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イアン・ギラン脱退後、次にサバスに加入したのは、またもや元ディープ・パープルのグレン・ヒューズでした。
ギランが脱退して、ニュー・シンガーを探していたアイオミ。
とりあえず「ライブ・エイド」参加のため、一時的なオリジナル・サバスの再結成を経て、空中分解してしまいます。
そこで、アイオミはソロ・アルバムを作ることにしたのでした。
若手の実力ミュージシャンを集めます。
この頃、プライベートで付き合いしていたのが、元ランナウェイズのリタ・フォード。
彼女のバック・バンドにいたエリック・シンガー(現キッス)も、アイオミのソロ・プロジェクトを助ける一人でした。
その頃グレン・ヒューズはホワイトスネイクを脱退したメル・ギャレーとトラピーズ再結成を模索していたのですが、デイブ・ホーランド(ジューダス・プリースト)の代わりに一緒にやるはずだったコージー・パウエルがEL&パウエルに行ってしまって、宙に浮いていたのでした。
その後ゲイリー・ムーアの作品に参加するもうまくいかなかったようで、そんな彼にアイオミは目を付けたのでした。
そして完成したこのアルバム、これがレコード会社側からブラック・サバス名義で発表することを命じられます。
そのため、「ブラック・サバス・フィーチャーリング・トニー・アイオミ」という奇妙な表記になっているのでした。
元々サバスのアルバムとして作られていないので、それまでのアルバム、とくに前作「ボーン・アゲイン」とはかけ離れたサウンドになっています。
もちろん全てのサバスの作品に大きく関わっているアイオミなので、全然違うわけではありませんが、ヘヴィでドゥームなイメージの少ないアルバムです。
しかし作品としての出来は素晴らしく、個人的にグレン・ヒューズ参加作品の中ではパープルの「カム・テイスト・ザ・バンド」に匹敵する傑作アルバムだと思います。
(さらに余談ですが、パープルの作品では「カム・~」が一番好きだったりします)
このアルバムの表題曲になっている「セブンス・スター」、この曲がアルバム中最もサバスらしい重い曲ですが、グレンのソウルフルなボーカルが見事にマッチしています。
アイオミのヘヴィなリフ、これは彼の専売特許みたいなもので、さすが名リフ・メイカーです。
この曲でのギター・ソロも渋くて、とても味わい深くセンス溢れるものです。
また、若手ミュージシャンによるヘヴィなリズム、とくにエリック・シンガーのドラムがとてもよいと思います。
8曲目「アングリー・ハート」で聴けるグレンの歌メロに、一時参加したゲイリー・ムーアの影響が見られるのはちょっと面白いと思います。
アルバムの最後はバラード・ナンバー「イン・メモリー…」。
LAメタルにあるような臭メロバラードではなく、現代のゴシック・メタルに通じるような暗くて美しい曲に仕上がってます。
この後、レコーディング・メンバーがそのまま新生サバスとしてツアーに出ますが、ドラッグやアルコールの問題でボロボロだったグレンはまともに歌える状態ではなかったのでした。
(つづく)
>臭メロバラード
いやいや、大好きなんですよねぇ・・・。
最近、寝る前に『オジー・オズボーン』の伝記翻訳本を読んでます。ええっ、2ページでよく眠れます( ̄ー ̄)
おそらく大半の人は「ヘヴン&ヘル」しか聴いてないと思うので、全然問題なしですよ
エリシンの足跡は、私の知ってるところじゃ、
リタ・フォード・バンド→ブラック・サバス→ゲイリー・ムーア・バンド→バッドランズ→キッス
だと思います。
歴代キッスのメンバーではもっとも輝かしい歴史ですね。
オジーの伝記?
ということはサバスのデビューからソロ、ランディの死とかが詳しく載ってるのでしょうか?
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d56334068
丁度、オークションに出品されてました。『希望落札価格: 10,000 円 』と、驚きの価格ですが・・・(笑) 我が家のはもっとボロボロです。翻訳本ですから、読みづらい。目新しい事が書かれているわけではないのですが、オジーの生立ちから月に吼える頃までのストーリーです。
>ランディの死とかが詳しく
シャロンの視点から書かれてますが、何処かの雑誌でも載った内容で衝撃の真実!ってほどでもないです。
『何故か飛行機に乗せられて、小屋に激突で即死・・・』『パイロットは、クスリをやっていたかも?』・・・な、内容です。
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