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第69回名盤シリーズ
カンタベリー系の最高傑作との呼び名も高いハットフィールド&ザ・ノースによるセカンド・アルバム「ザ・ロッターズ・クラブ」(1975年作品)
このアルバムは、プログレやカンタベリー・マニアの間では非常に評価が高いものの、一般的な知名度は決して高いとはいえない。
いわゆるマニア向けのアルバムで、ヒットチャートの上位に食い込むアルバムほどとっつき安いわけではないだろう。
それでも、この手のアルバムの中では敷居が低いほうだと言われる。
このバンドのボーカルは、元キャラバンのリチャード・シンクレアで、もちろんベースを弾いているのも彼だ。
この、人が良さそうで平和的なボーカルは、それだけで親近感がわき、曲をマイルドなイメージに仕上げているように思う。
メロディ・ラインも普通にわかりやすく、ストレートに良さが伝わってくるのだが、ピリリと辛いスパイスはしっかり効いている。
このスパイスというのが、アルバム全体に流れるジャズ・エッセンスであり、ただのロック・アルバムではないところなのだ。
彼らの演奏力の高さも特筆すべき部分であり、重要な聴き所だ。
だからといって決して派手ではない。
同時期のハードロックや、有名プログレ・バンドのような華やかさ、派手さがないのに、よく聴くと物凄いテクで演奏しているのである。
こういった部分も、いわゆる「玄人向け」といわれる所以だろう。
1曲目「Share It 」、6曲目「Fitter Stoke Has a Bath」あたりは、聴きやすくポップな楽曲で親しみやすさがある。
リチャードのボーカルも独特のノホホンさがあっていい。
ただ、キャラバン時代にも披露していたウガイみたいなブクブクボーカルはどうにも違和感あるが・・・。
このバンドの演奏力の凄さがよくわかるのが、ボーナストラックで入っているライブ録音だ。
とにかくハードな演奏を展開していて、緊張感溢れるインストが聴ける。
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確かに、思ったよりは聴きやすいと思います。
少なくとも、同じカンタベリー系のソフト・マシーンよりは(笑)
デイブ・スチュワートが活躍してるせいか、
後のブラッフォードを連想させる部分もありますね。
個人的には、冒頭の3曲で圧倒されました。
ソフト・マシーンはインスト系だし、1曲がすごく長かったりするので、一般向けというより通向けっぽいですよね。
キャラバンはとても聴きやすく、例えばビートルズやストーンズが好きな人が聴いても受け入れられる親しみやすさがあると思いますが。
このハットフィールドはその中間くらいでしょうか、聴きやすさとマニアックな部分の調和がとれていて、それでもちょっとマニア向けな部分が勝っていて、バランスがいいんだと思います。
デイブ・スチュワートが入ると一気にジャズ色が強くなるような気がします。
ブラフォードは1枚目しか聴いたことがないのですが、フュージョン、ジャズロックの色彩が強いですね。
私はギター弾きなので、肝心のブラフォードのドラミングより、アラン・ホールズワースの変態ギターのほうが印象的です。
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