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「神」と「神話」
マイケル・シェンカー・グループの1stアルバムは「神(帰ってきたフライングアロウ)」なのだが、これの原題は「The Michael Schenker Group 」だ。
バンドの1枚目がセルフタイトルなのはよくあることなので、これでいいだろう。
彼らの2ndアルバムは、邦題「神話」である。
1枚目が神そのものを指しているのに対し、こちらは神の物語だ。
これは前作がソロ・アルバムのニュアンスが強いのに対し、今度のアルバムはバンドとしてのアルバムだという意気込みの現れであり、ジャケもメンバー全員が写っている。
これの原題は「M.S.G.」。
M.S.G.とはMichael Schenker Group の略である。
1stアルバムが「The Michael Schenker Group 」、2ndがそれを略した「M.S.G.」というのは、どういう意図があるだろう?
これって同じ題名のアルバムじゃないか。
私は、「Ready to Rock」か「Attack of the Mad Axeman」、それが適当でないのなら「The Michael Schenker Group II」にすべきだったと思う。
「ジョンの魂」
ジョン・レノンの正式な1stソロアルバムである。
邦題「ジョンの魂」は、実にこのアルバムを表現しており、まさにジョンの赤裸々な魂そのもののアルバムだ。
これの原題は「John Lennon/Plastic Ono Band 」である。
これを解釈するなら以下の3つがある。
1.John Lennonによる「Plastic Ono Band」というアルバム
2.John Lennon/Plastic Ono Bandによる「John Lennon/Plastic Ono Band」というアルバム。
3.John Lennonによる「John Lennon/Plastic Ono Band」というアルバム。
ここでジョン・レノンとプラスティック・オノ・バンドの関係について整理しよう。
プラスティック・オノ・バンドというのは、ジョン・レノンとヨーコ・オノ、そして彼らを支える流動的なメンバーによるバンドである。
エリック・クラプトンやアラン・ホワイト(イエス)が在籍していたことで知られるが、ジョンとヨーコ以外は、単なるそのときのバック・ミュージシャンが自動的にプラスティック・オノ・バンドのメンバーになっていると解釈すればいいだろう。
そう考えると、このアルバムはプラスティック・オノ・バンドの1stアルバムだと考えられる。
しかし、世間ではジョンの1stソロとして位置づけられる。
この問題を解く鍵の一つは、これと対になっているアルバム「ヨーコの心(Yoko Ono/Plastic Ono Band)」だ。
ほぼ同時期に発売されたこのアルバムは、ヨーコの1stソロと位置づけられる。
私の解釈はこうだ。
「ジョンの魂」はジョン・レノンのソロ・アルバムであり、演奏をしているのはプラスティック・オノ・バンドだということ。
ジョンのソロ、と、演奏プラスティック・オノ・バンド、この2つを同時に強調したいためにこの題名になったのだと思う。
というわけで、上記の3つの解釈からいえば「3」だと思う。
ちなみに、プラスティック・オノ・バンドは現在も存在し、ヨーコと息子ショーンを中心に、日本人ミュージシャンなどが参加しているようだ。
「キッス、4人同時ソロ・アルバム」
1978年、バンド内のフラストレーション解消のため、苦肉の策として出されたメンバーそれぞれのソロ・アルバム。
これらのアルバム、たとえばポール・スタンレーの場合、ジャケ左上に「KISS」のロゴがあり、右上に「Paul Stanley」とある。
これはどう解釈すればいいのだろう?
1.KISSによる「Paul Stanley」というアルバム。
2.Paul Stanleyによる「KISS」というアルバム。
3.KISSのPaul Stanleyによる「Paul Stanley」。
ここでポールの2ndソロアルバムを見てみよう。
2006年発表の「リヴ・トゥ・ウィン」は、完全なポールのソロ・アルバムだ。
これが1stソロアルバムといっても過言ではない。
では78年のアルバムは何なのか?
これは、あくまでもキッスというバンドの枠内のアルバムであり、キッスのメンバー、ポール・スタンレーのアルバムなのだ。
というわけで上記の解釈からいくと「3」ということだ。
意外に思われるかもしれないが、この4作の中では「ピーター・クリス」が一番好きで、次が「エース・フレイリー」なのだった。
「ジンギスカンのジンギスカンのジンギスカン」
ドイツのポップユニット、ジンギスカンの1枚目のアルバム「ジンギスカン」に収録された楽曲ジンギスカンは大ヒットした。
おそらくジンギスカンにとって「ジンギスカン」収録のヒット曲ジンギスカンは、ジンギスカンを代表する曲で、ジンギスカンのコンサートでは、必ずアルバム「ジンギスカン」からジンギスカンは歌われ、ジンギスカンのファンはこれを待ち望んでいるのだろう。
ライブ後、ジンギスカンのメンバーは、楽屋でモンゴルの英雄ジンギスカンの話で盛り上がったり、あるいは羊料理ジンギスカンを食べることもあったかもしれない。
ブラック・サバスの1枚目「ブラック・サバス」収録の「ブラック・サバス」は、ブラック・サバスを代表する曲である。
ブラック・サバスのコンサートでは必ずブラックサバス収録のブラックサバスは演奏され、ブラックサバスのファンはブラックサバス収録のブラックサバスが演奏されると盛り上がる。
アイアン・メイデンの1枚目「アイアン・メイデン」収録のアイアン・メイデンは…(以下略)
アースシェイカーの1枚目「アース…(以下略)
にゅーめんさん、お久しぶりです!
しかし、面白いところに着眼しましたね~ すばらしいです!
Jは以前音源のリストを作っていた時に(KISSのソロは持ってません)MSGとジョン・レノンで悩みました。
全部英語で作っていたので、どっちがアーティストでタイトルなのか?と。
ジンギスカンはジンギスカンなので悩みませんでしたが。( ̄w ̄) ぷっ
そういえば、ジンギスカンの長身の男性ダンサー、亡くなってましたね。
もっとたくさん楽屋でジンギスカンを食べたかったことだろうと思います。(おい)
おっしゃるとおりでございます(笑)
そういえば、McAuley Schenker Group時代にも『M.S.G.』という『神話』と同じタイトルのアルバムがあります(^^;;
何か意図があってのことなのでしょうが、でも肝心の意図が分かりにくいですよね。。。。
案外、深い意味はないのかもしれませんが(笑)
Arbory Hillに歌詞をつけてTales Of Mysteryとして生まれ変わらせた?ように、好きなものは楽曲であれタイトルであれ、再利用したい?マイケルなのでしょう(笑)
お久しぶりになっちゃいましたね。
また今年も哀メロ投稿するつもりで、ネタはまだまだあるのですが、なかなか簡潔にそれをまとめるのが困難だったりします。
マイケルの神と神話、ジョンレノンのジョンの魂、これは難しいですね。
私が思うには、たぶんマイケルのほうは何も考えていない、というかレコード会社にまかせっきりなのかも。
いや、レコード会社ならもっとちゃんとした題名つけるだろうけど。
なにか、変にこだわって「絶対に2ndアルバムはMSGじゃなきゃヤダ!」とか言ったのかもしれません(笑)
ジョンの方は、ひねくれてて、わざとわかりにくい題名にしてる気がします。
ジンギスカンの方々も今や50代かそれ以上だと思いますが、亡くなってる方もいましたか。
けっこういい曲多いんですけど、世間では一発屋みたいな扱いですね。
>McAuley Schenker Group時代にも『M.S.G.』
そ、そうなんですか(汗)
たぶんアルバムタイトルというものに、意味はないと考えてるのかもしれません。
深い意味はない気がするのですが、他の人は何も言わなかったのかな。
結局、マイケルはUFO脱退後もバンドという形式にこだわっていますよね。
で、「ザ・マイケル・シェンカー・グループ」だといかにも自分のワンマンバンドみたいだから(実際そうなのですけど)、略した形の「MSG」という響きが好きなのかもしれません。
「ジェフ・ベック・グループ」とか「オジー・オズボーン・バンド」とか「ディオ」「ボンジョヴィ」「ヴァン・ヘイレン」など、ワンマンリーダーの名のバンドは他にもありますが、マイケルの性格からいくと、もっと民主的なバンド名は思いつかなかったのかな。
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