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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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第14回名盤シリーズ
ヘヴィ・メタルの原点、ブラック・サバス「黒い安息日」
(1970年作品)



ブラック・サバスのファースト・アルバム。
メンバーはトニーアイオミ(g)、オジーオズボーン(vo)、ギーザーバトラー(b)、ビルワード(ds)の4人だ。

雨が降り雷が鳴り響く中、遠くで寂しげな鐘の音。
もうこの時点で、このアルバムが普通でないことがわかる。
そして、それらを引き裂くがごときリフが登場する。

重く、暗く、遅く、そしてホラーのように怖い。

私は今まで相当な数の曲を聴いているが、この曲ほど暗く重い曲を他に知らない。
オジーの狂人のようなボーカル、ビルのオバケが出てきそうなドラム、そしてアイオミの不気味なギターリフ。
実に斬新であり、今聴いても古さを感じさせないのはどうだ。
13日の金曜日に発売されたこのアルバム、これを当時の人はどう思ったのだろうか。

衝撃的なのは表題曲だけではない。
「N.I.B.」も不気味なベースソロから始まるが、これもヘヴィでサバスらしい曲だ。
しかし、この曲では悲壮感漂いながらも、かすかに美しさが見え隠れする。
とくにギターソロだ。
何本かのギターがオーバーダブされているが、ところどころ、ハッとするほど美しい瞬間がある。

珍しくオジーのブルーズハープが聴ける「THE WIZARD」もいい。
ヘヴィなギターリフのバックは、ビルの破壊的なドラムワーク。
この曲を聴くとサバスの演奏力の高さを窺い知ることが出来る。
とくにリズム隊の強力さは、同時代のレッド・ツェッペリンと比較しても遜色ないのではないだろうか?
あまり演奏面で語られることのないサバスだが、元々はジャズやブルースを得意とするバンドだっただけあり、相当なレベルにあると思う。

また、サバスのブルースサイドを垣間見ることができるのは「WARNING」。
シンプルな前半部分、ここでのアイオミのギターはとても歌心溢れるソロを展開しており、ブルージーでとても味わい深い。
この曲の後半部分から、ギターを中心としたインストパートへと発展していく。
元々はインプロから発展したものだと思われる部分だが、こういった曲をアルバムに収録するのはある種の実験みたいなものだと思う。
これもバンドの実力がないとグダグダになってしまい勝ちだが、最後までだれることなく上手くまとめている。

ご存知の方も多いと思うが、アイオミの右手は、中指と薬指が途中から事故で切断されてなくなっている。
彼は左利きなので、ギターのフレットを押さえる側の手に大きな欠陥を抱えるのだ。
サバス・サウンドの要となる、ヘヴィで不気味なリフ、流麗なギターソロは、この不自由な手でなければ出てこなかったと言われている。




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