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第82回名盤シリーズ
今回は英国が誇る伝説のバンド、キンクスの「サムシング・エルス」。
(1967年作品)
私くらいの年齢の多は、キンクスといえばヴァン・ヘイレンのカヴァーで知ったという人が多いような気がする。
私もそんな一人だったのだが、個人的にヴァン・ヘイレンの「ユー・リアリー・ガット・ミー」は好みではなかった。
だから原曲を演奏していたキンクスにも最初は興味を持てなかった。
しかし、FM小僧だった私が初めてFMでキンクスの曲を聴いたとき、印象は変わった。
初期のストーンズやヤード・バーズにも通じる、親しみ易いブリテシッシュ・ビートなサウンドは、素直にカッコいいと思ったのだった。
ただ、悲しいかな私の住む片田舎にはキンクスのレコードなんて売っていなかったのだ。
私がキンクスのCDを買ったのは最近のことだ。
それまで頭の片隅にキンクスの名前はあったものの、他の聴きたいCDが優先され、常に後回しになっていたのだ。
レンタルで初期のアルバムを2枚(1stアルバムと「ザ・ヴィレッジ・グリーン~」)を借りて聴いたときは、何も感じることなく印象にも残らず。
ああ、ビートルズやストーンズに夢中だった10代の頃に聴いてたら、もっといろいろ感じ取ることが出来たかもしれない、などと思ったものだ。
それで、今回タワレコのポイントが溜まっていたので買ったのが、ファンの間で非常に評価の高いこのアルバムである。
こいつは気に入った。
昨年はヘビメタやプログレをあまり聴かなかったのが良かったのかもしれない。
もう一度15歳の少年の心で聴くことが出来たように思うのだった。
アルバム全体を通じてメロディの良さが際立っていて、演奏やアレンジとかはどうでもよくなるほどだ。
1967年という時期からいくと、ビートルズはもっと先を行っている。
しかし美しいメロディという点から見れば、決してヒケをとらない出来である。
3曲目「ツー・シスターズ」、10曲目の「アフタヌーン・ティー」なんて哀愁の固まりみたいな傑作だ。
他には4曲目「ノー・リターン」とかボッサのような雰囲気だが、しっかり英国風味があっていい。
名曲と言われる最後の「ウォータールー・サンセット」、美しいメロディ、美しいコーラス、聴いてると自分の心まで浄化されそうな気がする。
このアルバムを聴くと、再び60年代~70年代初頭のロックを聴こうかと思うのだった。
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