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今日のお題はハンデを背負ったギタリスト。
ハンデを背負ったといえば、ブラック・サバスのトニー・アイオミを真っ先に思い浮かべる。
デビュー前、工場のプレスで、弦を押さえるほうの手の中指と薬指を切断してしまい、医者からギターを弾くのは絶対に無理だと言われる。
しかし彼は諦めなかった。
自力で義指を作製し、血の滲むような努力の末に、世界的な一流ギタリストになった。
ギター弦はもっとも細いタイプを使用し、2弦にも1弦を張り、以下3弦に2弦を、という具合にずらした極細ゲージを使用し、義指の負担を減らす工夫もしている。
普通、そんな細いゲージだとフニャフニャになってしまうのだが、彼は努力により、誰よりもヘヴィなサウンドを出す。
私の尊敬するギタリストなのだ。
今日は、もう一人、ハンデを背負ったギタリストを紹介しよう。
木村正明さんという。
彼は幼いころ高熱に犯され、それ以降ほとんど耳が聞こえない。
それでもギターを弾くのである。
目が見えないけどピアノを弾く、ギターを弾く、という人はたまにいるが、耳が聞こえないギタリストというのは、かなり珍しい。
耳は音楽の命ともいえるが、そんな致命的なハンデを背負っているにもかかわらず、積極的に音楽を楽しもうという心意気は素晴らしい。
私は一度、彼の演奏を見たことがある。
最初は普通の人だと思っていた。
それくらい普通に弾き、そしてかなり上手いのだ。
ステージが終わって、周りの人と手話で話しているのを見て、初めてわかったのだった。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=gvUrkjW6GWE
ちなみに、後半に出てくる友人という男性は、私がお世話になっている「ナイトカフェ弾き語り」のマスターさんです。
実に居心地のいいライブカフェなので、久しぶりにオリジナル曲の披露でもしにいきたいものだ。
だいぶ昔の話ですが、三重苦のヘレン・ケラーが来日した時、ピアノ演奏を振動で感じて歌を歌ったというのを聞いたことがあります。
音が振動である、と改めて思いました。
耳の聞こえない人たちほど、敏感に振動を感じることはできませんが、
私達だって、ドラムや太鼓の音に、身体が共振するような気持ちになりますね。
耳の聞こえる人の知らない音の魅力を、耳の聞こえない人たちは、知っておられるのでしょうね。
音の振動を感じることは、イコール我々が音楽を感じるのと、同じなのでしょうか?
振動の違いによって音の高さがわかるとすれば、それが脳内で音楽として再生されるのかもしれませんね。
長谷川きよしさんは全盲のシンガーソングライターですが、ギターのどの位置がどの音で、とかが完全に身についているのでしょうね。
ヘレン・ケラーは子供の頃、伝記本を読みましたが、歌も歌われたことがあるのですね。
元々音は空気の振動なので、それを体感できると音として楽しめるんでしょう。
ハンデを背負うと、健常な部分の感覚が発達するのかもしれません。
人間ってなんか凄いなって思います。
試行錯誤して、無我夢中になって没頭する。
怯んで、だからできない。できるはずない。
と自分の限界を決めてしまったり、すぐに諦めては勿体ないことですね。
これからもギターを弾き続けて、音楽の楽しさと感動を皆さんに届けて欲しいです。
最近カインさんが「努力して努力して」と書いていたので、こちらも頑張らなければ、と思っていたところ、youtubeで木村氏の動画を見つけて「あっ、この人知ってる!」ということで今回の記事を書きました。
努力することを楽しむくらいでないといけないのかな、と思ったりします。
一日努力しても何も変わらない、でも1週間努力すれば、ちょっとだけ前進するかもしれません。
1週間努力して変化が無くても、一ヶ月努力すれば、ちょっとだけ前へ進めるかもしれません。
あとは根気ですね。
>自分の限界を決めてしまったり、すぐに諦めては勿体ない
そうですね。
人には無限の可能性があるものです。
音楽の楽しさ、いろいろありますが、何事にも恐れずに挑む勇気は見習いらいものです。
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