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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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第9回名盤シリーズ
今回はサザン・ロックの醍醐味が味わえる名作「アット・フィルモア・イースト」
(1971年作品)



メンバーはデュアン・オールマン(g)、グレッグ・オールマン(key、vo)のオールマン兄弟を中心に、ディッキー・ベッツ(g)、ベリー・オークリー(b)、ジェイ・ジョニー・ジョンソン(ds)、ブッチ・トラックス(ds)の6人。
ツイン・リード・ギターにツイン・ドラムスというスタイルだ。
いわゆるサザン・ロックと言われるこのバンドは、ブルースをベースにした豪快なロックを演奏し、休む間もなくライブ演奏を繰り返していたのだった。
2年間で500回、時には1日に4回ものステージをこなすタフさ。
彼らの悩みは、スタジオ録音では自分達の魅力を伝えることが出来ないという、ライブバンドにありがちな悩みだった。
そこで、フィルモア・イーストでのライブの模様を実況録音し、発売されたのが、この「At Fillmore East」なのだ。

このアルバムの発表前、デュアンはエリック・クラプトンの「レイラ・セッション」に参加しており、一躍有名ミュージシャンの仲間入りをしていた。
彼のギタープレイの特徴は、歌うように奏でるスライド・ギター・プレイだ。
このライブにおいても、彼のスライド・ギター・プレイが炸裂しており、とても歌心溢れるプレイを聴くことが出来る。
また、スライドだけでなく、通常のギタープレイも素晴らしいもので、決して速弾きやテクニックを駆使したりはせず、フレーズの一つ一つがムダなく生きており、長いソロも飽きさせない。

相棒のディッキー・ベッツも、負けじと味のあるプレイでデュアンと勝負している。
彼のギターの音色が、ブルージーでありながらも艶のある素晴らしいトーンで、次々に魅力的なフレーズを量産していくのだった。

彼らのライブ演奏は長く、このアルバムも2枚組というボリュームに対し、7曲しか入っていない。
前半はブルースのカバー曲を、後半は彼らのオリジナル曲という構成になっているが、4曲目「You Don't Love Me」とラストの「Whpping Post」の2曲は、たっぷり20分前後の熱演だ。

このアルバムの聴き所は、まずは1曲目の「Statesboro Blues」だろう。
いきなりデュアンのスライド・ギターから豪快な演奏がスタートする。
リラックスした中にも緊張感のある絶妙なプレイ、そして何よりも楽しそうに演奏しているのが伝わってくる。

ディッキー作のインスト曲「In Memory Of Elizabeth Reed」も名曲だ。
ラテン調のハーモニーパートがなんとも言えない味を醸しだしていて、アダルトな雰囲気さえ感じさせる。
ここでのデュアンのプレイは、熱く燃えるようであり、白熱したライブ演奏は、この日の観客を熱狂させるに充分な勢いがあり、まさに名演といっていい。
個人的には、この曲が一番好きだ。

現在このアルバムには、デラックスエディションと言われる13曲入りのほうもあるので、これから聴こうという人はそちらを買ったほうがいいだろう。



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