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トリビュートとは「賛辞。贈り物。敬意・謝意・賞賛・リスペクトを伝えるために捧げる物。音楽においては、偉大な曲へのリスペクトを込めてカバーすること。」
よく過去の有名アーティストのカバーアルバムをトリビュート・アルバムと呼ぶことがあるが、厳密にいえばカバーとトリビュートは少し違う。
そこに尊敬の意思があるかどうかだと思う。
カバー曲の役割としては、過去の名曲を今の若い人たちに聴いてもらいたい、というものだと思う。
なので、聴く対象者は、元の曲を知らない人だ。
それに対して、トリビュート曲は、元の曲が好きだった人に対してのものだろう。
この場合、私はカバー曲のほうが、未来へ向けての意思表示であり、前向きな考え方だと思う。
原曲の可能性を広げ、時には大胆なアレンジをしたり、全く別の曲のように生まれ変わらせるが出来る。
もしヒップホップのミュージシャンがロックな元曲をカバーし、新たなヒップホップ曲として再生した場合、原曲のファンは怒るかもしれないが、無視すればいい。
ただし、トリビュートアルバムと名乗っているのに、原曲を損なうアレンジを行うのはよくないだろう。
あくまでも、原曲が大好きなんだ、という意思表示が感じられる演奏が好ましいので、その場合、どうしても原曲に忠実な演奏がわかりやすい。
以前、B’zの松本氏がハードロックのトリビュートアルバムを出したことがあったが、かなり原曲通りで、これだけ忠実なら原曲聴けばいいのでは?と感じたほど。
少し話しがそれるが、ギタリストが入れ替わるバンドにおける、そのトリビュート度合いについて考えてみよう。
例1 オジー・オズボーン・バンド
・初代ギタリスト、ランディー・ローズは、ブラック・サバスの曲を演奏するさい、トニー・アイオミをトリビュートしていない。
・ブラッド・ギルス、ジェイク・E・リーは、トニーもランディーもトリビュートしておらず、自分のほうが上手いアピールが強い。
・ザック・ワイルドは、過去のギタリストをトリビュートしていたと思う。彼らのプレイを意識し、その上で自分の個性を盛り込んでいた。
例2 キッス
・2代目ギタリスト、ヴィニー・ヴィンセントは、初代ギタリスト、エース・フレイリーを全くトリビュートせず、自分のほうが上手いアピールが強い。
・3代目、4代目のギタリストも、エースおよび、過去のギタリストをトリビュートしていない。
・5代目となるトミー・セイヤーは、エースに多大なるトリビュート精神がある。
例3 イーグルス
・ドン・フェルダーの後釜に入ったスチュアート・スミスは、ドンの完全コピーをしているが、トリビュートはしていない。
ここで面白いのは、ザック・ワイルドとスチュアート・スミスだ。
ザックは完全コピーではないのにトリビュート精神が感じられ、スチュアートは完全コピーなのにそれが感じられない点である。
オジー・オズボーン・バンドにおけるギタリストの役割は、原曲を損なわなければ、自由に弾いてもいいのだろう。
しかし、それでも過去のギタリストが弾いたフレーズを意識し、それをコピーした上で、自分の味付けをしている点にトリビュート精神が感じられるのだ。
それに対して、スチュアートだが、イーグルスという世界的一流バンドにおいて、求められるのはファンが求めているものを提供することだ。
それはレコードのフレーズをそのままライブで演奏すること。
もちろん、少しのミスも許されない。
トリビュートしているとか、リスペクトしているとか、そんなことはどうでもよく、一流のテクニックを持つプロの仕事が求められるのだ。
スチュアートは見事にその仕事をやってのけている。
最後にアマチュア・バンドにおけるトリビュートについて。
私は演奏する人、見る人がそれぞれ楽しめればいいと思っている。
アマチュアの場合、仕事でそれをしているわけではないので、多かれ少なかれ、原曲のファンであり、そのアーティストが好きなのは間違いがない。
それだけで、もうトリビュートしているといっていいだろう。
あとは、男性ボーカルが女性であってもかまわないし、ツインギターが一人、あるいはトリプルギターでもかまわない。
本来キーボードのパートをギターで弾いていてもかまわないし、その逆もありだ。
ギターソロやキーボードソロが原曲と違っても、少しも問題がないと思う。
そのアーティストの曲を演奏している、というその事実だけで、トリビュートなのだ。
で、過去の偉大なギタリストの後任の比較例がおもろいっすね。
特にザックは見た目のクルクルレスポールに、大また開きの演奏スタイルの割には、確かに、いままでのイメージを継承していましたね。
ファンがバンドに求めている事をよく理解してないと、ぶち壊しちゃうかもしれないので大変ですよね。バンドによって、その自由さが左右されるのはとてもおもしろいですね。セールスにも影響してくるし。
ぼくも色々、比較してみます!
そういえばカバーにせよ、トリビュートにせよ、あまり聴いたことが無い気がします。
沢山聴いた訳でも無いですが、カバーにはなんやコレ!?
ってのも中にはありますね。
でも、原曲とは違ったアレンジで良い感じのもいっぱいあるし、名曲が歌い継がれてゆくのも素晴らしいことだと思うので、私もカバーは賛成です。
そういえば、ビートルズの曲をレゲエでカバーしたアルバムをよく聴いた覚えてがあります。
トリビュートアルバムで、これって全然トリビュートしてないのでは?みたいなのよくありますよね。
>ブルーハーツのトリビュートでなぜか須藤元気(格闘家)が「トレイントレイン」をカラオケのように
本人がブルーハーツ好きなのかどうかは知りませんが、ノリみたいな感じで録音したのかも知れませんね。
オジーバンドは、ギタリストのチェンジが多いわけですが、過去のギタリストのプレイをどう演奏するかは、人によって違いますね。
ザックはランディのギタークリニックの生徒だったらしいですが、やはり今の自分があるのは過去の偉大なギタリストのおかげ、という思いが強いのでしょうね。
今のギタリスト、ガスGもそのように感じます。
ファンの受け止め方も影響しますよね。
以前、ディープ・パープルのライブに行ったとき、今のギタリストがリッチー・ブラックモアとは全然違うプレイをしていたのですが、残念に感じた人も多かったようです。
私もあえてカバーアルバムやトリビュートアルバムは買ってまで聴こうとは思わないのですが、たまに聴くといいのもあります。
B’zの松本氏のハードロックトリビュートアルバムは、彼がいかにハードロック少年だったかがわかる内容で、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ジェフ・ベック、ホワイトスネイク、マイケル・シェンカーなど、「ああ、彼も私たちと一緒なんだな」って思いました。
V系でもカバーアルバムがありますよね。
誰も何もしないと、そのまま歴史に埋もれてしまう曲を、掘り起こして再び表に出してあげる作業って必要だと思います。
また70年代や80年代のアイドル曲や歌謡曲のカバーもありますね。
たしかデーモン小暮閣下や福山雅治も、そんなカバーアルバムを出してたと思います。
>ビートルズの曲をレゲエでカバーしたアルバム
ビートルズってカバー曲の多さでは、たぶん世界一でしょうね。
レゲエの世界でも、ビートルズをカバーしている人がいて、それを聴く人がいるっていうのも面白いと思います。
それによって初めてビートルズを知って、聴いてみようかな、と思う人も出てくるんでしょうね。
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