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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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NHK大河ドラマ「平清盛」の視聴率は、かなり悪いらしい。
当然だろう、誰も興味ないんだから。
画面の演出がどうとか、汚し演出がどうとか、ぜんぜん関係ない。

大河ドラマ好きという人は、たいてい戦国時代か幕末だけが好きで、それ以外の時代について興味がない人が多い。
なぜ興味がないか?
知らないからだ。

今回の大河ドラマの舞台になっているのは、平安時代末期だ。
保元の乱、平治の乱で平清盛が権力を握り、やがて衰退していく、というドラマである。

関が原の戦いや戊辰戦争なら、いつ誰が、誰と戦い、誰が勝利し、その結果時代はどう変わったのか、日本人ならほとんどの人が知っている。
では、保元の乱はどうだろう?
名前だけは誰でも知っている。
しかし、その内容を簡単に説明できる人というのは、少ない気がする。

つまり、知らない時代だから興味がない、だからドラマも見ない、というわけだ。
日曜日の夜は、わかりきったストーリーのドラマがいいのだろう。
荒っぽい信長、猿と呼ばれる秀吉、タヌキ親父な家康がいて、いつもの戦国絵巻を繰り広げる。
これなら、何も考えなくとも気軽にドラマ見ることが出来る。
1回や2回見逃しても、大丈夫、完成されたストーリーがあり、それを知り尽くしているので、問題なく楽しめる。
もちろん、途中で居眠りしてもストーリーがわからなくなるなんて、一切ない。

NHKは「平清盛」の低視聴率対策として、特別番組を作り、また番組の冒頭では人物相関図で解説を行うらしい。
たぶん、効果はない。
あるとしたら、すでに今見ていて、複雑な人間関係についていけなくなっている人が、理解を深める程度で、これ以上の視聴率低下を防ぐくらいだろう。

個人的には、今回のドラマは好きだ。
かなり面白いと思う。
私も最初は予備知識がなかったのだが、ネットや雑誌で予習したところ、非常に興味が出てきて、知れば知るほど面白くなる。
これからさらに盛り上がるようなので、楽しみにしているのだった。

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毎日、UFOクリサリスイヤーズ1980-86を聴いている。
先週は、5枚のうち、メカニックス以降の3枚がとくに良いと書いたが、その前の「ワイルド・ウィリング・アンド・イノセント」もかなりのものだと気がついた。
たぶん、「ヘヴィ・メタル・エクスペリエンス」もそうだろう。

さて、今日は、なぜこうも良いアルバムを連発しているのに失速していったのか?を考えてみたい。

70年代が人気のピークだと言われているが、80年代後半には墜落寸前にまで失速してしまう。
こうなった要因を次の二つのポイントから検証してみよう。

・マイケル・シェンカーの脱退
・ポール・チャップマン、アトミック・トミー・Mの力量


まずは、マイケル・シェンカーの脱退から。

実は、これはあまり影響がなかったのではないか、と思っている。
少なくとも、英米ではそうだ。
マイケルが失踪、脱退せず、90年代までバンドに在籍したとしても、人気は落ちていき、同じ状態になっただろう。
アメリカでは、77年の「新たなる殺意」をピークに、78年の「宇宙征服」ではすでにランクが下がってきているのだ。
これは、MSGがアメリカで成功を得られなかったように、マイケルが継続していても、同じ結果になったと思われる。

逆に英国では、マイケル脱退後のほうが売れていて、シングル・ヒットを飛ばし、アルバムはチャート10位以内に入り、レディング・フェスティバルではトリを努めた。

ただし、日本では違う。
マイケル脱退が大きく影響した。
英米でのUFO人気は、バンド全体としての人気だったのに対し、日本ではカリスマ・ギタリストの存在によって支えられていたからだ。
カリスマが抜けたバンドは、抜け殻みたいなもので、聴く価値はない。
そう考える人にとって、マイケルのいないUFOは、いくら優れたアルバムであっても、門前払いされてしまうのだった。

もし、マイケルがUFOを続けていたら、MSG人気がそのままUFO人気として継続されただろう。
武道館でライブを行い、スーパーロック84ではトリを努めたに違いない。
ただし、それでも80年代後半には、人気は低迷してきたと思われる。


次にポール・チャップマン、アトミック・トミー・Mの力量という観点から。

ポール・チャップマンは、74年一時的にUFOに加入したが、すぐに脱退、しばらくはマイケルの影武者として、バンドを裏から支えることになる。
やがて、マイケルが正式に脱退したあと、フィル・モグが彼に加入を求めたのは当然の成り行きだった。
過小評価されているチャップマンだが、ギターテクはマイケルと同等かそれ以上であり、作曲センスも素晴らしい。

しかしこの頃、すでにエディ・ヴァン・ヘイレンがデビューし、オジー・オズボーンはランディ・ローズ、シン・リジィはジョン・サイクスを迎えるなど、新世代ギタリストたちが戦線に投入されていた。
彼らに対抗するには、チャップマンはあまりに地味だった。
マイケルというギターヒーローの後任として入れるなら、次世代を見据えた人事でなければならない。
70年代型ギタリストとしては一級の腕を持ってはいたものの、それではマイケルの代役でしかないだろう。
時代が求めていたのは、80年代型ギタリストだ。
それはリフ作り、サウンド作りにおいてもそうで、それが楽曲全体に影響を及ぼし、同時期の人気ハードロックアルバムと比較すると、古さを感じるのだった。

その後、チャップマンは、ピート・ウェイとウェイステッドを結成、モグは新たなギタリストを探し始める。
このときの人選は、なかなか先見の明があると思う。
まず彼が目をつけたのは、あのイングヴェイ・マルムスティーンだった。
対談はしたらしいが、結局UFO入りはせず、グラハム・ボネットとアルカトラスを結成するに至る。
そして代わりに加入したのが、日系人ギタリストのアトミック・トミー・Mだ。

当時、ミュージックライフ誌では、かなり期待され、新たなギターヒーローとして人気が沸騰するかと思われた。
しかしテクニカルギター戦争は苛烈を極め、もはやアトミックの腕をもってしても、多くの新世代ギタリストの中では埋もれてしまい、結局セールス的には失敗する。
逃した魚は大きいというが、イングヴェイを収得出来なかったのは相当な痛手だ。
加入したところで、アルバム一枚で脱退したとは思うが・・・。


この二つのポイントを整理すると、マイケルの脱退により日本市場を失い、70年代型ギタリストの垢抜けないリフ、サウンドにより、アメリカ市場をも失う。
起死回生を願って派手なギタリストを投入するも、時すでに遅し、といったところか。

さらに、もう一つ付け加えるとすれば、楽曲のポップ化という方向性に問題はなかったのだろうか、ということ。
70年代後半あたりから、英国のハード・ロック・バンドはアメリカを目指してポップ化する。
しかし、皮肉にも80年代に勝ち残ったバンドは、いずれもポップ化どころか、ヘヴィ化、メタル化したバンドがほとんどだ。
では、UFOもそうしたほうが良かったのだろうか?

私が思うに、UFOのヘビメタ化は似合わない、と思う。
どちらかというと、もっとAOR的な路線に踏み込んでみても良かったかもしれない。
そうすれば、モグ、チャップマン、ニール・カーターの長所がより発揮されるような気がする。
ピートには似合わないだろうけど。

2012年現在、70年代も80年代も古臭い音楽であることに代わりはない。
だからこそ、今この時期のUFOを聴くと、素直にそのクオリティの高さがよくわかる。
これを機会に、再評価されることを望みたい。

UFOクリサリスイヤーズの第二段が発売された。
今度は1980年~1986年で、アルバムでいえば「ヘヴィ・メタル・エクスペリエンス」から「ミスディミーナー」までの時代だ。
私は発売前から予約してあったので、4月初めには届いていた。

この時代の聴き所は、なんといってもメロディセンスの出来の良さだろう。
この頃のフィル・モグのメロディ・メーカーぶりは、さすがアメリカで一定の地位を勝ち取っただけはあり、勝者の貫禄さえ感じる。
ただし、良いものを作れば必ず売れる、というほどミュージック・ビジネスは甘くはなかった。
残念ながら、勝者だったはずのバンドは、この時期のセールス不調により墜落寸前にまで落ちてしまうのだった。

この敗因については、現在分析中。

それでは、各アルバムの簡単な感想を書いてみよう。

「ヘヴィ・メタル・エクスペリエンス」


 

まず、邦題がダメだ。
原題をカタカナ英語にして「ノー・プレイス・トゥ・ラン」にすれば良かったのに、と思う。
おそらく、NWOBHMの流れに乗ろうとしたのだろう。
しかし、これがジューダス・プリーストやアイアン・メイデンの邦題ならともかく、UFOにヘビメタは似合わない。

では、内容について。
新たに凄腕ギタリスト、ポール・チャップマンを迎え入れた今作は、プロデューサーにジョージ・マーチンを起用するなど、意欲あふれる作品だ。
初っ端から、ハード・ドライビングな曲でグイグイ攻め立てる。
また、マイケル・シェンカー在籍時には見られなかった、カントリーブルース調の「ミステリー・トレイン」など、新たな一面が見られるのも意欲の表れだろう。
全体的には、前作「宇宙征服」の延長線上にある内容で、非常にポップな一面もあり、楽曲の良さは前作以上だと思う。
とくに「ヤング・ブラッド」は、非常に親しみやすい曲調で、このアルバムを代表する1曲だ。
「ノー・プレイス・トゥ・ラン」は、ポップさ、ハードさに加え、哀愁がプラスされたUFOらしい曲で、表題曲に相応しい



 

「ライブ音源」

BBCのライブ音源で、おそらく当時の来日公演もこういう内容だったのだろう。
その来日を見た人の記事を読むと、たとえマイケル・シェンカーがいなくとも熱狂的に迎え入れられ、非常に素晴らしいライブだったらしい。
ここでのライブ音源を聴くと、それも頷ける。
とくに、チャップマン加入後の曲は、ライブならではの迫力が追加され、実に聴き応えがあり、油の乗り切った旬のバンドの勢いを感じることが出来る。
ただ、当然、シェンカー在籍時の代表曲も演奏されているのだが、これらについては、チャップマンのセンスを疑ってしまうのも事実だ。
アーティストとして、自分のスタイルでギターを弾きたい、という気持ちはわかる。
しかし、当時「UFOライブ」が世界的なヒットを飛ばし、客は当然それを期待するわけだ。
それなのに、シェンカーとはまるで違うギター・ソロを弾くのは、自分のエゴだ。
チャップマンならシェンカーのソロをコピーするくらい容易いことだろう。
前任者の功績を認め、あえてそれをコピーするのは、表現者として一つの手段であり、勇気でもある、と思う。
ついでに、ニール・カーターのキーボードも、ポール・レイモンドのそれと比較すると違和感を感じる。

「ザ・ワイルド・ウィリング・アンド・イノセント」

前作は優れた曲が目白押しだったものの、やや地味な印象だったのに対し、今度はヘヴィさと派手さを増してきた。
それは1曲目から顕著であり、力強いリズムが心地よい。
とくに表題曲は、ヘヴィでスケールが大きく、80年代に大きく飛躍しようとする様が伺えるようだ。
また「イッツ・キリング・ミー」のような、渋めの隠れた名曲もあり、実はこういった曲にこそUFO本来の味があるように思う。
そして「メイキン・ムーヴス」でのギター・ソロは、チャップマンの本領が発揮されており、気持ちよく弾いているのがよくわかる。
新しい試みとしては、「ロンリー・ハート」という曲で見られる、AOR的なアレンジだろう。
ポップな楽曲にサックスを大胆にフューチャーしたアレンジは、なかなか面白いとは思うが、このアルバムの中では浮いている。
それよりも、アルバムの最後を飾るバラード「プロフェッション・オブ・ヴァイオレンス」だ。
これはスコーピオンズの名バラードと並ぶ、屈指の出来栄えで、フィルの篭ったボーカルが素晴らしく、後半2分に及ぶチャップマンの泣きのギターも聴き応え満点だ。


 

「メカニックス」

1980年から1986年の間に発売された5枚のアルバムは、どれも隠れた名盤であり、売れなかったのが不思議なほどだが、とくにこの「メカニックス」からの3枚は素晴らしい。
あまりに大胆なアレンジの1曲目「ザ・ライター」から度肝を抜かれる。
まるでグラム・ロックとハードロックが融合したようで、これくらい冒険的な曲というのは非常に好ましい。
驚くのはこれだけではない。
次に控えているのが、オールディーズのカバー「サムシング・エルス」で、やはり大胆なホーンセクションが活躍し、それでも決してUFOらしさを失っていない。
カントリーロック調の「バック・イントゥ・マイ・ライフ」、ポップでキャッチーなサビが印象的な「レット・イット・レイン」など、新しい意気込みがどれも成功している。
もちろん、従来のUFOらしいハードな曲の出来もよく、哀愁のバラードもあり、実にバラエティ豊かだ。
UFOが70年代の香りを残すのは、このアルバムが最後で、次作から80年代的なサウンドに変化する。

「メイキング・コンタクト」

時代の流れに、なんとかついて行こうと必死だったのだろう。
この頃のアルバム全てに言えることだが、全てが後手に回っており、トレンドの最先端には達していない。
それくらい80年代というのは変化が早かったわけだが、そういう時代性を別にすれば、この「メイキング・コンタクト」もまた素晴らしいアルバムである。
全体的には、前作よりもハードになり、ギターリフ中心の楽曲にフィルのブリティッシュボイスが乗る王道のパターンだ。
それでも、哀愁と、キャッチーでポップなメロディという、彼らの持ち味は生かされており、シンセを大胆に用いたアレンジの効果もあって、親しみやすく仕上がっている。
このアルバムで進化したのは、コーラスワークだ。
サビのメロディをコーラス・ハーモニーで印象的にし、その結果ポップさが増している。
とくに「ア・フール・フォー・ラブ」、「ザ・ウェイ・ザ・ワイルド・ウィンド・ブロウズ」で聴ける複雑なコーラス・ワークは、それまでのUFOには無かった試みだ。
また、ハードな「フェン・イッツ・ア・タイム・トゥ・ロック」は、80年代版ロック・ボトムといった趣がある。

「ミスディミーナー」

新世代ギタリスト、アトミック・トミーMを迎えて、装いも新たに再始動をする。
ここでようやく、時代の最先端に躍り出て、大きな飛躍が期待されたのだ。
彼らが選んだ道は、産業ロック+超絶技巧ギタリストといった方向性で、いかにも80年代というサウンドで勝負を仕掛けてきたのである。
それはサウンドのみならず、メンバーのファッション、髪型に至るまで、徹底的に時代に合わせてきたわけで、その気合たるや半端ではない。
元々モグが持っている甘いメロディ感も、見事に哀メロ、美メロに昇華され、ポール・レイモンドも古臭いハモンド・オルガンは完全になくなり、美しいシンセ音で煌びやかなサウンドを作り上げる。
そこにアトミックの、アームあり、タッピングあり、ピロピロ速弾きありのド派手ギターがかぶさると、UFO流産業ロックの完成だ。

しかし、少々甘口が過ぎた。

美味しいケーキも甘すぎると食べられなくなる。
ブリティッシュ・ハードロックの老舗がやるには、くど過ぎたのだ。
当時、私もUFOの飛躍に期待したものだったが、セールス的には惨敗となるのだった。
それでも、このアルバムには、ここでしか聴けない味があるのも事実。
長い歳月が過ぎた今、そろそろ評価されてもいいアルバムだとは思う。

久しぶりに北方謙三の古い作品を読んだ。
それは「傷痕」という題名で、舞台は終戦直後の東京だ。

実は北方謙三作品というのは、当たり外れがあると思っている。
何度も読みたくなるような傑作も多い一方、全体につまらない作品や、最初はよくても途中からストーリーが破綻していたり、ありえない展開に突き進むものも多い。
私が北方小説を読むようになったきっかけは、20代の初めのころよく読んでいたファッション雑誌、「ホットドッグプレス」で、彼の人生相談のコーナーを見てからだ。
女性問題などで悩む青少年に対し、「女なんて大したもんじゃねぇ、ソープへ行ってみろ、とびきりの美人がお前に奉仕するようにセックスしてくれるぞ」と、バッサリ切り捨てるのである。
いったいこの人は、どういう小説を書くのだろう、と興味を持ち、以来40作品くらい読んだ。

今回読んだ「傷痕」だが、初めて読んだのは10年以上前のような気がする。
それから3回くらい読み直した。
当たり外れのある北方作品の中で、これは確実に当たり、それも大当たりといっていいだろう。

戦災孤児の13歳の少年が主人公で、似た年頃の少年たちが、懸命に戦後の混乱の中を生き抜こうとする物語である。
少年たちが主人公とはいえ、決して子供向けではない。
血なまぐさい、大人の小説だ。
生きるためなら何でもやる。
そうでなければ、浮浪児狩り、平気で子供を騙す大人、子供にも容赦のないヤクザ、その他、空腹と未来への不安に勝てないのだ。

政府がなんとかしてくれる、とか、救援部隊がきてくれる、とか、そういう他人への期待など、最初からない。
まずは、自分に出来ることからはじめる。
自分の身は自分で守る。
そして、自分の食い扶持は自分で何とかする。
しかし、誰かの支配下には入らない。
「人間ってやつはさ、自由ってものが必要なんだ。たとえ死んでも、それだけは失いたくない、と思うことがある」
彼らは、年齢だけでいえば中学生くらいだが、立派な男たちなのだ。

この物語には、戦後の混乱期の東京の様子が詳細に描かれている。
北方氏はいわゆる団塊世代の人なので、この時代を体験したとはいえないのだが、まるで今見てきたかのようなリアリティがあり、その辺りの空気感も面白さの一つだと思う。

この物語の後、主人公の高木良文は刑事となり、老犬シリーズ他、いろいろな北方作品に登場することになる。

これを読みと、現在我々が、三食食べて、夜は暖かい布団で寝る、たったそれだけのことが、どれだけ幸せなのか、思い知らされるのだった。

雑誌『REVOLVER(リヴォルバー)』がスタートさせたアメリカ国内で最大のハードロック・アワード(ゴールデン・ゴッズ・アワード)が今年もLAで開催され、X JAPANが「ベスト・インターナショナル・バンド賞」を受賞した。
アジア系のバンドとしては、ゴールデン・ゴッズ・アワード史上、受賞も、ノミネートも初となる快挙とのこと。
これは素直にいって、物凄いことだ。

X JAPANが日本国内のみならず、アジア圏を中心に海外でも高い評価を得ていることはご存知の方も多いだろう。
しかし、北米でここまで評価されているとは知らなかった。

今まで、欧州ではヴィジュアル系を中心に高い評価を得ている日本のロックだが、北米での評価というのは厳しいものがあった。
過去にもいろいろなバンドが北米進出を目論み、デビューはするものの、成功したとは言いがたい。

今の時点で、北米ツアーの観客の大半はアジア系らしく、本当の意味で成功したはいえないのかもしれない。
しかし、この賞の受賞をきっかけに、多くのファンがつくことを期待しよう。

と、ここまでX JAPANについて書いてみたが、実は私自身、彼らのことをよく知っているわけではない。

デビュー前後の頃、友人の家でボディー・ソニック・チェアーに腰掛けてライブ・ビデオを見たのが最初だ。
関東では当時すでに知名度の高いバンドだったようだが、こちらではまだまだ無名、しかしその圧倒的なスピード感、ハイレベルな演奏、ハイトーンなボーカル、そして激しいアクションを伴うドラム・プレイに圧倒された。
その後、メジャー・デビュー、テレビ出演、紅白出場と、この手の音楽の好きな私はけっこう応援していた。
彼らの初期のアルバムはよく聴いた。
とくに1枚目のアルバム「ブルー・ブラッド」は日本のロック史上に残る名盤だと思う。
これを期に彼らのアルバム、とくに傑作と称される「ダリア」、「ジェラシー」などをじっくり聴いてみたいとは思うものの、他にも聴きたい、聴かねばならぬ、もう買ったアルバム、があるので、どうしても後回しになってしまうのだが。


 

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