターは絶賛していた。
さらに高級な霜降り肉が食べ放題とあって、かなり人気があるようだ。
先日テレビを見ていたら、グラミー賞の前夜祭で、ポール・マッカートニーのトリビュート演奏の模様が映し出されていた。
今年でデビュー50周年だそうだ。
ニール・ヤング、コールドプレイ、ノラ・ジョーンズらが、カバー曲を歌って50周年を祝っているのだが、演奏される曲は「ヘイ・ジュード」「フール・オン・ザ・ヒル」「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」などビートルズの曲ばかりだった。
デビューしてから50年。
しかしトリビュートされているのは、最初の8年間の曲ばかり。
それもポール単体の曲ではなく、ジョン・レノンとの共作ばかりなのだ。
ビートルズのトリビュート企画ではないのだから、ポールのソロやウイングスの曲もあるべきだと思う。
ポールは80年代後半から、ライブで歌う曲の半分はビートルズ、残り半分は70年代のソロやウイングスの曲になった。
これはポールがそれらをやりたいのではなく、ファンが望む曲がそうなのだ。
いくら頑張って新曲を作り、アルバムを製作しても、ライブではそれらの曲は望まれないのである。
これはポールに限った話ではない。
60年代、70年代にデビューした大物アーティストのほとんどはこういうセットリストを組む。
ファンがそれを望むからだ。
もし、アーティスト側が、今度の新譜は自信作だから次のツアーでは全曲やろう、余った時間で過去の名曲をやればよい、と考え実行したらどうだろう。
かつてアイアン・メイデンがそれを実行したことがある。
2006年に「ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス」というアルバムを発表したときのツアーは、新譜から全曲演奏した。
私はこの時のライブを見に行っているのだが、新曲パートのときの盛り上がりはもう一つ。
新曲パートが終わり、過去の名曲パートに変わったとたん、客が倍になったかのように大盛り上がりになり、その温度差は歴然だった。
またキング・クリゾムンの2003年のツアーも新曲中心だった。
ただ、彼らのライブはファンの間で「60年代、70年代の曲はほとんどなし」というのがわかりきっているので、それほど驚きはない。
もちろん「21世紀の精神異常者」「クリムゾン・キングの宮殿」「太陽と戦慄パート2」「スターレス」といった代表曲はなし。
それでもアンコールで演奏された74年の名曲「レッド」は凄い盛り上がりだった。
「お金を払って見に来てくれるファンが望むものを提供するのがバンドの役割だ」とキッスのポール・スタンレーはいう。
客が望むものを知っていながら、それを無視し自分たちのやりたい曲を演奏するのは、バンド側のエゴだ、ともいう。
ツアーのたびにコンサート会場へ足を運ぶ熱心なファンの中には、セットリストのマンネリ化にウンザリすることもある。
しかし、だからといって新曲を全曲演奏、なんてのも感心しない。
それなら、過去の隠れた名曲なんかをセットに加えるといいのに、と思う。
定番以外にも、アルバムの中にはいい曲がたくさんあるものだ。
それらをやれば、昔からのファンも喜ぶし、盛り上がると思うのだが、いかがなものだろうか?
昨年マイケル・シェンカー在籍時のUFOの楽曲をコンプリートした5枚組CD「クリサリスイヤーズ」を買った。
これの第二段が発売されるらしい。
私はてっきり、次は80年の「ヘヴィ・メタル・エクスペリエンス」から85年の「ミスディミナー」までの5枚と未発表ライブ音源になるものと思っていたのだが、第二段はMSGとのこと。
この時期のUFOもなかなか良い曲が多いので非常に残念だ。
それでも興味がないわけではない。
今回発売されるMSGクリサリスイヤーズの内容はこうだ。
・神
・神話
・飛翔伝説(2枚組)
・黙示録
・限りなき戦い
・ロック・ウィル・ネバー・ダイ
この7枚が5枚に凝縮され、なんと1,757円というリーズナブルな値段で買うことが出来るのだ(HMVの3点商法に限る)。
このうち、私がCDで持っているのは「神」と「限りなき戦い」だけだ。
LPで持ってた「神話」「ロック・ウィル・ネバー・ダイ」、カセットテープで持っていた「飛翔伝説」「黙示録」、いずれも今はない。
この中で私が積極的に欲しいのは「神話」と「黙示録」だけ。
「飛翔伝説」はまあまあ、「ロック・ウィル・ネバー・ダイ」は好きではない。
最初は「神話」と「黙示録」をバラで買うことを考えたが、そうするよりも、この5枚組を買ったほうが安いのでこっちを買うことにした。
さて、ライブ・アルバム「ロック・ウィル・ネバー・ダイ」は好きではない、と書いた。
このライブはビデオでも持っていて、アンコールでスコーピオンズのクラウス・マイネとルドルフ・シェンカーが飛び入りするというサプライズがあったライブだ。
好きでない理由を書こう。
・ゲイリー・バーデンのボーカルがよくない
・マイケルのギターのアレンジが好みでない
ここでとくに重要なのが二つ目の「マイケルのギターのアレンジが好みでない」である。
理由はこうだ。
まず「ロック・マイ・ナイツ・アウェイ」のエンディングソロがスタジオバージョンと違うこと。
私はこの曲のエンディングソロがとても好きなのだが、全く違うソロを弾いているである。
それと、「アタック・オブ・ザ・マッド・アクスマン」と「イン・トゥ・ジ・アリーナ」のエンディングの最後の決めの部分。
スタジオ・バージョンと比較して1オクターブ下の音で締めているのが気に入らない。
実に些細なことだが、スタジオ・バージョンに慣れている者としては、ちょっと「あれっ?」となるのだ。
私はスタジオ・バージョン至上主義者ではないが、マイケルに関してはスタジオバージョンが好きな場合が多い。
この辺は好みにもよるので、ライブのほうがいいという人もいるだろう。
まあ、なんだかんだいっても、MSG5枚組を注文したわけだ。
おそらく今月末から来月初め頃には到着すると思われるので、楽しみに待つことにしよう。
今週は通勤中ずっとモーターヘッドのアイアンフィストを聴いていた。
毎日2時間以上こればかり聴いていたことになる。
これはロックの「ワル」の部分のカッコよさが凝縮された、理屈抜きに楽しめるアルバムだ。
さて、次は名盤の誉れ高い「エイス・オブ・スペイズ」を聴こうか。
Car2yaさんお気に入りの、ブライアン・ロバートソン参加のアルバムも、シンリジィっぽくて良かったな。
ただ、ひらぱさんも仰ってたことだが、モータヘッドばかり立て続けに聴くと、どれも同じに聴こえる可能性が高い。
あわてず一枚ずつじっくり聴いていきたいと思う。
これはAC/DCにも言えることで、デビュー時から一貫して同じ姿勢をつらぬくバンドの危険な部分でもある。
いちいち「この曲はあのアルバムに入っているアレだ」とか余計な雑念を振り払い、何も考えずにただ楽しむのもいいが。
他にはストレイ・キャッツも、どれも同じに聴こえるバンドの代表だと思う。
以前、キッスばかりをアホみたいに聴きまくっていた時期があったが、やはり興味ない人からすると、全部同じに聴こえるらしい。
私はキッスの曲が同じに聴こえることはないが、似たタイプの曲が多いことは認める。
キッスの楽曲で、同じテイストを感じるロックンロールを並べてみよう。
・ナッシン・トゥ・ルーズ
・レット・ミー・ノウ
・キッシン・タイム
・メイン・ライン
・カミン・ホーム
・ルーム・サービス
・トゥー・タイマー
・レディス・ウェイティング
・ゲッタウェイ
・エニシング・フォー・マイ・ベイビー
・フレミング・ユース
・レディース・ルーム
・ミスター・スピード
・クリスティーン・シックスティーン
・トゥモロウ・アンド・トゥナイト
これらをキッスを知らない人に一気に聴かせると、全部同じに聴こえるかもしれない。
↑ いつもの定番ばかりじゃなく、是非こういうの、日本でもやって欲しいね。
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