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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
第2回名盤シリーズ
元祖女性ロッカーであり、伝説の歌姫ジャニスの遺作「パール」
(1970年作品)



このアルバムはジャニスの遺作とされ、アルバム製作中に27歳という若さで亡くなった。
そのため、本来ジャニスが歌入れをするはずだった曲が、インストナンバーとして収録されている。
この邦題がまた凄い。
「生きながらブルースに葬られ」
まるでジャニスの生き様を表してるようだ。

ジャニスのボーカルは、時には激しく、感情のまま絶叫し、時には母のようにやさしく歌い上げる。
「寂しく待つ私」など、前半はやさしさにあふれ、しかし後半は寂しさがこみあげてきて絶叫スタイルのボーカルに豹変する。
この全身をつかった表現力は、後の女性ロッカーの手本となった。

「ベンツが欲しい」という曲はボーカルのみ曲だ。
この曲は歌詞がちょっとかわいらしく、「友達は皆ポルシェに乗ってるけどアタシはベンツに乗って差をつけたいの」と無邪気なこと言っている。
この辺は、まだ若い女性の愛らしさがあるように感じる。

ジャニスは、バックバンドに恵まれなかったといわれる。
しかし、このアルバムを一緒に製作したフィルティルトブギーバンドが、やっとめぐりあえた理想のバンドだったそうだ。
彼女の力量に見合った演奏が出来るバンド、そう簡単には見つからないのかもしれない。
でもこういったエピソードを聞くと、やはり「惜しい人を亡くした」、と思う。



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第1回名盤シリーズ
70年代に一世を風靡したキッスの出世作「アライヴ!」
(1975年作品)



今でこそアメリカンハードロックの大御所であり、今年も大規模なツアーを行うなど、ロック界の巨匠であるが、デビュー当時の彼らは、赤字地獄に苦しんでいたのだった。

ツアーを行えば行うほど赤字が増える。
その理由は、彼らのステージが派手すぎて、採算が合わなかったからだ。
デビューしたばかりの新人とは思えぬ派手な証明、キラキラひかる電光KISSロゴ、曲中にドカンドカンと打ちあがるパイロなど、収益を無視したステージだったらしい。
さらに、アルバムが売れない、ということもあり、自転車操業を余儀なくされていたのだった。

そんな中、発売されたのがこのアルバムだ。
デトロイトで急激に人気が出始めた頃、他のツアーをキャンセルし、コボホールという新人ではまず使用しない、アリーナでの単独ライブ決行という、大きな賭けにでる。
おそらくこれが失敗したら後がなかったのだろう。
それをライブレコーディングする。
これが「アライヴ!」の成り立ちだ。

キッスの目論見通り、これが大成功を収めることになる。

スタジオ作品とは桁違いの迫力に、元々の楽曲の良さ、新人離れしたステージング、そしてキッスのもっとも得意とする派手な演出が加わり、見事にデトロイトの観客を熱狂のウズに巻き込む。
当時のライブでのセットリスト通りの内容で、パイロの爆発、ジーン・シモンズの血はき、火吹き、エース・フレイリーのギターソロ、ピーター・クリスのドラム・ソロ、そしてポール・スタンレーの客をあおるMC。
そんな様子が真空パックのように、2枚組LPに収められたのだ。

色々な派手な演出に見慣れた現代でさえ、キッスのライブはとても華やかなものだが、当時の観客が受けた衝撃というのは相当なものだったことが伺える。
その歴史的瞬間、それを知りたければこのアルバムを聴くことだ。



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