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第58回名盤シリーズ。
今回はブリティッシュ・ポップスの王道、XTC「オレンジ&レモンズ」
(1989年作品)
サイケ時代のビートルズの影響の強いサウンドで、とてもポップ、だけどひねくれた音だ。
ジャケットの絵がそのままサウンドになったような音で、とってもカラフルである。
絵の具の全ての色を、画用紙いっぱいに塗り広げたような音世界は個性があり、魅力にあふれるのだった。
私がスゴイ、と感じるのは、単なるビートルズの焼き直しになってないことだ。
「サージェント・ペパーズ~」や「マジカル・ミステリー・ツアー」の頃の「志」を受け継いで、89年の時代に作っているのである。
だから、89年の他のアーティストと比較しても古さはなく、しっかり当時のサウンドなのだが、67年頃のビートルズを感じさせるのだ。
ブライアン・セッツァーが50年代の志を受け継いで、現在に「現在のロカビリー・サウンド」を構築しているのと似ている。
普通の人が、一聴してすぐに「良い」と思わせる親しみやすさと、相当ひねくれたマニアをも唸らせるであろう曲作り。
こういった「ビートルズの美点」を継承してる人は、滅多にいない。
このメロディとコード進行の組み合わせは、相当頭のいい人が、いろいろ音楽理論などをこねくり回して完成させたのだろうか?
もしくは、ジョン・レノンやポール・マッカートニー級の天才?
私はXTCについて詳しくないので、わからない。
このアルバムの中で、もっともビートルズっぽいと思うのは、「Here Comes President Kill Again」だ。
途中で入るホーン、サビのバック・コーラス、そして歌い方までビートルズ。
しかし、ビートルズのどの曲にも似ていない。
ここら辺が、他のフォロワーと違う所だと思う。
完全に自分のものとして、消化しているのだ。
このアルバムはたっぷり15曲入ってますが、捨て曲がない。
そしてどの曲も個性的で、似た曲はない。
これこそ上質なポップ・アルバムだといえよう。
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あっ、XTCってエクタシーの略だったのですか?
そういえばそうかも知れませんね。
たしかにヒネリがあって、不思議感覚があります。
私は実はXTCはリアルタイムで聴いてなくって、日本での人気はよくわかりませんが、ネットで調べてみると、けっこう玄人好みっぽいバンドみたいですね。
華やかで、ポップで、でもなんかひねくれてて面白いと思います
お~、ゆーじさんはXTC聴かれるんですね~♪
でも実は、私はアルバムとしてきちんと聴いたのは、このアルバムだけだったりします(汗)
スカイラーキングは、このオレンジ&レモンと双璧をなす傑作だと言われてるので、是非聴いてみたいと思います。
ここのボーカルってちょっとエイドリアン・ブリューっぽいと思いません?
そういえば、ブリューもビートルズ大好き人間ですね。
個人的に一番好きなのは「Drums and Wires」デス。
Wikipediaで見たら、今はアンディ・パートリッジだけで解散状態なんですと!
実を言えば、XTCを聴いてみようと思ったきっかけは、鈴木さえ子のアルバム「スタジオ・ロマンチスト」に参加してたことからアンディの名前を知ったわけですね。
XTCの生い立ちっていうか、出だしはテクノっぽかったのですか。
けっこうニューウェイブ系ですよね。
80年代っぽいといえば、とても80年代っぽい感じがしますが、不思議といえば不思議なサウンドです。
鈴木さえこ「スタジオ・ロマンチスト」…ごめんなさい、ちょっと知らないです(汗)
でもゆーじさんが注目するくらいなので、一筋縄ではいかない音かもしれませんね(笑)
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