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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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昨日、近くのタワーレコードの書籍のコーナーにて、興味深い表紙の雑誌を見た。
「大人のロック!名盤ガイド」というタイトルだ。
表紙の最上部には「ロック史に輝く名盤555タイトルを完全ガイドとある。



ご存知のように、私は私の基準で選んだ洋楽の名盤100選というのを書いている。
20世紀に発売された洋楽の名盤、傑作、大ヒット作を、出来るだけ一つのジャンルに偏ることなく選んだつもりだが、まだまだ聴いていない名盤、傑作、大ヒット作はある。
なので、この手の名盤バイヤーズガイドにはよく目を通す。

さて、店で手に取った「大人のロック!名盤ガイド」をザッと読んでみて、私が思ったことを2点ほど。

【ロックを変えたアーティスト12組】

この本では、エルヴィス・プレスリーからビートルズまではロックの創世記と捉えており、その基盤に革命を起こしたアーティストとして12組選んでいる。

・レッド・ツェッペリン
・ドアーズ
・イエス
・ディープ・パープル
・ニール・ヤング
・ドゥービー・ブラザーズ
・ジャクソン・ブラウン
・イーグルス
・シカゴ
・ドナルド・フェイゲン
・ヴァン・ヘイレン
・エリック・クラプトン

まず、私はドアーズだけいまだ聴いたことがない。
それ以外のアーティストについては、全てのアルバム、主なアルバム、少なくとも代表するアルバムは聴いてある。
やはりドアーズは聴いておかなければ、ロックは語れないのかもしれない。
早速「ハートに火をつけて」というアルバムをチェックした。
しかし、ここにあげられたアーティスト、これは適当な選択だろうか?
たしかに皆大物で、後のロック界に与えた影響は大きいだろう。
私が12組選ぶならこうなる。

・レッド・ツェッペリン
・イエス
・ニール・ヤング
・イーグルス
・シカゴ
・ヴァン・ヘイレン
・エリック・クラプトン
ジミ・ヘンドリックス (ギター奏法に革命を起こした)
ピンク・フロイド   (プログレッシブ・ロックの創始者)
ブラック・サバス  (ヘヴィ・メタルの創始者)
クイーン       (ロックにあらゆる可能性を示唆)
セックス・ピストルズ (パンクの創始者)

【ロック史に輝く名盤555タイトル】

この本で取り上げられている名盤の選択はどう考えてもおかしい。
例えばイエス。
「ファースト・アルバム」から「ビッグ・ジェネレイター」まで全タイトルがあがっている。
名盤揃いのイエスであっても、全タイトルが名盤なわけではない。
555枚という限られた枚数のなか、「ファースト・アルバム」「時間と言葉」「トーマト」「ビッグ・ジェネレイター」まで入れる必要はない。
そして、ミック・ジャガー。
彼のソロ・アルバムから3枚選ばれているが、数ある名盤を差し置いて、3枚も選択?
いや、それよりもっと凄いのは、ローリング・ストーンズから一枚も選択されていないってどういうこと?
ストーンズだけではない。
ビートルズもビーチ・ボーイズもキング・クリムゾンもピンク・フロイドもキッスもクイーンも一枚もない。

勘のいい方ならおわかりだろう。
これは「ロックの名盤ガイド」でも「ロック史に輝く名盤555タイトル」でもなく、ワーナー・ミュージックの「フォーエヴァー・ヤング・シリーズ」の全タイトルを紹介しているだけなのである(苦笑)
このシリーズは、廃盤や入手困難となっていたロックの名盤を求めやすい価格で提供している大変優良なもので、ここの読者なら購入したことのある人も多いと思う。
それなら本のタイトルも「フォーエヴァー・ヤング・シリーズ全タイトル・ガイド」という名前にすべきだ。
いちおう表紙の下側に薄い字で「Forver YOUNG編」と書かれてはいるが(苦笑)
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70年代初頭、洋楽のLPレコードには長い曲が収録されていることがありました。
たとえば、LPの片面に20分くらいの曲が1つしか入ってないとか。
とくに、プログレッシブ・ロックのレコードや、ロック・バンドのライブ盤にこういうのが多かったと思います。
それが綿密に計算されたスタジオ録音の場合、そのLPの目玉となる曲である場合が多く、当然、アーティスト側も気合を入れて製作しているわけです。
また、それがライブ録音だった場合、そのコンサートのクライマックスである場合が多く、当日の会場の興奮が伝わってくるようになっています。

さて、今日はそういう長い曲を集めてみました。

まずはスタジオ録音から、私の好きな順に10曲並べてみましょう。

1.神の啓示 (イエス「海洋地形学の物語」)
2.儀式 (イエス「海洋地形学の物語」)
3.シェヘラザード (ルネッサンス「シェヘラザード夜話」)
4.タルカス (EL&P「タルカス」)
5.危機 (イエス「危機」)
6.古代文明 (イエス「海洋地形学の物語」)
7.9フィートのアンダーグラウンド (キャラバン「グレイとピンクの地」)
8.ジェラルドの汚れなき世界 (ジェスロタル「ジェラルドの汚れなき世界」)
9.リザード (キングクリムゾン「リザード」)
10.エコーズ (ピンクフロイド「おせっかい」)

偏ってますね、要するに私はイエスの「海洋地形学の物語」が大好きなのです。
この中で、ジェスロタルのジェラルドは、片面1曲ではなく、両面で1曲です。
これらの他、ピンクフロイドの「狂気」、EL&P「展覧会の絵」も好きな長尺曲なのですが、1曲というより短い曲を並べてあるような感じなので除外しました。


次にライブ録音から、少々。

1.幻惑されて (レッド・ツェッペリン「狂熱のライブ」「伝説のライブ」)
2.ユー・ドント・ラブ・ミー (オールマン・ブラザーズ・バンド「フィルモア・イースト・ライブ」)
3.ミステリーテッド (レインボー「オン・ステージ」)
4.ウィッピング・ポスト (オールマン・ブラザーズ・バンド「フィルモア・イースト・ライブ」)

元は短い曲なのに、インプロヴィゼーションで引き伸ばしているものを対象にしています。
実をいうと、この手の長すぎるライブ演奏は苦手です。
実際のライブ会場で、生で聴くならともかく、正直だれる部分があります。
例えば「幻惑されて」、途中のジミー・ペイジのヴァイオリン奏法の部分なんて早送りしてます。
「ユー・ドント・ラブ・ミー」の中間部、デュアン・オールマンのソロ部分も退屈に感じますし。
70年代半ば頃から、こういうインプロで長々と演奏するスタイルは古くなり、現在ではほとんどないように思われます。

 

イエスの新譜の発売と平行して、キング・クリムゾンのプロジェクトが新譜を発表しました。
ア・スケアシティ・オブ・ミラクルズ」



キング・クリムゾン本体ではなく、あくまでもプロジェクトです。
ただ、ロバート・フリップさえいれば、それはもうクリムゾンである、ともいえるので、解釈の仕方によっては、クリムゾンの新譜だといっても大きな間違いではないでしょう。

メンバー:
ロバート・フリップ(サウンドスケープ)
メル・コリンズ(サックス)
ジャコ・ジャクジク(ギター、ボーカル)
トニー・レヴィン(ベース、スティック)
ケヴィン・ハリソン(ドラム)

これを見て気がつくのは、エイドリアン・ブリューがいないことと、メル・コリンズが参加していることです。
他、パット・マステロットもいません。
これはメンバー・チェンジなのか、あくまでもクリムゾン本体とは別という位置づけなのか?
まずは聴いてみましょう。




クリムゾンといえば、これは紛れもないクリムゾンの音です。
幻想的なサウンド・スケープ、流れるようなスティック、そしてサックスが入ってくると、アイランド期のクリムゾンを彷彿させる情緒的雰囲気になります。
ただ、今回、ハードな曲が1曲もなく、大人しい印象。
まさにクリムゾン流AOR!
あれほどヌーヴォ・メタルだとか言ってたのに、もうやめたのかな?

おそらく、ハードなのは、近いうちに出るであろう、クリムゾン本体の新譜にとってあるのでしょう。

私たちが普段ネット上に書き込んでいるいろいろな言葉使い、もちろん悪気なく使っているものばかりだが、人によってはどうしても許せない、嫌い、と思われている方も多いようだ。
顔文字、絵文字、~なう、わず、うぃる、w、ワロス、池沼、などネットスラング、これらがパソコンを殴りつけたくなるほど嫌いな人たち。
つぶやきやコメントなどで、これらが使われていると、イライラして友達の縁を切ることも。

嫌いな理由として多いのは、日本語のみだれ、だという。

そういうわりには、顔文字は使うけど、「~なう」は嫌い、とか、絵文字は使うけど語尾に「w」を使うのは絶対許せない、とか、いろいろ気難しい。

私はほとんどこれらを使わないが、気になって気になって仕方がないという人がいるのなら、意識して使わないようにしようと思う。

正しい日本語を使う。
これは簡単なようで実は難しい。

海外のミュージシャンの名前や曲目を英語で表示する人は多いが、これも日本語の乱れかもしれないし、それを見た瞬間激怒する人もいるのかもしれない。
また、ちょっとした洒落で同音異義語を使ってみるのも、書いてる本人はユーモアのつもりでも読む人によっては日本語の乱れだと、モニターを殴りつけるかもしれない。

あっ、私はそういうの全然気にしませんので、どんどん使ってくださってかまいません(笑)

 

先週お伝えしたイエスのニューアルバム、発売日を待ちかねて買ってきました。
結論からいえば、これは70年代の名盤に匹敵する傑作だといえます。

彼らの過去の名盤といえば、「サードアルバム」、「こわれもの」、「危機」、「海洋地形学の物語」、「リレイヤー」、「究極」の6枚でしょう。
21世紀以降、再評価されている「ドラマ」も加えてもいいかもしれません。
今回の新作は、それらのアルバムにひけをとらないイエス流プログレッシブ・ロック・アルバムなのです。

このアルバムの完成度の高さに最も貢献しているのは、ジェフ・ダウンズとトレヴァー・ホーンだと思います。
彼らのポップセンスが今回とてもいい方向へ導いており、スティーブ・ハウやクリス・スクワイヤのプログレ・センスが逆に生かされているように感じます。
ダウンズが、例えばジョン・ウェットンと組んだ場合、やや甘口が過ぎるところがありますが、イエスではスパイスがピリっと効いた味に仕上がっていて、バランスがとてもいい。
その結果、長大な組曲でも、難解な雰囲気はなく、親しみやすさをも兼ね揃え、時間を忘れて聞き入ってしまう魅力があるのです。

今回、約23分に及ぶ組曲「Fly From Here」ですが、6つのパートにチャプターが分かれており、聴きたいところから聴ける、という配慮も嬉しいですね。
相変わらず、スクワイヤのベースはブリブリ唸っているし、「プログレしか弾けないギタリスト」ハウ師匠も独特のフレーズを奏でて、得意のアコギソロもあります。
地に足の付いたアラン・ホワイトのドラムも、安心して聴けます。

このメンバーで来日してほしいですね。
新曲を中心に、ドラマからの楽曲、それに「危機」「シベリアン・カートゥル」「ラウンド・アバウト」あたりをセットに。
さらに私の大好きな「神の啓示」や「儀式」をやってくれたら発狂するかも。 

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