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・ロニー・ジェイムス・ディオ(ヘブン・アンド・ヘル)
・イアン・ギラン(悪魔の落とし子)
・グレン・ヒューズ(セブンス・スター)
・レイ・ギラン~トニー・マーティン(TYR)
・オジー・オズボーン(リユニオン)
ヘヴン・アンド・ヘル
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ブラック・サバスのニューアルバムだといっても間違いではないでしょう。
日本盤の発売は4月29日だけど、待てない私は輸入盤を買いました。
元祖ヘヴィ・メタルともいわれる彼ら、70年代、80年代には彼らよりヘヴィな音を出すバンドはいませんでした。
さすがに現在では、ドゥーム・メタルやゴシック・メタルなど、ヘヴィさを売りにするバンドが増えたので、彼らよりヘヴィな音を出すバンドも少なくありません。
しかし、彼らはやってくれました。
この、どこから聴いても重々しいギターリフは、まさにサバス・サウンド。
1曲目からドーンと突き落とされるようなスローナンバーは、トニー・アイオミ先生の独断場です。
全体的にスロー、ミディアムな曲が多く、サバス史上最もヘヴィなアルバムかもしれません。
アイオミのギター・リフの重いこと!若手のメタル・バンドに一歩も負けてません。
ギター・ソロも不気味な音色で、衰え知らずです。
ただ魔人ロニー・ジェイムス・ディオのボーカルメロディ、とくにサビメロが少し弱いのが残念。
歌唱力は全く問題ないのに残念です。
その分、アイオミがすっごく頑張っているので全体の出来としては過去の名盤と比べても勝るとも劣らない完成度です。
とりあえず、サバスファン、ロニーファンは買って損のないアルバムでしょう。
トニー・マーティンとの最後のアルバム「フォービドゥン」は思ったほど成功せず、再びサバスは活動停止状態に陥ります。
そして、またソロ・プロジェクトを始動させたのでした。
まずプロジェクトの相棒として選んだのは、当時ジューダス・プリーストを脱退していたロブ・ハルフォード。
しかし、結果を残せないままロブと分かれて、またもやグレン・ヒューズとコラボを始めます。
こちらは一旦ボツになったものの、数年後に「デプ・セッションズ」として発表されました。
その頃、世間ではオリジナル・ブラック・サバス再結成を求める声が高まり、シャロン・オズボーンを中心にプロジェクトが動き始めます。
そしてまず、オズフェストにてアイオミ、オジー、ギーザーにオジー・バンドのマイク・ボーディンを加えた形でサバスが始動します。
その後、ビル・ワードにも正式に参加要請がかかり、ここに晴れてオリジナル・サバスの再結成が実現したのでした。
このオリジナル・サバス・リユニオンは大きな反響を呼び、それまで伝説だったライブ・パフォーマンスにて名曲の数々を演奏したのでした。
ライブ・レコーディングされ2枚組として発表されたこの「リユニオン」には、この時の興奮が詰まっています。
ツアーは大成功で、若手バンドからのリスペクトもあり、「メタルの王者」として不動の地位を得たのでした。
改めて「リユニオン」を聴くと、まずオジーの歌の下手さが耳につきます。
ほとんどカリスマ性だけでもってるような人ですが、「ウォー・ピッグス」における音痴ぶりはちょっと聞き苦しいかも(汗)
しかしそれ以外の曲では、それほど聞き苦しくもなく、迫力あるショーが展開されているのがわかります。
こうやって聴くと、やはりオリメン時代の曲はオリメンで聴くのが一番素晴らしいことに気がつきます。
オジー・バンドの明るくメタリックな演奏もいいけど、またロニーやマーティンが歌うのもいいんだけど、やはり違うなって思います。
さすがにビルのドラムはちょっともたつくし、若い頃のキレはないんだけど、アイオミとギーザーは素晴らしいですね。
その後の彼らはシャロンにいいように利用されて、振り回されているように思います。
本来、ブラック・サバスというのはトニー・アイオミのものだと思うのですが、シャロンにしてみればオジー以外のサバスは認められないようです。
まるで、オジーがいなかった時期はなかったことになってしまったようで、非常に寂しいものを感じます。
そのため、アイオミ、ギーザー、ロニー、ヴィニーという全員元サバス(オリメン2人)というメンバーでもサバスの名が使えないようですね。
かつてはアイオミ以外全員無名の新人でもサバスだったのにね。
日本ではオリジナル・サバスの人気が欧米ほどでもないためか、未だに一度も来日していません。
これはとても残念なことですが、現在オジーはもうまともには歌えないと思うので、下手に来日してガッカリするより伝説のままのほうが良いのかもしれません。
しかしアイオミ、ギーザーは今も現役ミュージシャンとして衰えはほとんどないので、今年の来日はとても期待できるのでした。
(おしまい)
声が出ない、歌えないグレン・ヒューズはツアー途中でクビになり、次に加入したのは無名の新人レイ・ギラン。
この時点で、サバスはアイオミ以外無名の新人という、いわばアイオミの独裁バンドになったのでした。
新生ブラック・サバスはツアーを無事終了し、また新たなレコーディングに入るのでした。
次作「ジ・エターナル・アイドル」をレコーディング途中、いろいろゴタゴタが続き、ドラム・トラック終了後まずエリック・シンガー脱退。
次にレイ・ギランも脱退、エリックと元オジー・オズボーン・バンドのジェイク・E・リーと共にバッドランズを結成します。
(その後、レイ・ギランは若くして死去)
そして後任ボーカルに納まったのは、またまた無名のトニー・マーティン。
この後期サバスを支えた実力派ボーカリストの最初の仕事は、ボーカル・トラックの差し替えからなのでした。
その後サバスは、ドラマーにコージー・パウエル、ベースにニール・マーレイを加えるなど、オール・スター・バンドに近い状態になっていきます。
この頃になると、初期のドゥーム感覚が薄くなり、様式美系のサウンドになってくるのでした。
もちろんライブでは「ウォー・ピッグス」や「パラノイド」など、サバス・クラシックも演奏するのですが、バンド形態とともにサウンドは変化していきます。
トニー・マーティンのボーカル・スタイルは、ロニー・ジェイムス・ディオに似たタイプで、熱い歌唱法です。
「ジ・エターナル・アイドル」「ヘッドレス・クロス」に続いて発表された傑作アルバム「TYR」で、マーティンの素晴らしいボーカルを堪能できます。
某匿名掲示板のサバス・スレを除くと、全サバスのアルバム中、この「TYR」アルバムが一番好きという人が意外に多いことに驚かされます。
私は様式美系のサウンドは苦手なので、この時期は正直微妙なのですが、それでもアイオミの悪魔リフは健在で、良いアルバムだと思います。
中でも「ザ・サバス・ストーンズ」はヘヴィでサバスらしく、マーティンの歌の上手さが発揮された名曲だと思います。
ただ、実力のわりに発言力のないマーティン(というか他のメンバーが大物すぎる)は、どこか便利屋的な扱いを受けます。
アイオミとロニーが再び意気投合したときは、あっさり解雇されてるし(その後ロニーと「ディヒューマナイザー」発表)、ロニーと決別すると、また呼び戻されてます。
メンバー・チェンジが激しく苦しかった時期に支えたメンバーを、ビジネスの都合で切ったり呼んだりするのはいかがなものでしょう?
改めて、ショービジネスの難しさを垣間見る気がします。
この後、バンドは「二度と不可能」を言われたオリジナル・メンバー再編へ動きだしたのでした。
(つづく)
イアン・ギラン脱退後、次にサバスに加入したのは、またもや元ディープ・パープルのグレン・ヒューズでした。
ギランが脱退して、ニュー・シンガーを探していたアイオミ。
とりあえず「ライブ・エイド」参加のため、一時的なオリジナル・サバスの再結成を経て、空中分解してしまいます。
そこで、アイオミはソロ・アルバムを作ることにしたのでした。
若手の実力ミュージシャンを集めます。
この頃、プライベートで付き合いしていたのが、元ランナウェイズのリタ・フォード。
彼女のバック・バンドにいたエリック・シンガー(現キッス)も、アイオミのソロ・プロジェクトを助ける一人でした。
その頃グレン・ヒューズはホワイトスネイクを脱退したメル・ギャレーとトラピーズ再結成を模索していたのですが、デイブ・ホーランド(ジューダス・プリースト)の代わりに一緒にやるはずだったコージー・パウエルがEL&パウエルに行ってしまって、宙に浮いていたのでした。
その後ゲイリー・ムーアの作品に参加するもうまくいかなかったようで、そんな彼にアイオミは目を付けたのでした。
そして完成したこのアルバム、これがレコード会社側からブラック・サバス名義で発表することを命じられます。
そのため、「ブラック・サバス・フィーチャーリング・トニー・アイオミ」という奇妙な表記になっているのでした。
元々サバスのアルバムとして作られていないので、それまでのアルバム、とくに前作「ボーン・アゲイン」とはかけ離れたサウンドになっています。
もちろん全てのサバスの作品に大きく関わっているアイオミなので、全然違うわけではありませんが、ヘヴィでドゥームなイメージの少ないアルバムです。
しかし作品としての出来は素晴らしく、個人的にグレン・ヒューズ参加作品の中ではパープルの「カム・テイスト・ザ・バンド」に匹敵する傑作アルバムだと思います。
(さらに余談ですが、パープルの作品では「カム・~」が一番好きだったりします)
このアルバムの表題曲になっている「セブンス・スター」、この曲がアルバム中最もサバスらしい重い曲ですが、グレンのソウルフルなボーカルが見事にマッチしています。
アイオミのヘヴィなリフ、これは彼の専売特許みたいなもので、さすが名リフ・メイカーです。
この曲でのギター・ソロも渋くて、とても味わい深くセンス溢れるものです。
また、若手ミュージシャンによるヘヴィなリズム、とくにエリック・シンガーのドラムがとてもよいと思います。
8曲目「アングリー・ハート」で聴けるグレンの歌メロに、一時参加したゲイリー・ムーアの影響が見られるのはちょっと面白いと思います。
アルバムの最後はバラード・ナンバー「イン・メモリー…」。
LAメタルにあるような臭メロバラードではなく、現代のゴシック・メタルに通じるような暗くて美しい曲に仕上がってます。
この後、レコーディング・メンバーがそのまま新生サバスとしてツアーに出ますが、ドラッグやアルコールの問題でボロボロだったグレンはまともに歌える状態ではなかったのでした。
(つづく)
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