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第79回名盤シリーズ
トレヴァー・ホーン・プロデュースによるABCのデビュー・アルバム「ルック・オブ・ラブ」
(1983年作品)
この辺りのアルバムは、完全リアルタイムなので、どうしても当時のことを思い出す。
デュラン・デュランやカルチャー・クラブといった、ニュー・ロマンティック音楽が大人気だった頃だ。
これらは第2次ブリティッシュ・インベイションとも言われていた。
当時の洋楽誌はこういったアーティストと、ハードなロック・バンドが同列に並んでおり、どちらにも興味をそそられたものである。
その点、今はハードロックを聴く人と、チャート物を聴く人は完全に2分してしまって、これはとても残念なことだと思う。
今このアルバムを聴くと、さすがに懐メロ感ただようサウンドで、今の若い人にはキツイだろう。
これもファッションと一緒で80年代という時代が生んだものだが、時代の先端を行こうとすればするほど後々それが古く感じてしまうのは仕方がないのかもしれない。
当時の同系列のバンド、例えばスパンダー・バレエ辺りもこういうサウンドだったが、流行が一巡するばまた感じ方もかわってくるかもしれない。
しかし、その複雑なベース・ラインや、シンプルだけどツボを押さえたドラム、ギターとキーボードの絡みなど、非常に凝ったアレンジで、聴き応えがある。
何より音に華がある。
このあたりのセンスは、元バグルス、イエスのトレヴァー・ホーンによるところが大きいだろう。
マーティン・フライのボーカルもこの華やかなサウンドによく合ってる。
私がとくに好き、というか懐かしく感じるのが8曲目の「オール・オブ・マイ・ハート(我が心の全てを)」。
やさしく甘いポップスで、このメロディ・ラインはとても美しい。
アレンジはシンプルでありながら大袈裟な部分もあり、キラキラと輝くようだ。
シングル・カットもされて、人気の「ルック・オブ・ラブ」「ポイズン・アロー」に継ぐ大ヒットとなっている。
そしてもう1曲、このアルバムから「ショウ・ミー」。
このアルバムの1曲目だが、映画音楽のようなイントロからダンス・ビートに変わるところがカッコイイ、大人のダンス・ポップだ。
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80年代を象徴する一枚だと思うし、ABCのアルバムの中でも最高傑作と言えましょう。
このアルバムが出た頃、音を聴く前に、そのジャケットに興味を引かれました。
聴いてみると、ジャケットが示す通りのドラマティツクでスタイリッシュな音世界で、夢中になって聴きまくったものです。
にゅーめんさんもおっしゃる通り、オープニングから「ショウ・ミー」になだれ込んでいくカッコ良さといったら...
このアルバムはトレバー・ホーンのプロデュースですが、後にアート・オブノイズを結成するアン・ダッドリーもアレンジで関わっていたりして、非常に興味深いです。
ご存知と思いますが、ABCの久々の新作が去年発表されまして、なかなかの力作であるのですが、『ルック・オブ・ラブ』の頃のようなゴージャスなサウンドではないのが、やや残念です。
やはり80年代の洋楽を語るうえで、このアルバムは外せないですね。
これが後のユーロビートへと繋がっていくと思うのですが、本当にドラマチックでスタイリッシュです。
曲そのものがよく出来ているのもそうなのですが、やはりこのアレンジが凄かったですね。
それにアルバムのジャケットは、中身の音を象徴するようです。
ABCの新作が発売になったというのは風の噂で聞きましたが、まだ未聴でした。
というわけで早速youtubeで探してみたのですが、シングル「Very First Time」の断片しか聴けませんでした。
でもマーティン・フライの雰囲気は相変わらずでした。
あのサウンドってのは80年代だからありえたとも思えるので、21世紀のABCはあの当時のままってわけにはいかないでしょうね。
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