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今年の春に上映されてかなり評判が良いようだったので、レンタル開始したら是非見たいと思っていたのだ。
結果、かなり良かった。
1回見て涙が出そうになり、その後余韻に浸ることなく、もう1回見たが、やはり良かった。
内容は、馬とそれをとりまく人間の話。
馬を道具としてしか考えず、用が済んだら使い捨てする人間と、馬も人間と同じく生きていて愛情をもって接する人間が出てくる。
サラブレッドの「ジョーイ」は、農家の少年アルバートに引き取られ、大事に育てられる。
一人前になったジョーイは、アルバートと親友のような間柄になるが、借金苦の父親が軍隊に馬を売ってしまう。
軍馬となったジョーイは、騎兵隊として戦争に。
そこから波乱万丈の人生(馬生?)が待っているのだった。
青年になったアルバートは、ジョーイを追うように軍隊にはいり、彼もまた戦場で苦難の日々を送る。
果たしてジョーイとアルバートはめぐり合うことが出来るのか?
ジャンルでいえば、いちおう戦争映画、ということになるのかもしれない。
監督はスティーブン・スピルバーグ。
しかし、彼の代表作でもある「プライベートライアン」のような、血が流れ、内臓が飛び出し、腕や足が吹っ飛んでいくような、血なまぐさい戦場描写はしていない。
物語に大きくかかわる人物の死ぬ場面を極力なくし、目を覆うような悲惨な場面は少ない。
しかし、それでも戦場の凄まじさは充分伝わる、いい撮り方だったと思う。
この映画がいいのは、軍馬となったジョーイに直接かかわる人物が、善人ばかりだということだ。
育ての親であるアルバート、騎兵隊の将校、ドイツ兵の兄弟、お爺さんと二人で住む病弱の少女、ドイツ軍の馬係のオジサンなど。
もう一つ、印象的だったのは、戦場で鉄条網に引っかかって動けなくなったジョーイを助ける、イギリス兵とドイツ兵だ。
戦争中で敵味方なのに、動物愛護の気持ちはそれに勝ったのだ。
無事救護した二人は、お互いの無事を祈って、それぞれの陣地に戻っていく。
いったい、戦争ってなんなんだろう、と思わせる場面だ。
とうわけで、興味をもったかたは是非ご覧になってください。
競馬会で何という馬だったのか名前を忘れましたが…騎手が落馬し、怪我をして倒れたところ、馬も大怪我を負ったにもかかわらず、騎手の元に行き、顔を擦り寄せて、騎手の安否を心配している動画を見て感動しました。
後にその馬は安楽死させられたんだったかな?
私は映画であまり泣きませんが、動物ものだけは別で号泣します。
「戦火の馬」絶対に泣けそうな映画ですね。
スピルバーグの動物ものっていうのは、珍しい気がしますね。
動物ものであり、また戦争ものでもあるわけですが、戦争映画はけっこう得意だったと思います。
スピルバーグの戦争ものでは、「プライベート・ライアン」が有名ですが、私はあえて白黒で撮影された「シンドラーのリスト」が良かったですね。
殺伐とした雰囲気のなか、それでもやさしさを失わない人間もいて、ナチスの迫害に立ち向かう強い精神が伝わってきました。
この「戦火の馬」は、スピルバーグにとって初めての第一次世界大戦ものということで、かなりスタッフも含め気合をいれて作ったそうです。
CG全盛の現在、あえて実写撮影にこだわって作ったそうで、素晴らしい映像が楽しめます。
ラストシーンなんて、古き良きアメリカ映画の雰囲気満載で、まるで西部劇のラストシーンみたいで良かったです。
最近はほとんど映画館に足を運ぶことがないのですが、いちおうどんな映画があるのかだけはチェックしたいと思っています。
いい映画に出会うのは、心の栄養にいいものですね。
動物物で泣ける系だと、「ハチ公物語」が思い浮かびます。
初めて見たとき泣きました。
2回目か3回目でも涙があふれてきたと思います。
主人を一途に思う動物って、けなげで美しくて悲しいですよね。
競馬会の話、きいたことがあります。
アンビリーバボーだったか、世界まるみえ特捜部だったか、テレビで見たと思うのですが、安楽死させられるんですよね。
それがもっとも苦しみをなくす手段とはいえ、胸があつくなります。
この「戦火の馬」でも、疲労で倒れた馬をピストルで射殺するシーンがありますが、それも一種の安楽死なのでしょうか。
でも、それは偶然の事故ではなく、人間がこき使った結果そうなったわけで、やはり使い捨て扱いされているのは痛ましいです。
戦場という、生きるか死ぬか、という極限の状況のなか、なかなか動物にまで気が回らないのが現実かもしれません。
福島の原発事故でも、多くの動物が置き去りにされ、死んでいきました。
人間って冷たいものですね。
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