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先週の日曜日、NHKの「知られざる大英博物館」の第3集、巨大古墳の謎を見た。
古墳というのは、皆さんもご存知のように古代の日本の豪族や天皇の陵墓なのだが、実は謎が多く、未解明な部分が少なくない。
それは、この時代の記録として残る書物が少ないこと、宮内庁が天皇陵の立ち入りを禁止していること、ほとんどの古墳は盗掘が酷く、何も残っていないことによる。
しかし、120年も前、古墳をかなりマニアックに調査をした一人の英国人がいた。
ウイリアム・ガウランドというその人物は、日本に滞在した16年間の間に、400以上もの古墳を訪れ、あらゆる角度から調査したという。
古墳内部の石室に入り、墳墓全体を測量し、古墳周辺に住む人を訪ね、ハニワなどがあれば売ってもらったりしていたそうだ。
その調査レベルは、技術が発達した現代の目から見ても驚愕に値するもので、彼の残した資料は、古墳研究の第一級のものとされる。
実は、ガウランドは古墳を研究するために日本を訪れたのではない。
彼の本業は、大阪の造幣局での冶金技術の指導なのだ。
おそらく、平日は造幣局で働き、休日に古墳見学に出かけていたものと思われる。
明治時代、まだ交通網は未発達で、奈良などの古墳を訪れるのは、相当な困難だっただろう。
いったい古墳のどういう部分に惹かれたのか知らないが、ガウランドは古墳にはまり、もはや愛していたといっても過言ではない。
休みの前日などは、「明日はどこの古墳を見に行こうか」とワクワクしていたに違いない。
彼がイギリスに持ち帰った遺物は1000点におよび、大英博物館に収めたとのこと。
もし、ガウランドがそれをしていなかったら、それらの遺物は朽ち果てていたかもしれない。
ガウランドはいちおう学者としての肩書きもあるが、日本ではあくまでも造幣局支援が本職なので、彼の一連の行動は趣味的なものだろう。
趣味をここまで極められたら、それはものすごいことだ。
いや、仕事ではなく、あくまでも趣味として行動したからこそ、損得抜きに思う存分研究出来たのかもしれない。
というわけで、ちょっと古墳を見に行きたくなったので、いくつか写真撮ってきました。
鈴鹿王塚古墳(前方後円墳)
盗掘跡がひどく形状が崩れている。
とくに石室の跡は掘り起こされて無残な状態だった。
それでも全体として、周りの環濠もよく残っているし、何より木が刈られていて見やすい。
西ノ野五号墳(前方後円墳)
小型の古墳で、周りには小さい円墳がいくつかある。
環濠には水がたまっている。
双円墳(円墳)
病院の駐車場の中にある古墳で、これを取り囲むように駐車場が広がっている。
案内板によると、けっこう貴重な品々が出土したようだ。
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