[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
第91回名盤シリーズ
スティーリーダンのドナルド・フェイゲン、ファーストソロアルバム。
(1982年作品)
90年代半ば頃だ。
神戸へ遊びに行ったとき、たまたま入ったCD屋さんになぜかこのアルバムが平積みされていて、試聴出来るようになっていた。
私の見る限り、次々とお客さんがそのCDを手に取りレジへ持っていくので、気になっていたのだ。
レトロっぽいジャケが印象的なこのアルバム、しかしそのときは買うことをせず、私がこのCDを手に入れたのは10年近くの歳月が経ってからだった。
このままスティーリーダンのアルバムだと言っても間違いではないほど、スティーリーダン的なアルバムである。
洗練された都会的センス、ジャジィなメロディ、80年代風に言えばA.O.Rな雰囲気そのものという気がする。
このアルバムが発表されたのは80年代だが、私が聴いたのはまだ最近だ。
スティーリーダン自体は聴いていたので、だいたい想像のつく音楽だったが、それは良い意味での想像通りだった。
期待通りだったと言い換えることも出来る。
「良質のポップス」という言葉がピッタリなアルバムなのだが、このアルバムのセンスを象徴しているのが、このアルバムジャケットだと思う。
非常にクールで、かっこつけすぎな雰囲気がとても良いと思うのだ。
それと音質の良さ、とても82年発表と思えない高音質で作られていて、非常に耳に心地良い。
さすがにアレンジは「今聴いても古さを感じない」とはいえないのだが。
1曲目の冒頭のシンセ音なんて80年代すぎて古さを感じさせる。
しかし、それでも拘りを感じさせるアレンジは説得力があり、どの曲も都会の夜のような妖しさたっぷりで、大人の雰囲気に満ちているのだ。
大人は大人っぽい音楽を聴かなければならない、なんてことは断じてないが、10代後半くらいの人がこれを聴くと「こういう音楽を聴く俺って大人」という勘違いをするに違いない。
私が一番好きなのは2曲目「グリーン・フラワー・ストリート」、適度な緊張感が駆け抜ける軽快な曲だ。
年齢だけは大人になった今の自分だが、こういうセンスが内側から滲み出る前に老けてしまわないよう気をつけなければならない。
そんな気にさせてくれるアルバムだった。
名盤100選へ戻る |
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |