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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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第63回名盤シリーズ
今回は、ピーター・ガブリエルが居た頃のプログレなジェネシスによる作品、「怪奇骨董音楽箱」
(1971年作品)

私にとってのジェネシスは、フィル・コリンズが主体となったポップな時期だ。
フィルは84年頃、「世界でもっとも忙しい男」なんていわれてた。
ピーター・ガブリエルがボーカルだった時代のジェネシスを聴いたのは、実は21世紀になってからで、予想をはるかに超えるプログレぶりに驚いたものである。
まずびっくりしたのはドラマーとしてのフェル・コリンズの腕前。
前から「相当上手い」と噂では聞いていたが、やはり大したものである。
もう1曲目から飛ばしまくりだ。

そしてやはり、その独特の曲調はクセは強いものの、惹かれるものがある。
1曲目「The Musical Box」からKOされる。
フルートが絡むやさしい前半、インストパートが炸裂する中間部、壮大な展開になる後半など、いかにも70年代初期の雰囲気が満載だ。
ガブリエルのクセの強いボーカルは最初やや抵抗があったが、慣れると魅力に変わる。
当時のジェネシスのライブは演劇のようだったそうだが、少しそんな雰囲気も伝わってくるようだ。
とくにこの1曲目は演劇チックで、とくに中間部のインストパートの展開は素晴らしい。

このアルバムで、私が1番好きなのは3曲目「The Return Of The Giant Hogweed」だ。
この曲は変だ。
ポップなんだけど、なんか変わってる。
一筋縄ではいかない不思議な魅力に溢れている。

アルバムのラストを飾る「The Fountain Of Salmacis」もプログレッシブな大作志向の曲である。
大作といっても8分弱なので、他のプログレ名曲と比較すると全然大作ではないかもしれないが、この8分の中にいろいろな展開があって、内容が濃いのだ。
とくにスティーブ・ハケットのギターがいい。
同時期のロバート・フリップやスティーブ・ハウほどテクニシャンではないが、実に味わい深いギターを聴かせてくれる。
どこかのレビューで「普段大人しい人がキレて暴れるようなギター」と形容されてましたが、とても上手い表現だと思った。

どこか狂気じみたところを感じさせる音楽性だが、それでもメロディは後に通じるポップさを持ち合わせており、現在も尚この時期の熱狂的なファンがいるのがうなづけるのだった。




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