忍者ブログ
洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

先日、フォリナー5枚組ボックスセットを購入したことを書きました。
約1ヶ月かけて5枚のCDを聴きました。

まず印象として、初期の3枚と、それ以降の2枚はやや趣が異なること。
初期3枚は、70年代後半のアメリカン・ロックといった感じで、この手のバンドによくあるハードロック要素、プログレ要素がほとんど感じられないのは、逆に美点だと思います。
メンバーはイギリス人とアメリカ人の混成のようですが、ブリティッシュな雰囲気はあまり感じられません。
やはり活動の拠点がアメリカだからでしょう。
唯一、元キング・クリムゾンのイアン・マクドナルドのみ、英国っぽい香りが残っている気もしますが。

テクニカルな演奏よりも、メロディとハーモニーを重視した、万人受けする歌物ロックですね。
それと黒人音楽の影響もほとんど感じられないです。
フォークやロックンロールを下敷きにした白人ロックですね。
後半の2枚は、産業ロックと言われるサウンドになってきて、とくに5枚目は、良くも悪くも典型的80年代サウンドに進化しています。

ギタリストのミック・ジョーンズ、彼がバンドのリーダーのようですが、決してギター・アルバムにはならず、ギターソロより、どちらかというとリフなどアンサンブルで力を発揮するタイプだと思います。
先にも触れましたが、彼らの作り出すサウンドの中心は、あくまでボーカルであり、ルー・グラムのハイトーン・ボーカルと、他のメンバーとのハーモニーこそが演奏技術よりも優先されているのです。

個人的には、3枚目のアルバム「ヘッド・ゲームス」が、捨て曲がなく一番のお気に入りです。



「Dirty white boy」

http://www.youtube.com/watch?v=hyspSnyUGBc


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
» お疲れさまでした
1ヶ月に渡る長期レポ、ありがとうございます。

>初期の3枚と、それ以降の2枚はやや趣が異なること。
大きなメンバーチェンジがあったのが、3枚目と4枚目の間です。それが関係しているのか、はたまた70年代と80年代という時代が関係しているのか?

>ハードロック要素、プログレ要素がほとんど感じられないのは、逆に美点だと思います。
ハードロック要素と言うのは、パワーコードのオブリや速弾きなどの事でしょうか?この辺は、ミック・ジョーンズがポップス主体に活動していた影響でしょうか。

よく「アメリカン・プログレ・ハード」と言うくくりに入れられる事もありますが、プログレの定義自体、よくわかりませんが、やはり元キング・クリムゾンのイアン・マクドナルドがいたと言うことが、プログレ色に繋がったのでしょうね。ただ、曲のクレジットを見ると、ほとんどジョーンズ/グラムのコンビです。マクドナルドは、あまりプログレ然としたものは作りたくなかったのかもしれませんね。

>ギターソロより、どちらかというとリフなどアンサンブルで力を発揮するタイプだと思います。
それは本人もインタビューで語ってました。ヴァン・ヘイレンのアルバムをプロデュースしたとき、エディが速弾きを教えてくれたそうですが、出来なかったとも言ってましたね(笑)

>「ヘッド・ゲームス」が、捨て曲がなく一番のお気に入りです。
私も、どれか1枚と言われたらヘッド・ゲームス選びます。
忍者 URL 2010/07/22(Thu)12:46:18 編集
» ニワカファンですが
忍者さん、おはようございます!
一気に5枚のアルバムを聴いてニワカにファンになったわけですが、まだまだ聴きこんだとはいえません。
この先、ちょくちょくCDを取り出して聴いたりしていくうちに、評価も定まってくるでしょう。

3枚目と4枚目の音の違い、ここは時代の流れと、それにどう対応するかのメンバー間の意見の違いとか、その辺の影響でしょうね。
よくコアなファンは初期3枚こそが素晴らしい、みたいな意見が多いようですが、私はどちらもOKです。
あまり話題にならない5枚目も、なかなかいいと思ってます。

いわゆる「アメリカン・プログレ・ハード」では、ジャーニーがハードロックに近いように思います。
とくにアルバム「フロンティアーズ」とか。
TOTOで言えば、やはり「ターン・バック」はハードロックっぽいし、「聖なる剣」もハードな曲ありますね。
でも「ハイドラ」あたりはプログレっぽいと思います。
アメリカンではありませんが、エイジアなんて完全にプログレベースだし。
それらと比較すると、フォリナーやREOスピードワゴンはポップス寄りかもしれません。
その違いの一つに、演奏技術を披露するような曲か、そうでないか、てのもあるような気がします。

ミック・ジョーンズのギター、本人もアンサンブル主体と言ってるのですね。
ギター・ソロは、はっきり言っちゃうと、あまり魅力的なものはない気がしますが、バッキングは聴いてて上手いなって思います。
スタジオ・ミュージシャンっぽいのかもしれません。

忍者さんもヘッド・ゲームス選びますか。
私と意見が一致して嬉しいです。

にゅーめん 2010/07/23(Fri)06:17:04 編集
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
フリーエリア
最新CM
[02/26 take surveys for money]
[02/03 Ahapenij]
[12/18 Blealgagors]
[12/17 BisiomoLofs]
[12/16 Looporwaply]
最新TB
プロフィール
HN:
にゅーめん
性別:
男性
趣味:
音楽 読書
自己紹介:
音楽を愛する中年男の叫び
バーコード
ブログ内検索
忍者アナライズ

Copyright © [ ROCKET RIDE ] All rights reserved.
Special Template : CSS*TEMP
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]