洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ノーメイク時代のキッスを支えたミュージシャンたち
第1回ヴィニー・ヴィンセントと「リック・イット・アップ」
ここでのギタリストはヴィニー・ヴィンセントだ。
彼はすでに前作「クリーチャーズ・オブ・ザ・ナイト」の大半でギターを弾いており、曲作りもしている。
彼はギターの腕前、作曲力など相当な実力を持っているにもかかわらず、ジーン・シモンズとポール・スタンレーから嫌われて、このアルバム製作後、とりあえずツアーだけはこなすのだが、その後バンドを辞めている。
ギター・スタイルとしては、硬質な音色で、マシンガン・ピッキングによる速弾きと、派手なチョーキング、チョーキング+アームが印象的な80年代的ギタリストだ。
彼がジーンとポールという大御所2人に嫌われた原因としては、オリジナルメンバーであるエース・フレイリーのフレーズを弾かない、新入りなのに意見が多い、それとギャラの問題だと言われている。
しかし、アルバム製作において才能を発揮していることには変わりなく、彼の直接かかわった2枚のアルバムの出来は素晴らしいものだ。
このアルバムは、全体的にハードでメタリックな印象がある。
メイク時代のアルバム「ダイナスティ」以降、ポップ路線に走ったり、コンセプト・アルバム「エルダー」を作ったりと迷っていた時期があったが、前作からのメタル路線に落ち着いたようだ。
おそらく、イギリスで巻き起こったニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル(NWOBHM)の影響だろう。
それがとくに顕著に現れているのが、4曲目「ヤング・アンド・ウェイステッド」や5曲目「ギミー・モア」、8曲目「フィッツ・ライク・ア・グルーヴ」といったハードナンバーだろう。
これらの曲は、70年代のKISSにはなかったタイプだ。
こういった路線を可能にしたのが、やはり新しく加入したドラムのエリック・カーとヴィニーの力が大きいと思う。
とくに「ヤング~」は、リフといい、重いけどグルーヴ感溢れるリズムといい、この時期のKISSを代表する曲だ。
ライブでは、エリック・カーのハスキー・ボーカルがカッコイイ曲でもある(アルバム・ヴァージョンはジーンのボーカル)。
またこの曲のギターは、ヴィニーの硬質なプレイの良さが発揮されている。
それら以外の曲では、ポールの活躍が目立っているように感じる。
1曲目「エキサイター」はポールらしい、メロディアスでハードな曲。
当時のライブのセットリストにあまり入ってないのは何故だろう。
それと7曲目「ア・ミリオン・トゥ・ワン」。
哀愁のメロディ、バックで流れるアルペジオ、まさに隠れた名曲だ。
自身のソロツアーでは、この曲をやってるようだが、是非キッスとしてもやってもらいたい。
カテゴリー一覧
ホーム
第1回ヴィニー・ヴィンセントと「リック・イット・アップ」
ここでのギタリストはヴィニー・ヴィンセントだ。
彼はすでに前作「クリーチャーズ・オブ・ザ・ナイト」の大半でギターを弾いており、曲作りもしている。
彼はギターの腕前、作曲力など相当な実力を持っているにもかかわらず、ジーン・シモンズとポール・スタンレーから嫌われて、このアルバム製作後、とりあえずツアーだけはこなすのだが、その後バンドを辞めている。
ギター・スタイルとしては、硬質な音色で、マシンガン・ピッキングによる速弾きと、派手なチョーキング、チョーキング+アームが印象的な80年代的ギタリストだ。
彼がジーンとポールという大御所2人に嫌われた原因としては、オリジナルメンバーであるエース・フレイリーのフレーズを弾かない、新入りなのに意見が多い、それとギャラの問題だと言われている。
しかし、アルバム製作において才能を発揮していることには変わりなく、彼の直接かかわった2枚のアルバムの出来は素晴らしいものだ。
このアルバムは、全体的にハードでメタリックな印象がある。
メイク時代のアルバム「ダイナスティ」以降、ポップ路線に走ったり、コンセプト・アルバム「エルダー」を作ったりと迷っていた時期があったが、前作からのメタル路線に落ち着いたようだ。
おそらく、イギリスで巻き起こったニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル(NWOBHM)の影響だろう。
それがとくに顕著に現れているのが、4曲目「ヤング・アンド・ウェイステッド」や5曲目「ギミー・モア」、8曲目「フィッツ・ライク・ア・グルーヴ」といったハードナンバーだろう。
これらの曲は、70年代のKISSにはなかったタイプだ。
こういった路線を可能にしたのが、やはり新しく加入したドラムのエリック・カーとヴィニーの力が大きいと思う。
とくに「ヤング~」は、リフといい、重いけどグルーヴ感溢れるリズムといい、この時期のKISSを代表する曲だ。
ライブでは、エリック・カーのハスキー・ボーカルがカッコイイ曲でもある(アルバム・ヴァージョンはジーンのボーカル)。
またこの曲のギターは、ヴィニーの硬質なプレイの良さが発揮されている。
それら以外の曲では、ポールの活躍が目立っているように感じる。
1曲目「エキサイター」はポールらしい、メロディアスでハードな曲。
当時のライブのセットリストにあまり入ってないのは何故だろう。
それと7曲目「ア・ミリオン・トゥ・ワン」。
哀愁のメロディ、バックで流れるアルペジオ、まさに隠れた名曲だ。
自身のソロツアーでは、この曲をやってるようだが、是非キッスとしてもやってもらいたい。
カテゴリー一覧
ホーム
PR
この記事にコメントする
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
リンク
カテゴリー
フリーエリア
最新CM
[02/26 take surveys for money]
[02/03 Ahapenij]
[12/18 Blealgagors]
[12/17 BisiomoLofs]
[12/16 Looporwaply]
最新TB
プロフィール
HN:
にゅーめん
性別:
男性
趣味:
音楽 読書
自己紹介:
音楽を愛する中年男の叫び
ブログ内検索
忍者アナライズ