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第95回名盤シリーズ
英国のアルバム売り上げ記録をビートルズ以来初の更新をしたオアシスの2ndアルバム「モーニング・グローリー」
(1995年作品)
「パンクロックとビートルズ的メロディの合体フォーミュラ」と言われる彼らのサウンド、ビートルズもパンクも好きな私は、聴かずにいられない。
ずっと以前から名前は知っていたし、たぶん聴いたこともあったはずなのだが、意識していなかったせいもあり、まともに聴いたことがないのだった。
そこで、とくに人気の高い作品ということで1stアルバム「オアシス」と2ndアルバムのこれを聴いてみたのだ。
結論からいうと、今まで聴いていなくてゴメンナサイか・・・。
とても気に入った。
自分が最初にイメージしていたよりずっと60年代風で、しかも90年代の音楽として彼らなりにしっかり消化されているのだ。
ビートルズやストーンズ、キンクスなどの古き良きブリティッシュ・ロックの雰囲気を持ちながら、1995年当時とても新しい音として多くの人の心を捉えたことだろう。
このアルバムが発売されて14年経つが、現在の感覚から聴いても古く感じないのは流石だ。
シンプルなギター・ロックで、技術や奇抜なアレンジに頼ることなく、素で勝負している。
そんな彼らの最大の持ち味といえるのが、メロディの素晴らしさといえよう。
どの曲にも珠玉のように輝くメロディがあり、それが60年代ロックのように、誰にでも馴染みやすく表現されているのだ。
いいメロディは時代を超える、それを証明するアルバムだった。
捨て曲なし、オープニング「Hello」からラストの「Champagne Supernova 」まで美しいメロディが湧き出る泉のように溢れ出てくる。
中でもシングルになったスロー・ナンバー「Don't Look Back in Anger」は、ジョン・レノンのイマジンをイメージしたイントロから始まる素晴らしい曲で、哀愁たっぷりのメロディが心をジンジン刺激する。
私はブリッド・ポップという音楽の定義についてはよくわからないのだが、「往年のブリティッシュロックの影響が覗えるサウンド」ということなら、まさしくこのアルバムはそれに当てはまると思う。
それも最良の形で、60年代ブリティッシュ・ロックの美味しいところを90年代に生かされた名盤だと思うのだった。
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最近話題の映画、「劒岳・点の記」を見てきました。
明治40年、前人未到の山、劒岳へ登ることを命じられた測量隊の苦労、友情の物語です。
私はこの映画の上映の少し前に、映画化されることを知らずに新田次郎著書の原作を読みました。
とても淡々としていながらも、自然の厳しさと男達の仕事をやり遂げようとする気合が伝わってくる熱い物語で、それの実写映画版も原作の良さを上手く表現出来ていました。
この物語の見所は、測量隊と山岳会という共に初登頂を目指す2つのグループによる心境の変化です。
最初は地元の新聞社からの煽りもあり、ライバル心があるのですが、やがてお互いを認めあい、山を愛するもの同士の友情みたいになっていくのです。
最近よくこの映画の監督である木村なんとかがテレビで偉そうに喋ってるのを見ます。
やれ撮影は苦労したとか、CGは一切使ってないんだ、とかを上から目線で説教するように主張していて少々ウンザリします。
たしかに映像は素晴らしく自然の美が堪能できるし、CGを使っていないゆえの迫力も出てると思います。
それに、原作の良さを損なわずに見事に映画化したのは立派なものです。
原作の良さを台無しにしてる映画なんていっぱいありますから。
だからこそ、それを見る私たちに対して、見方を強要するようなことは言わないで欲しいです。
もし前もって予備知識が必要なら、新田次郎の原作を読んでから映画を見たほうが、よりいっそう楽しめると思うのでした。
その後死亡が確認されたとのこと。
享年50歳、早すぎる天才の死でした。
私はとくにファンではないのですが、初期のアルバム「オフ・ザ・ウォール」は好きでしたし、「スリラー」もいいアルバムでした。
90年代以降は、いろいろ奇行が目立つようになり、音楽で語られるよりも、整形や児童虐待など問題人間として世間を騒がしていました。
この辺はスーパースターゆえの孤独とか、そういう精神面での苦しみがあったのではないかと思います。
この訃報をきっかけに、今まで散々叩いていたマスコミが手のひらを返したような反応を見せるのはいかがなものかと思いますが、ご冥福をお祈りします。
100年に一度といわれる世界的な大不況はいつまで続くのでしょうか?
私も給料激減、ボーナス大幅減ということで、今までのようにCD買いまくりというわけにはいかなくなりました。
ちなみに昨年は34枚、一昨年は44枚でしたが、今年は半年で8枚。
このままいくと、あと8枚買ったとしても1年で16枚。
ここ10年くらいでは最も少ない数になりそうです。
アルバムが出るごとに買っているドリームシアターも、明日新譜が発売されますが、しばらく様子を見てからにしようかと思ってます。
ライブに行く回数も減りました。
多いときは年間7~8本行ってましたが、今年は2月のジェフ・ベックに行ったっきり。
あとは9月にシカゴのライブに行く予定です。
ギター、もちろん新しいギターを買うなんて夢のまた夢。
アコギの弦は1ヶ月ごとに交換してましたが、これも3ヶ月に1回に減らそうかと思ってます。
CDは買わずに過去の名作をレンタルで。
ライブは、幸い行きたいアーティストがあまりに日本に来ないので。
ギターは腕でカバー(?)
工夫をすればサイフを緩めずにいろいろ楽しめるものですね。
第94回名盤シリーズ
ニューヨーク・アンダーグランド・パンクの女王、パティ・スミス「ホーセス」
(1975年作品)
音楽なしの詩の朗読だけで観客を魅了することが出来る、とか、彼女の人生は1本の映画に出来るほど劇的でドラマチックである、とか、いろいろ言われる人だが、ここではサウンド中心で行きたい。
「これが1975年の作品?」
私の聴いた第一印象は、とても70年代とは思えない現代的なアレンジだなと思ったこと。
当時としては充分前衛的だったのかもしれない。
パンクといってもピストルズやクラッシュのようなギター・ロックとはちょっと違う。
彼女がパンクなのはサウンドではなく、そのパンク精神を反映させた歌詞のほうだ。
その歌詞を引き立てるためにバンドがあり、それを最大限に発揮することが出来るようにアレンジされてるのだ。
時には、はかないほど繊細で美しく、時には狂人の如く激しく、そして時にはおどけた表情さえ見せるバラエティ豊かなサウンドは、古さを感じさせない。
クセのあるボーカルスタイルで、決して上手くはないが、それがアバンギャルドなロック・サウンドによく合ってると思う。
次のアルバム「ラジオ・エチオピア」からパティ・スミス・グループというバンド名義になっていて、サウンドもよりロック色を強めるが、ここで聴ける音は彼女のソロ的雰囲気が強い。
このアルバムでとくによく出来てると思うのが7曲目「Land」だ。
激しいバンド・サウンドと力強い独特のボーカルが聴けるロックンロール調の曲で、10分近い時間を突っ走る。
これは一つの音楽である一方、「詩とBGM」、あるいは「セリフとサントラ」みたいな、パティの個性をよく表現してると思う。
それとはうって変わって8曲目「Elegie」、大人しいバラード調の曲だが、美しいメロディの中に狂気が隠されていて凄みさえ感じることが出来る。
一般的な一番人気は1曲目「Gloria」、ヴァン・モリソンのカバーですが、少しづつテンポ・アップしていくアレンジがカッコイイ。
最後にアルバム・ジャケット、元恋人にして名写真家ロバート・メイプルソープが撮影したと言われ、芸術的アルバム・ジャケットだと言われますが、そういったことに疎い私は、どう素晴らしいのかよくわからない。
それは私がCDという小さいジャケで見ているからで、本来のLP盤のジャケで見れば印象が変わるかもしれないが。
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