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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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第83回名盤シリーズ
このシリーズとしてはもっとも最近のアルバム、レディオヘッドの問題作「キッドA」
(2000年作品)



21世紀に入って10数年ぶりに洋楽を真剣に聴くようになった頃は、70年代~80年代のハードロックやプログレばかり聴いていた。
当時は「ビートレグ」なるブート雑誌なんかも読んでおり、そこでよく特集されてたのがレディオヘッドだった。
最近のロックも聴いてみようと、話題のレディオヘッドの当時の最新作「キッドA」を聴くことにしたのだが・・・。
はっきりいって衝撃だった。
キング・クリムゾンの「ザ・コンストラクション・オブ・ライト」(2000年発表)の先進的なサウンドに衝撃を受けたあとだったが、クリムゾンとは全く異なるアプローチでの21世紀サウンド。
今のロックというのは、知らない間にこんなに進んでいたのか、と驚いたものだった。
後に、本当に先進的なサウンドを出してるのは一部のアーティストだけだと気づくのだが、10数年のブランクに浦島太郎状態になったのだ。

現在、70年代回帰、80年代回帰なアーティストが多いなか、この9年前に発表されたアルバムは今でも充分新しいと感じる。
このアルバムが出た当時トム・ヨークは言う。
「ロックなんて退屈だ。ゴミ音楽じゃないか!」
私は安易にこういうことを言う人はどうかと思うし、ゴミレベルの音楽なんてないと思う。
しかしこれくらいの意気込みがなければ、こういうアルバムは作れなかったのかもしれない。

私はこのアルバムでは3曲目「ナショナル・アンセム」と4曲目「ハウ・トゥ・ディサピア・コンプリートリー」がとくに良いと感じる。
カオス的ムードと幻想的ムード、しかしその奥には「過去の音楽」によって完成された普遍的な良さが見え隠れする。
そこには、トムヨークは否定するかもしれませんが、ロック的カッコよさ、フォーク的な優しさがあるのだった。

昨年発表された新作「イン・レインボウズ」も良く出来たアルバムだ。
しかし2000年発表の「キッドA」と比較して9年の時を感じなかった。
これは「イン・レインボウズ」が遅れてるのではなく、「キッドA」が進みすぎていたんだろう。

 


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