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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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今年は過去に読んだ本をもう一度読み直してみよう、ということで家にあるのを読み返すつもりだったのですが、実はあまり手元にはなかったりします。
というのも、一昨年まで年末になると、その年に購入した本を全て売り払っていたから…。
これは面白かった、とか、また読みたい、と思うものまで全てBOOK-OFF行きしていたので、また買いなおすという二度手間的行為を強いられる状況でした。

そんな中、最も痛かったのは、2年前に読んだ「翔ぶが如く」全10巻
全て買いなおしました。



前は夢中になって約二ヶ月で読了しましたが、今回は一字一句読み逃すまいと、ページを舐めるように読み進めていったところ、1年近くかかってしまいました。
その結果、この長い小説の言わんとしていること、それはこの明治初期に起こった内乱を描くことによる昭和の戦争への批判、なのかな、ということ。
作者である司馬氏は、ご存知のように太平洋戦争に対して非常に厳しい見解をもっているのですが、それをあまりに無謀で戦術、戦略のない薩摩武士を描くことによって表現しているのではないでしょうか?
また何年後かに読み直したいと思います。

「翔ぶが如く」はとても重い作品なので、箸休め的に軽い作品もいくつか読み直しました。
昨年売らずに残しておいた、奥田英朗や乃南アサ、北方謙三あたり。
時間つぶしにはなりました。

最近、新たに2つ読みました。
1つは、和田竜「忍びの国」。
私にしては珍しく単行本です。



この小説の舞台になるのは、戦国期の伊賀の国で、いわゆる「天正伊賀の乱」です。
以前、この乱がどういうものだったかに興味をもち、図書館で資料を読み漁ったり、戦場となった城跡を回ったり、その土地の人に話しを伺ったりしてました。
なので、文庫化されるのを待てずに買ったのですが、やや期待はずれ。
なかなかよく資料を研究されてて、歴史考証もしっかりされてるのですが、物語の本質から言えば、歴史小説ではなく、時代小説。
単にその時代、その事件を背景にしているだけで、ストーリーそのものについては作り話です。

もう1つは東野圭吾「赤い指」。



ある待ち合わせまでの時間をつぶすために、何か面白い本はないかと立ち寄った店で買いました。
現代社会が抱える老人介護や、自分の殻に閉じこもる少年などを題材にした社会派ミステリー、けっこう面白かったです。
 

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» はじめまして
こちらでは初めまして。
よろしくお願いします。

私も幕末が大好きで、司馬さんの本は結構読みましたが・・・
これは未だに挑戦しておりません。
読破できる自信がないんです(爆)

でもにゅーめんさんの感想を読んでたら、凄く読みたくなってきました。
チャレンジしてみようかな!
しっかりしぇんか~ 2010/10/08(Fri)17:13:48 編集
» 西郷という人物
しっかりしぇんか~さん、こんばんは!
お越しいただきありがとうございます!

おお~、しっかりしぇんか~さんも幕末好きでしたか。
けっこう多いですよね、ROCKファンの歴史好き。
中でも司馬さんの作品はとくに人気が高く、私も代表的なのは、だいたい読みました。
戦国物もいいのですが、やっぱり幕末~明治が好きです。

幕末小説の定番といえば「竜馬が行く」や「燃えよ剣」、明治の定番といえば「坂の上の雲」ですが、この「翔ぶ~」はそれらに比べると少々人気が落ちますね。
よく言われるのが「ダラダラとして先に進まない」といわれるものですが、たしかに前半はダラダラしてるように思います。
司馬さんは西郷隆盛という人間について、見切り発車で小説をスタートさせたようで、物語の中で何度も自問自答しており、結局結論は出せなかったようです。
西郷とは?というのをいろいろな方面から考察していくうちに、これだけ長い小説になってしまったのかもしれません。

ある程度ナナメ読みでもいいと思うので、是非チャレンジしてみてください。
にゅーめん 2010/10/08(Fri)21:16:01 編集
» 確かに
私の印象だと・・・
西郷さんって前半と後半で全くの別人に感じます(不思議)

私は高杉晋作ファンですので
「世に凄む日日」が大好きです\(^o^)/
しっかりしぇんか~ 2010/10/08(Fri)22:28:55 編集
» 幕末の人
しっかりしぇんか~さん、おはよございます!
西郷さんはやはり幕末までの人という評価が多いですね。
おそらく本人もそれをわかっていて、維新後は鹿児島へ帰ってしまいますが、未熟な明治政府、大久保利通や木戸孝允らに政府に引き戻されてしまいます。
「翔ぶ~」での西郷は、政府に出社しても幕末や戊辰戦争の思い出話ばかりし、まるで昼食を食べに来てるようだったとされてます。
それで、陸軍大将という国家の5本の指に入るような要職に仕え、莫大な給料をもらっていた、と書かれてます。

その後征韓論が出てくるのですが、西郷としてはようやく死に場所が見つかったと思ったのでしょうね。
そして下野~西南戦争~敗北となっていくのですが、象徴に祭り上げられて、現人神のような存在に「成り下がって」しまってます。

「世に凄む日日」まだ読んでません。
NHK「龍馬伝」での高杉かっこいいですね。
ちょっと狙いすぎ感はあるものの、魅力的な人物に描かれてます。
前から「世に凄む日々」は読みたいと思ってたので、近いうちに読んでみようと思います。
にゅーめん 2010/10/09(Sat)08:34:10 編集
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