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第57回名盤シリーズ
今回はU2の3rdアルバム「闘(WAR)」
(1983年作品)
私がU2のレコードを買ったのは16か17の頃だったと思う。
当時毎月購読していた「ミュージック・ライフ」誌での評価が高く興味をもったのがきっかけだ。
いつもはFMで試聴してから買うのだが、この時は試聴なしでいきなり買った記憶ように思う。
おそらく待てども待てども、FMでU2が流れることがなかったんだろう。
レコードに針を落としてすぐに飛び込んできたのが、乾いたドラムの音。
まるで、レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムみたいな音で、いきなり期待が高まった。
全体的に乾燥した空気を思い起こさせるサウンドで、硬派な印象だった。
とくにこのアルバムの代表曲と言える「ニュー・イヤーズ・デイ」には感激した。
恐ろしくカッコいい曲で、このアルバムの1番のお気に入りになったのは言うまでもない。
今聴いても、イントロの物悲しいピアノ、ボノの悲痛な叫び声のようなボーカル、エッジのカッコいいコード・カッティングなど、アレンジは完璧だ。
当時ギター・マガジン誌でこの「ニュー・イヤーズ・デイ」の楽譜があってコピーしたことがある。
物凄くシンプルで、あっけにとられるほど簡単。
しかし、あのカッコ良さ、あの切れ味を表現するのは、とてつもなく難しく、同じように弾いてるつもりでも全然ああいう感じにはならないのだった。
たしかエッジはインタビューで「俺はギターの練習なんてしない」と語っていたと思うが、実はすごく練習してるのだろう。
それと練習だけでは身につかない極上のセンス。
U2が現在においても絶大な人気を誇るのは、このセンスの良さがもっとも大きい理由だろう。
それと先にも書いたように、サウンド・メイキングが素晴らしいのだ。
乾ききって、冷たく身震いするようなサウンド。
触れるとスパッと切れちゃうようなギター・カッティング。
そして深めにかかったディレイの響き。
それらが彼らの切ないメロディにすごくマッチしていて、とにかくカッコよく決まっているのだ。
このアイルランド出身のバンドは、現在までで類型1億2千万枚のセールスを記録する大御所である。
このアルバム発表時は、まだアイルランドといういわば辺境地のバンドといった印象だった。
しかし、ライブ・バンドとして各地でツアー続けた結果、アルバム・セールスが類型1億枚を突破し、今や超大物バンドとして世界に君臨する存在になったのだった。
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