忍者ブログ
洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

第33回名盤シリーズ
今回はヘヴィメタ界のカリスマ・ボーカリスト、オジー・オズボーンのソロ1作目「ブリザード・オブ・オズ」。
(1980年作品)



ブラック・サバス脱退後のオジー・オズボーンのソロ・プロジェクトである。
このアルバムには、サバス時代のオドロオドロしさと80年代的華やかさがうまくミックスされている。

やはり注目すべきはランディ・ローズのギター・ワークだろう。
そのリフ構成は完全に80年代以降の音で、発売当時新しい時代の幕開けを予感させるものだった。
それまでのトニー・アイオミやジミー・ペイジなどの名リフ・メイカーとは全く違う手法で、巧みに16部の低音弦刻みを織り交ぜた当時としては斬新なものだった。
とくにそれは顕著に現れているのが、1曲目「アイ・ドント・ノー」や続く「クレイジー・トレイン」だ。
非常にスピード感があり、重さもあるリフ構成は、今聴いても古さを感じさせない。

そしてなんと言っても華麗なギター・ソロだ。
よく練られた美しいコード進行をベースに、クラシカルで美しく、しかもスリリングで緊張感あふれるギター・ソロを展開するのだ。
とくに名曲の誉れ高い「ミスター・クロウリー」と「レヴェレーション」。
このコード進行にはこのメロディしかありえないのでは?と思うほど完成されたギター・ソロである。
「ミスター・クロウリー」の後半のギター・ソロなんて完璧なソロの一つだろう。
高速アルペジオでスタート→トリルを効果的に用いたメロディアス・パート→ハンマリングで下から駆け上がり→トリルでさらに上昇→フルピッキングで一気に駆け下りる→フェイドアウト、と全く非の打ち所のないものだ。

また適度なポップ感もこのアルバムの特徴である。
すでに70年代後半のサバスのアルバムには、ポップテイストの曲があったのはあったが、ここまで華やかなムードはなかった。
前述の「クレイジー・トレイン」は今もライブでの重要なレパートリーとなっているが、このポップ性が今も人気の秘訣だろう。

ランディが残した音源はあまりにも少なく、スタジオ・アルバムはこれと次の「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」だけである。
あまりにも早すぎる死ゆえに、すでに伝説となっているが、彼が生きていたら相当なギタリストに成長していたことだろう。
なぜなら、生前残したアルバムでのギター・ワークはこれほどの完成度を持ちながらも、まだ「未完成感」があるからだ。




名盤100選へ戻る
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
フリーエリア
最新CM
[02/26 take surveys for money]
[02/03 Ahapenij]
[12/18 Blealgagors]
[12/17 BisiomoLofs]
[12/16 Looporwaply]
最新TB
プロフィール
HN:
にゅーめん
性別:
男性
趣味:
音楽 読書
自己紹介:
音楽を愛する中年男の叫び
バーコード
ブログ内検索
忍者アナライズ

Copyright © [ ROCKET RIDE ] All rights reserved.
Special Template : CSS*TEMP
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]