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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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第12回名盤シリーズ
今回は女性ボーカルを全面に押し出したシンフォニック・プログレ・バンド、ルネッサンスの「燃ゆる灰」。
(1973年)



ルネッサンスは、元々ヤード・バーズのキース・レルフと妹のジェーン・レルフが中心となって作られたバンドだ。
しかし、何度もメンバーチェンジを繰り返し、71年にボーカルがアニー・ハズラムに変わってからは序所にメンバーも落ち着いてきて、セールスも好調になる。
今回紹介する「燃ゆる灰」は、アニー・ハズラムに変わってから2枚目のアルバムで、メンバーはアニー(vo)、ジョン・タウト(Key)、ジョン・キャンプ(b)、テリー・サリバン(ds)の4人。
このとき何故かギターのマイケル・ダンフォードは正式メンバーではないようだが、全曲で参加している。

アニー・ハズラム在籍時のルネッサンス、とくに『四季』あたりまでの作品はどれも完成度が高く、どのアルバムも「このアルバムがルネッサンスで一番好き」という人がいる。

彼らの楽曲の特徴は、妖精のように美しいメロディー、魅力的なボーカル、そしてクラシックとフォークをロックに融合させたプログレッシブなアレンジだ。
なかでも、その親しみやすいメロディーは、このバンドの最大の武器である。
当然、このアルバムも、自分たちの得意とする美メロを最大限に発揮させた傑作だ。
後のアルバムのように分厚いオーケストラはないが、その分アコースティックで素朴な味わいがあり、ボーカルラインを引き立てることに成功している。

また、ベースが力強いのもこのバンドの特徴で、このアルバムでもジョン・ウェットンやクリス・スクワイヤに負けないファズ・ベースを聴くことが出来、とくに1曲目「CAN YOU UNDERATAND」では、この独特のベースが暴れている。

コーラス・ワークが素晴らしいのも特徴と言えるかも知れない。
このアルバムでは「ON THE FRONTIER」でそのコーラス・ワークを聴く事が出来る。

そして紅一点アニー・ハズラムのボーカルを存分に楽しめるのが、シンプルな「LET IT GROW」や「AT THE HARBOUR」だ。
安定した歌唱力、伸びのある声、ロックボーカリストでありながら、美しく澄んだ声質は癒し効果さえ感じる。

自分たちの魅力を理解していてそれを伸ばす。
簡単なようでいてこれが出来ているバンドは意外に少ない。
しかし彼らは自分というものをよくわかっていて、けっしてコマーシャリズムに流されることなく傑作と呼ばれる数々の作品を残してきた。
『燃ゆる灰』はそんな彼らの初期の代表作であり、今も愛され続けている傑作なのだった。



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