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第97回名盤シリーズ
ポリス活動停止後初のソロ・アルバム「ブルー・タートルの夢」
(1985年作品)
傑作アルバム「シンクロニシティー」の余韻が冷めない1985年、突如として発表されたスティングのソロ・アルバムだ。
当時、ポリスの音楽性とは違い、バックミュージシャンはジャズ系の人が多く、ジャズのような内容と雑誌には書かれていた。
それから間もなく実際にこのアルバムを聴いたのだが、全然ジャズみたいじゃないと思った。
今もそう思うが、やはりジャズ色はほとんどなく、普通のポップス・アルバムだと思う。
それにまだポリスの雰囲気も残っていると思った。
アルバムのスタートを飾る1曲目の出来が良いと、それだけでそのアルバムの印象が良くなることがある。
このアルバムはまさにそれで、1曲目がとてもカッコよく、イントロを聴いただけでワクワクする。
私の場合、このアルバムは捨て曲なしとは言えず、いくつか好みでない曲もあるのだが、それでもアルバム全体で見ればけっこうお気に入りなのだ。
1曲目が好きなのと、アルバムの中間にあたる5曲目、6曲目も大変好みの曲で、そして最後の曲も素晴らしい。
そうなると、もう「このアルバムが好き」という状態になってしまうのだった。
今回改めてこのアルバムを通しで聴いてみたが、やはり「シンクロニシティ」からの正常進化のように思える。
曲はそのままに、アレンジをもっとシンプルにすれば、そのままポリスのアルバムとして通用しそうな気がする。
実際「シンクロニシティ」の後半のサウンドは、すでにこの「ブルータートルの夢」の雰囲気が出ている気がするからだ。
このアルバムの発表時、同名のドキュメント映画も製作されたようだ。
見たことがないのでなんともいえないのでだが、それだけソロ活動への意気込みが強かったのだろう。
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たまには洒落たレストランで食事を楽しむのもいいでしょう。
といってもあまり高価なところには行けないので、手軽に雰囲気が楽しめるサンマルクへ行きました。
http://www.saint-marc-hd.com/saintmarc/
ピアノ生演奏とセンスのいい内装デザインがいい雰囲気の店で、年に1回か2回ほど利用してます。
値段的にそれほど高価な食材は使ってないはずですが、その分盛り付けに工夫をしているのが特徴ですね。
それになんといっても、ここは焼きたてパンが食べ放題なのが嬉しいです。
いろいろな味のパンが焼きあがるたびに持ってきてくれるのでした。
今回メインに選んだのは「北海道産帆立貝と北欧産サーモンの和風ソース」。
サーモンとホタテのグリルを中心に夏野菜で彩られたソースがうまく絡み合ってとても美味しかったです。
次はローカルネタ。
松尾芭蕉の生誕地である伊賀上野では、芭蕉の命日である10月12日は「芭蕉祭」という祭りがあり、その日の学校は午前中で終わりでした。
このとき「芭蕉さんのうた」というのを歌うのです。
歌詞の中に「詩に生きる」という文句があるのですが、私は「死に生きる」だと思ってました。
死にながら生きるって、芭蕉ってなんてスゴイ人なんだと感心していました。
マニアの間で評価の高いヨーコ・オノの1973年発表の3rdアルバム「無限の大宇宙」を買いました。
彼女の音楽作品は、この作品に限らず発表当時まるで相手にされなかったようですが、最近になって再評価されてるようで、紙ジャケとかボックスセットとかも発売されてるようです。
一般的にヨーコの最高傑作と言われるこのアルバム、2枚組全22曲(+ボートラ2曲)全て彼女の作詞作曲、楽曲アレンジも彼女一人のクレジットになっていて、ジョン・レノンの名前は、プロデューサーとしてジョンとヨーコ、それと一部の曲にギターで参加してるだけです。
ヨーコの音楽といえば、ジョンやクラプトンをバックに奇声をあげたり、発狂したように叫びまくるイメージがあるのですが、このアルバムは普通のロック・アルバムです。
それも非常に完成度が高く、ほとんどヨーコ一人の力でこれほどのアルバムを作っているのには驚愕します。
やや泥臭いギター・ロックから、時代を先取りしたパンク・ナンバー、アダルト・テイストなスロー・ナンバー、おどけた調子のポップな曲までなかなか多彩な才能を発揮しています。
元々安田財閥系の華族だった彼女は、小さい頃から英才教育を受け、渡米してから大学で音楽を学びます。
作曲家の前夫と別れたあとジョンに出会うことにより、彼女にロックの火がついたのでしょう。
新田次郎著書「八甲田山死の彷徨」読みました。
ずいぶん前に高倉健さん主演で映画化されたものの原作です。
ちなみに映画版は見たことがありません。
真冬の八甲田山を雪中行軍した結果、多くの人が凍死してしまったという、大遭難事件をベースに書かれた小説です。
この小説は、やれリーダー論だとか、リスクマネージメントだとか、上に立つものの管理能力だとかの教材にされるようですが、そんな読み方をする本ではないと思います。
だいたい、この事件の舞台となった時期(日露戦争前夜)、軍隊という特殊は社会などが、現代社会とは違いすぎるし、この例は極端すぎて現実性に乏しいですね。
それはともかく、小説としての完成度は非常に高いです。
史実をベースにしてはいるものの、読み物としての完成度を上げるためあえて脚色し、史実とは異なる新田次郎オリジナルのフィクション作品として書かれています。
混乱をさけるため、あえて登場人物の名前を変更している点も重要ですね。
その結果、新田次郎特有の読みやすい文章(優れた読み物というのは、まずは読みやすくなければダメです)と相まって、一流のエンタテイメント作品に仕上がってます。
真冬の八甲田山に挑む男達の人間ドラマが、リアリティたっぷりに展開されていて、身も凍る心境になります。
厳しすぎる上下関係、民間人への差別意識、荒れ狂う冬山、凍傷との戦い、極限での精神状態など、空恐ろしい非日常が描かれているのでした。
もう1冊新田次郎著書で、映画上映中の「剣岳」。
ご存知、明治の測量隊の活躍を描いた物語ですが、こちらも素晴らしい出来です。
同じく史実をベースにしているものの、著者オリジナルの解釈、脚色が行われ、完成度の高い大衆読み物に仕上がってます。
こちらは実在の人物名をそのまま使ってますが、ここに出てくる人は皆賞賛されるべき活躍をするので、本人の遺族の方も誇らしいことでしょう。
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