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第70回名盤シリーズ
今回はスティービー・ワンダー2枚組の大作「キー・オブ・ライフ」。(1976年作品)
この頃のスティービーは、出すアルバム出すアルバム、全て大ヒットを記録し、絶頂時代を迎えていた。
そんな中、2枚組+シングルという変則的な組み合わせで発表されたのが本作である。
このアルバムを彼の最高傑作としてあげる人は多いようだが、私はこのアルバムしか聴いたことがないので、なんともいえない。
ただ、このアルバムはとても心地よく、これだけたくさん曲が入ってるのに、捨て曲、駄曲が1曲もない。
やはり最高傑作なのかもしれない。
私が初めてこのアルバムを聴いたのは16歳か17歳くらいの頃だったと思う。
当時、ポール・マッカートニーの「エボニー&アイボリー」という曲で共演していたのが、スティービーだった。
ビートルズファンの私は、スティービーって誰なんだろう?ポールと組むくらいなのだから、大したものだと関心していたのだ。
そこへ学校の先輩から「興味があるならこれを聴け」と言われて貸してもらったのが、このアルバムだった。
しかし最初は地味でパッとしないアルバムだな、と感じた。
エイジアやTOTOなどの派手なサウンドに慣れた耳には、地味で無駄に曲がたくさん入っているような気がして、どれも同じに聴こえたものである。
先輩から「どうだった?」と聞かれ、怖い先輩にイマイチだったなんて言えるはずもなく、「とても良かったです」なんて答えたような気がする。
しかしその後、夏休みだったかに暇だったのでずっとこのアルバムを部屋で流してた。
そしたら、心地よくなってきて、なにかよくわからないものの、気に入ってきた。
よく、スルメのように後から噛めば噛むほど味が出る、なんて言葉を聞くが、私にとってこの「キー・オブ・ライフ」はまさにスルメだった。
このアルバムから1枚に3曲づつ選ぶとすれば、1枚目からは「Love's In Need Of Love Today」「Have A Talk With God」「Knocks Me Off My Feet」、2枚目からは「Black Man」「As」「Saturn」だ。
もちろん楽しい「Sir Duke 」も好きだし、インストの「Contusion」も緊張感溢れる演奏がカッコイイ。
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巷では大変な話題になってました。
この頃のスティービーは、グラミーの常連で、既にスーパースターでしたから、
新譜が出る、というのだけで、大騒ぎだったのです。
で、ついに出た新譜は、2枚組+4曲入りEPという変則的な構成で、
ミョーに購買意欲をそそったのでした(笑)
もちろん、買えませんでしたが(爆)
あの頃、僕も含めて、洋楽好きの間では、ロック好きとソウル好きが、
きれいに分かれていました。
けど、その両方に人気あったのが、スティービーでした。
ヒット曲も多かったし、ロックやソウルの垣根を取り払ったような作風が、
どちらのファンにもウケたのでしょう。
某雑誌からの引用ですが(長いですけど^^;)
「スティービー・ワンダーのサンシャインを聴くと、ブラック系アーティストの曲というより、エルトン・ジョンあたりが作った曲、という感じがしてしまう。それは、スティービーがいかに白人にもウケるポップスを目指していたか、そして、エルトンがいかに黒っぽい曲を書こうとしていたか、という事をはからずも証明している」
なるほど、と思いましたね(笑)
70年代の頃は、僕はスティービーのアルバムはあまり聴いてなかったのですが、
今聴いてみると、すごくコンセプチュアルな作りになってて、
よくこれが売れたなぁ、と感心したりもします。
「キー・オブ・ライフ」スティービー最後の傑作、
なんて失礼な事言ってる人もいますね(笑)
「回想」はファンクでブラックな感じがいいですね。
私は後追いで、リアルでは「心の愛」からなんですが、その頃だとすでに全盛期を過ぎていたともいえますね。
この「キー・オブ・ライフ」は、初めて聴いたのが例の2枚組+EPでした。
結局このCDを買ったのは21世紀以降なのですが、それまではこの時録音したカセットを聴いてました。
ロック好きとソウル好き、私の世代だとハードロック好きとポップス好きに分かれてたような気がします。
オーナーさんの意見を読んでからこのアルバムを聴くと、確かにソウルなんだけど、ロック、ポップスの色も濃いのがよくわかります。
エルトン・ジョンとスティービーの歩み寄りそしてクロスオーバーする、まさにこの時代を表しているような気がします。
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