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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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エイドリアン・ブリューがディシプリン期のクリムゾンの解散を知ったのは新聞記事からだったそうです。
フリップはなんで直接ブリューにそういう大事なことを言わないのか理解出来ません。
そういうところがフリップの変人なところで、人間付き合いは難しそうですね。

そして90年代に入り、突如としてこのバンドが復活しました。
それまでのロック史上、初めての試みと思われる「ダブル・トリオ」というバンド形式、これは通常のトリオバンド(ギター、ベース、ドラム)が2組存在するバンドです。
2つのバンドが複雑に絡み合い、時にはそれぞれ違うリズムで同時に演奏し、ポリリズムの重なったところでばっちり決める、そういうことをやるのです。
まさにプログレッシブ、本当の意味で進歩的な音楽をやろうしていたんでしょうね。

しかしそういう複雑なことをやってるわりに、実にポップで聴きやすい。
一般的に難解なイメージが付きまとうクリムゾンですが、他のアルバムに比べても聴きやすくポップな曲が多いです。

この時期のライブ・アルバムもいくつか発売されてますが、ここでは「ヴルーム・ヴルーム」を紹介しましょう。

1曲目は名インスト曲「レッド」を彷彿させるインスト「ヴルーム・ヴルーム」からスタートします。
やはりこのメンツでもアルバム「スラック」からの曲は、最初からダブルトリオとして作られているので、非常に凝ったアンサンブルが楽しめます。
また4人編成時代の曲や、70年代の曲も演奏され、何と「21世紀の精神異常者」まで演奏されてます。
前の80年代編成の頃よりも格段にヘヴィになり、70年代のハードさが再び復活しているのがよくわかります。
そしてかつて得意だったインプロも復活してます。
今となってはあまり評価されていないダブルトリオ時代ですが、私はかなりいい線いってると思ってます。
あと、80年代の曲が物凄くかっこよくなって演奏されてるのもポイント高いです。
とくに「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア」なんて最初からダブルトリオで作られた曲のようにマッチしてます。

この複雑極まりないダブルトリオをもっと分析して聞きたい人は、DVD「デジャ・ヴルーム」をお薦めします。
ライブDVDとしての完成度の高さは、他に比較するものがありません。
マルチ・アングルや「21世紀~」のメンバーチェンジゲームなど、考えられる全てのDVDの可能性が収められており、凄いです。
(つづく)

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