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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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先週、近代史を学ぶにあたり、極力イデオロギーに関わらない内容の本を読まねばならないと書いた。
しかし、1冊、本の選択を誤ったようだ。
それは「昭和史20の争点---日本人の常識---」。
中道であり、事実追求型の秦郁彦氏が編集したもの、ということで手に取ったのであるが…。

20の争点をそれぞれ違うライターが書いているのだが、秦氏が書いたのは1篇のみ。
あとは右派目線での昭和史で、とても公平に書かれているとはいいがたい。
それもそのはず、どうやらこれは右派雑誌「諸君!」に掲載されていたものを編集したものだったのだ。

とはいっても事実を知らない私は、そこに書かれている内容についてどうのこうのは言えない。
ただし、その考え方については一言言ってもいいと思う。

「慰安婦制度は必要悪だったのか」
という一遍がある。
とりあえず、強制連行があったのか、なかったのかについてはあいまいなのでここでは触れない。
(もちろん、この右に寄った書内では100%なかったことになってるのだが)
問題は慰安婦という制度に対する著者の考え方のほうだ。

以下の理由により慰安婦制度を肯定している。

「国家のために戦う若い兵のために、性的欲求不満を解消してやらねばならない」
そのために慰安婦制度を実施し、現地においては
・占領地での強姦を防ぐ
・性病の蔓延を防ぐ
という利点がある

こう書けば、なるほどそれはいい考えだ、と言えなくもない。
そしてこうも書いてある。

・これは軍人と現地住民双方に配慮した画期的な制度であり
・60年も前にこうした面で進歩的な国家は今日でも非常に珍しい
・現代の軍隊にも大変望ましいことである

しかし、これはあくまで男側の都合でしかない。
もちろん大半の若い男は性欲旺盛なのは本当だが、だからといって売春を国家が斡旋し、これを望ましいとするのはいかがなものだろうか?
もちろん、兵士の中には妻や子がいる人も大勢いるわけだが、彼らの性欲処理はどうなる?
まさか国が売春宿に行くことを推奨するのか?

国のために戦う男、彼らのために若い女性は体を提供せねばならない
兵士の妻は、夫が現地で若い女性とセックスするのを容認せねばならない

こんなバカなことはない、と私は思う。
秦氏はこの本を編集したわけだが、こんな暴論を載せるようでは彼の著書も胡散臭く感じる人も出てくるのではないだろうか。
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