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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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第16回名盤シリーズ
ジェファーソン・エアプレインの初期のアルバム「シュール・リアリスティック・ピロー」
(1967年作品)



ジェファーソン・エアプレーンは、当時グレイトフル・デッドやクイック・シルバー・メッセンジャー・サービスらと共に「シスコ・ロック」と呼ばれ、アメリカのサイケシーンを引っ張っていた。
中でもジェファーソン・エアプレーンはその代表的な存在として、ブリティッシュロック勢に対抗する新時代のアメリカン・バンドだった。
67年発表の「シュール・リアリスティック・ピロー」は彼らのセカンド・アルバムで、当時アメリカで大ヒットを飛ばし一躍大物バンドの仲間入りを果たしたのだった。

私がこのバンドを知ったのは「ギミー・シェルター」という映画だ。
オルタモントの悲劇で知られるローリング・ストーンズ主催のフリー・コンサートのドキュメントだが、今にも暴動がおこりそうな大観衆の中で一生懸命演奏し歌う姿が印象的だった。

メンバーはマーティ・ベイリン(vo)、ポール・カントナー(g、vo)、ヨーマ・コーコネン(g)、スペンサード・ライデン(ds)、ジャック・キャサディ(b)、そしてこのアルバムから加入した紅一点のグレイス・スリック(vo)だ。
このアルバムからのシングル曲である「Somebody to Love」「White Rabbit」は大ヒットを飛ばすのだが、これは新加入のグレイスの以前からの持ち歌だったようだ。

いちおうサイケ・バンドとしてカテゴリーされる彼らだが、このアルバムを聴くとそれほどサイケな感じはしない。
とくにサウンド面では、フォークを基本としたオーソドックスな感じがする。
しかし、歌詞の内容や題名には彼らならではの謎な部分があるのも事実。
例えば1曲目は「She has funny cars(おかしな車)」という題名だが、歌詞のどこにも車の話題がない。
6曲目「3/5 of a Mile in 10seconds」、7曲目「D.C.B.A.-25」などは、まるで意味不明だ。
大ヒット曲の「White Rabbit」はドラッグ・ソングで、60年代後半という時代を反映している。
この曲はベトナム戦争の映画「プラトーン」にも使われたようだ。
淡々とした曲だが、序所に盛り上がっていき、魅力たっぷりの燐とした力強いボーカルが実にカッコイイ。

アルバムの半ばあたりに、フォーク調の大人しめの曲が並んでいるが、このバンドのルーツにはフォークがあるのだろう。
なかでも7曲目「D.C.B.A.-25」、8曲目「素敵なあの娘」は綺麗なハーモニーと美しいメロディがあり、このアルバムを華やかに演出している。

対して1曲目「おかしな車」、2曲目「Somebody to Love」、6曲目「恋して行こう」、11曲目「PLASTICK FANTERJIK LOVER」は力強い曲。
グレイスの力強いボーカルが印象的だ。

ジェファーソン・エアプレインにはその後、ジェファーソン・スターシップ、ホット・ツナ、スターシップと名前を変えて進化していくのだが、まだ未聴だ。


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