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今回紹介する事例は、非常に危険であり、一つ間違えると取り返しのつかない事態になる、絶対にやってはいけないことだ。
今現在、こうやってPCに向かっていられるのは、あの火の玉のおかげだったかもしれない。
中学生の頃だったと思う。
近くの山に洞穴があった。
それは直径3m~4mはある大きな横穴で、奥行きは30m~50mくらいあったかもしれない。
入り口は土が盛られて、いちおう塞がれてはいるのだが、上部に人が寝転んでようやく入れる隙間があった。
我々は、川口宏探検隊の如く、秘密基地のようにそこへ入って遊んでいた。
内部は数メートル歩くと、すぐに光が届かなくなり、完全な暗闇になる。
そのため懐中電灯などで照らすのだが、電池の消耗が気になって、あまり長時間つけていられない。
そこで我々は、あろうことか、内部で焚き火をすることにしたのだった。
今にも雨の降りそうな天気の下、我々4人は、それぞれ少年ジャンプなどのマンガ雑誌を何冊も持って洞穴に入った。
一番奥まで行き、マンガ雑誌に火をつけ、それを取り囲むように我々は座り込んだ。
このときのそれぞれのポジションはこうだ。
私は一番奥に座り、入り口に向かって座っていた。
火はマンガ雑誌を炎にかえ、我々の顔を照らし、まるでキャンプファイヤーを見るようにウキウキしていたと思う。
それが大変な事態になることなど、頭の片隅にもなかっただろう。
どれくらいの時間、そうしていたのか覚えがないが、突然、向かい側に座っている友人Aが叫んだ。
「あー!!!火、火の玉!!」
えっ、と私が後ろを振り返ったときには何もなかったが、あまりにも友人Aが大騒ぎするので、怖くなって立ち上がった。
そのとき、全く息が出来ないことに気づく。
入り口が狭く、一番奥で焚き火をしていたため、洞穴内の酸素がほとんどなくなっていたのだった。
とっさに煙を吸ってはいけないと思い、息を止めたまま出口に向かって走った。
外は雨が降っているようで、入り口からは滝のように水が流れていたが、そんなことお構いなしに、泥だらけになって脱出した。
全員無事だった。
煙と涙で目が真っ赤になっていたのと、田んぼへダイブしたかのように泥まみれであった以外は。
友人Bの見た火の玉とは何だったのだろう。
おそらく、酸素濃度が低くなり、頭が朦朧とするなか、焚き火の残像が目の前に見えたのだろう。
もしあのとき友人Bが騒いでいなかったら、一酸化炭素中毒で命を落としていたかもしれない。
2005年4月9日、鹿児島の中学生が、あのときの我々と全く同じことをして、4人が亡くなった。
残念ながら、彼らの前に火の玉は現れなかったようだ。
ご冥福を祈ります。
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非常によく理解できます。
わんぱく中学生4名の『守護神』が、それぞれに酸素不足の危険を
知らせるために「火の玉」に姿を変えて現れた、という解釈で
よろしいのではないでしょうか?。(^^)
それにしても、状況説明のための「イラストレーション」3部作、
非常にわかり易く、また、アートとしても、極めて
素晴らしい作品だと驚嘆いたしております。
そうなんです、男の子はなぜかこういうところに行きたがるのです(笑)
なんででしょうね、今でも心ときめくものがあるのですが。
ロマンといえば聞こえはいいかもしれませんが、今の子供たちはこういう楽しみを知らないでしょうね、、、って薦めちゃダメでした。
あの時の火の玉は、まさに守護神でした。
私は決して神を信じるタイプではないのですが、これだけは感謝です。
後の九州での事故を知ったとき、鳥肌が立ちました。
>「イラストレーション」3部作
これ以上ないお褒めの言葉ありがとうございます。
とてもとてもアートと呼べるものではありませんが。
このイラスト、エクセルで作ってるのですが、画像化するとどうしても荒くなってしまうのが難点です。
危なかったです、本当に。
そのときは「やばかった~」くらいにしか思ってなかったのですが、後の九州での事件を知ったとき、事の重大さを知りました。
でも、あの当時はどうしても入ってみたくなるんですよね。
中は上からの岩盤が落石した後がたくさんあり、もし地震でもあれば、崩れていた可能性もあるわけで、そういう意味でも第一級の危険区域でした。
洞窟もそうですが、焚き火とか、火遊びも好きなんですよね、とくに中学生くらいの頃って。
バクチクとかロケット花火で、ここでは書けないような、迷惑千万な遊びもしてました。
あと火炎瓶とか(汗)。
お化け系?
やはり、一酸化炭素中毒になりかけていて焚火が火の玉に見えたのか…謎ですね。
無事で良かったです。
少年時代は好奇心も強いですし、それが危ないことだと分かっていても、やっちゃうんですよね。
そういった経験をして大人になって行くんでしょうね。
昔、あの洞窟で自殺した人がいて、どうもその亡霊らしい、、、ということはなくて(笑)、たぶん、酸素不足で意識がおかしかったのでしょうね。
ただ、あの洞窟がなんなのか今もわかりません。
自然の鍾乳洞ではなく人間が掘ったものだと思いますが、防空壕か戦時中の地下工場かな、と思います。
やはり探検ゴッコとか、危険なこととかしたい年頃だったんでしょうね。
基本的に真面目な中学生でしたが、いろいろなことに好奇心旺盛で、とくに火遊び(主に爆発系)はいろいろやりました(汗)
運が良かったのか、現在も無事生きているので、いろいろなことが教訓になっているのかもしれません。
にゅーめんさんは火ですが、あたしは『 増水した川の丸木橋(幅10M?)を渡る 』と言う暴挙を7歳の頃に達成しました (;^_^A
1歳年上の少し頭の緩い友達に誘われたからと記憶していますが、あたしの頭もネジが緩んでいたんですね、きっと…友達は立って渡ったけど、あたしは這って渡ったような気がw お互いに無事で良かったです。
男子たるもの、遊びも命がけですよね(笑)
もう親が知ったら激怒するような危険な遊び、これは少年たちにとってたまらないものでした。
>増水した川の丸木橋(幅10M?)を渡る
car2yaさん、それ危険すぎます(笑)
私たちの洞窟火遊びは、目に見えない酸素不足ですが、それって、もう目に見えて危険じゃないですかwww
もう、遊びを越えて、度胸だめしに近いですね。
それでも無事渡りきったのですから、まさに男の勲章です。
今だったら絶対に無理でしょうね、その一つ上の人も。
今もたまにニュースで、学生が高波に飲まれたとか、川に流されたとか、いろいろあるようですが、我々は運が良かったのでしょうね。
うちの近くの河原には、かなり大きな吉原があります。秋には3メートルくらいに育つのですが、そこへ探検と言って入って行ったり、ほとんど枯れた疎水横に見える下水道の中へ入ったりとか。
今日も下の子が、学校の帰りに友だちたちと、近所の家とアパートの隙間の用水路の淵を歩いて帰ってきました。水はほとんどありませんが、外から見にくい所ですから怖いですね。
探検ごっこ、ああ、なんてロマンあふれる素敵な遊びでしょう(笑)
でも親としてはたまったもんじゃないでしょうね。
河原に吉原ですか、それはまた隠れた遊びをするにはもってこいの場所ですね。
下水道の中、ああ、たしかに入ってみたりしますよね。
私も子供の頃、そういうところにも入りましたね。
でも底は水が流れて濡れるから気をつけなければいけませんでした。
>近所の家とアパートの隙間の用水路の淵
子供ってやっぱりそういうところを通ったりしますよね。
狭い行動範囲の中、自分たちのテリトリーは知り尽くしておきたいのかもしれません。
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