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第90回名盤シリーズ
今回はラテン・ロックの代名詞のような存在であるサンタナの初期のアルバムから「天の守護神」
(1970年作品)
私は長い間、サンタナというのはカルロス・サンタナ個人のことで、ソロ・アーティストだと思っていた。
それがバンド名であり、カルロスはそのバンドの中心人物だと知ったのは今世紀に入ってからだったと思う。
80年代初頭、日本のギタリスト高中正義とジョイント・コンサートをしたことがあったと思うのだが、そのサウンドに同じ匂いを感じたものだ。
当時の高中氏はやたらとラテン色の強いサウンド志向だったが、今思えばサンタナの影響が強かったのかもしれない。
なので、私にとってのサンタナは、この「天の守護神」で聴ける熱帯のようなサウンドである。
一般的に大名盤とされる「キャラバン・サライ」などは、もっと洗練されてアフリカ音楽と西洋音楽が高度なところで一緒になった感じだが、私が選ぶならラテン色の強いこっちだ。
オシャレとは程遠い、汗臭さ満載の音楽。
熱い男が汗水たらしながら、これまた熱い演奏している様が目に浮かぶようである。
私はコンピュータで管理された無機質な音楽も決して嫌いではないが、こういう人間臭さ溢れる生身の音楽はやはり独特のものがある。
カルロス・サンタナの奏でるギター、まず音色が熱帯的だ。
確実に40度以上、湿気は80パーセント以上ありそうな音色している。
それに輪をかけて熱いのが、バックのパーカッション郡だ。
絶対演奏したあとに、トロピカル・ジュースやマンゴーとかバナナ食べているようなサウンドなのである。
そして夜は、肉汁滴るでっかい焼肉と大量のビールを飲んでることだろう。
話がそれたが、このアルバムで最も有名な曲はフリートウッド・マックの名曲「ブラック・マジック・ウーマン」だろう。
マック・バージョンもいいのだが、ここではさらに人間臭く、体温の高い演奏で、エロティックでもある。
とくにベース、パーカッションのリズム隊がエロエロなのだが、オルガンもいい味を出している。
カルロスのギターは、テクニックに走ることなく情熱あふれるギターで、派手なことをしてるわけでもないのに、存在感たっぷりで、やはりバンドの中心人物であることが確認できるのだった。
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そして、このアルバムでは「君に捧げるサンバ」もお気に入りです。
近年になって、色んなジャンルの若いミュージシャンたち(若くない人もいますが)とのコラボもたくさん行っていますが、そんな年齢を感じさせないカルロスも好きだったりします。(笑)
私の場合マックといえばマクドナルド…じゃなくて、ポップ化した時代のイメージが強いので、「ブラック・マジック・ウーマン」はどうしてもサンタナの印象が強いですね。
私は長いイントロから歌に入る瞬間とかカッコイイなぁって思います。
「君に捧げるサンバ」、私も好きです。
南の島の夕暮れに海を眺めながら聴きたい曲ですね。寄り添う男女、そして二人は手をつなぎダンスをする…そんなイメージかな。
しかしロック・ミュージシャンってアラ還になっても年齢を感じさせない人多いですよね。
彼らよりずっと若い私達は、まだまだ子供みたいなものかもしれませんね。
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