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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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第49回名盤シリーズ
シンガー・ソングライター、ジャクソン・ブラウンの作品「愛の使者」
(1983年作品)



このアルバムが彼の作品の中でどういう位置づけになるかはわからない。
名盤として取り上げるのに適しているかどうかは不明だが、私はこのアルバムが好きで捨て曲のない良く出来た作品だと思っている。

このアルバムもFMで聴いたのがきっかけで聴くようになった。
発売されたばかりで、プロモーションとして5曲くらいオンエアされたのだが、どの曲も気に入りLPを購入する決意をした。
私のイメージではもっとフォークっぽい音楽をやる人だと思ってたのだが、実際聞いた印象はアメリカンなロックだった。
70年代には、もっと内向的な音楽や、フォーク、カントリーっぽい音楽もやっていたようだが、時代の流れとともにロック色を強めていったようだ。
結局、イーグルスやドゥービー・ブラザーズもそうだが、「アコースティックな音楽は古い」という価値観がミュージックシーンの主流となっていたのかもしれない。

このアルバムで聴ける歌詞世界は、反共産主義や、反社会的な内容を含み、意外にハードな内容だ。
しかし音楽として見た場合、素晴らしいメロディやセンスあるアレンジなど、非常に優れたアメリカン・ロック/ポップスである。
私は彼が作る少し骨っぽく若干カントリー・テイストのある音楽にブルース・スプリングスティーンに通じるものを感じた。
ブルースほどタフなイメージはなく、見た目は繊細な印象だが。

当時、学校でジャクソン・ブラウンを聴いている人は誰もおらず、名前すら知らない人が多かった。
ニュー・ロマンティックやLAメタルが大人気で、ジャクソンはその点渋すぎたのかもしれない。
でも、このレコードを友人に聴かせると、ほとんどの人は好意的な意見だったと思う。

このアルバムの中で最も好きな曲はスローな「セイ・イット・イズント・トゥルー」だ。
後に好きな曲ばかり集めた「オリジナル・ベスト」みたいなカセットを作るときも、この曲は必ず入れた。
バラード風の曲だが、ベタなクサメロではなくドライなメロディで、ジャクソンの暖かみのあるボーカルが冴え渡る曲である。
今聴くと時代を感じさせるゲートエコーの掛かったドラム音だが、これが力強く、哀愁メロディーを引き立てている。
最初にFMでオンエアされたときもこの曲が流れたのだが、この曲の素晴らしさのためにLPを買ったようなものだ。

ある意味、70年代にはリンダ・ロンシュタットやバーズに曲を提供していた名ソングライターのアルバムだから、メロディが良いのは当たり前ともいえる。
プライベートではいろいろあったようだが、80年代らしい意欲ある作品だと思う。



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