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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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6時頃に名古屋市民会館に到着。
ギター仲間のキリンさんと合流して、しばしロックとギターの話で盛り上がってると開場の時間になりました。
私の席は前から13列目の右より。
よくステージが見えるいい席です。
本当は右側(ヤニック・ガーズ側)より、左側(デイブ・マーレイ側)のほうがいいんだけど、いいでしょう。

やや唐突な感じで前座、ローレンハリスのライブがスタートします。
70年代風のロックンロールですが、さすがは父親ゆずりのリズム感で首を左右にふりながら歌います。
ここでの注目はギタリスト。
ザック・ワイルドみたいな風貌で、同じくレスポールを弾きますが、なかなかのテクニシャンです。
最後はUFOの「ナチュラル・シング」を歌って場を盛り上げました。

ローレンハリスが終わると、会場は早くもメイデンコール!
UFOの「ドクター・ドクター」が流れる頃には、すでに沸騰状態。
この日のライブは凄いことになる予感です。
オープニングSEが流れ、会場のボルテージが上がったところで、ついにアイアンメイデンのライブがスタート!
1曲目もちろん「DIFFERENT WORLD」。
勢いよく飛び出すメンバー、とくにブルース・ディッキンソンは全く年齢を感じさせません。
スティーブ・ハリスは昔の写真で見たようにモニターに片足を乗っけてブリブリ弾きまくってます。
それにちょっぴり太ったデイブは本当に楽しそう♪
サビでは早くも観客と合唱になり、CDとほとんど変わらないエイドリアンのギターソロがありました。

新譜の曲順通り「THESE COLOURS DON'T RUN」、ニコが性格なリズムを叩きます。
途中の「おーおーおー」の部分で皆合唱します。

重圧なアルペジオでスタートする「BRIGHTER THAN A THOUSAND SUNS」。
ここではヤニックが派手なアクションをキメながらギターを弾くのが印象的で、メンバー全員が一体となってキメる部分では客も拳を上げます。

続いてニコのドラムの合図でスタートした「THE PILGRIM」、やはりスピーディな曲は客のノリが違います。
スティーブはステージの端から端まで駆け巡り、ブルースはモニターを飛び越えて歌い、私たちは精一杯の声援で答えます。

「THE LONGEST DAY」は重いベースがバンドを引っ張ります。
それにしてもブルースは客の煽り方がうまい!
ブルースが手拍子をすると皆も手拍子、拳を振り上げると皆も拳を!
そしてこの曲のサビも客に歌わせます。

盛り上がったあと、しっとり聴かせてくれるのは「OUT OF THE SHADOWS」。
この曲に限りませんが、照明が曲をドラマティックに演出してくれます。
新譜を聴いた時点では対して好きではなかった、という人もライブを見て大好きになったって人も多いようですが、この照明の演出も素晴らしかったと思います。

基本的にCDを忠実に再現するメイデンライブですが、「THE REINCARTION OF BENJAMIN BREEG」では、デイブがイントロのフレーズに、長いフィードバックをかけます。
演奏に全く不安はなくブルースの声も絶好調。
ミディアムテンポの曲を、重戦車が走行するように、ズシリズシリと演奏していきます。

「FOR THE GREATER GOOD OF GOD」では、最初ブルースがセットの壁に座って歌い始めます。
このシーンがスゴク印象的で、まるで映画の一シーンのようです。
サビでは、デイブのパワーコードにエイドリアンとヤニックが見事なツインハーモニーを聞かせ、ブルースが激しく歌います。
ここでのエイドリアンのソロはワウを効かせますが、続くデイブのソロもトリルを多用した彼らしいもの。

新曲全曲演奏は心配された客の反応も全く問題なく、メンバーも気分が良さそうです。
MCでブルースが
「みんな、新譜は聴いてるかい?毎日聴いてるかい?
 今回の日本ツアーは今日で終わりなんだ(ヤニック泣くまね…笑)
 しかし、心配するな、俺達は必ずここへ戻ってくるからヨロシクな!!」
観客は皆、歓声を上げて答えます。

そして怒涛の後半戦へつづく…

新譜から「LORD OF LIGHT」、壮大な感じのアルペジオのイントロが流れますが、途中からハードに展開。
ブルースは所狭しと駆け回り、客を煽ります。
それに答えるため、ある者はヘドバン、またある者は拳を振り上げ、そして歌います。

新譜からの最後の曲は「THE LEGACY」、ヤニックとエイドリアンがステージにセットされたアコギを弾きます。
ここでのキメの部分では、CDではよく解らなかったのですが、3人のギタリストがそれぞれ違うポジションで弾いていて絶妙なハーモニーを聴かせます。
この曲が終わると盛大な拍手。
よくやった、メイデン!
今、これだけのことが出来るバンドはいません!

ここから過去の名曲集のスタート。
「FEAR OF THE DARK」のイントロが流れると場内がすごい合唱。
まるでライブインリオの再現、いや、それ以上です!
物凄い盛り上がり!!!
観客とステージが一体になるというのはこういうことなんだ!
ライブはステージ上のミュージシャンだけが作るものではなく、そこにある者全員で作るものなんだって感じがヒシヒシと伝わります。

そして、20年以上の時を経て、デイブがあのイントロを…
「IRON MAIDEN」そう、自らのバンド名をつけた初期の名曲です。
元々、それほどメイデンを知らなかった自分、でもこの曲は違います。
20年以上前に、ポール・ディアノのボーカルで聴いたあの曲が、今この場で再現されている!
素晴らしいよ、メイデン…!
ドラムの後方から戦車が現れて、大砲がこちらを向きます。
ハッチが開いて現れたのは、双眼鏡を構えたエディ!
大盛り上がりの中、本編は終了します。

それほど間をおかずにアンコールに突入!
エイドリアンがハードエッジなイントロをかき鳴らします。
「2MINUTES TO MIDNIGHT」、ブルースが客席から時計を手にして指しながら歌います。
サビではもちろん大合唱!
そして軍服を着た巨大エディ登場!
ステージをウロウロして銃を客席に向けたりします。

名曲は続きます。
「THE EVIL THAT MEN DO」
もう勢いは止まらない、誰も止めることは出来ない。
哀愁あるイントロから鬼のアンサンブルを聴かせるこの曲ではメンバー全員がステージを駆け巡ります。
力の限り歌い、頭を振り、拳を振り上げても、まだ足りない。
もっと力強く、もっとラウドに!
「みんなの声を聞かせてくれー!」
いえーーー!
「もっと声を聞かせてくれナゴヤー!」
ウォーーー!!
「もっともっと叫び声を聞かせてくれ、ナゴーヤー!!!」
うぉぉおおおおおおーー!!!!!
会場が揺れんばかりの歓声に包まれて、最後の曲「HALLOWED BE THY NAME」へ!
これは戦いです。
最高のものをプレゼントしてくれるメイデンと、それに対して精一杯の拍手、歓声、ヘドバンを返す観客!
会場は暑い熱気に包まれ、ステージと客席が一体になったままそこだけは永遠の夢の世界であるかのように!

そして戦いは終わり、完全燃焼したファンたちは皆満足の表情を浮かべて帰路へ。
完全に現役バンド。
あと10年は大丈夫でしょう。
この素晴らしい夜を共にしたみんな、ありがとう。
そしてメイデン、次の来日はいつかわからないけど、再びライブ会場で再開出来ることを期待してます。

[セットリスト]
01. Different World
02. These Colours Don't Run
03. Brighter Than a Thousand Suns
04. Pilgrim
05. Longest Day
06. Out of the Shadows
07. Reincarnation of Benjamin Breeg
08. For the Greater Good of God
09. Lord of Light
10. Legacy
11. Fear of the Dark
12. Iron Maiden
---------------------
13. 2 Minutes to Midnight
14. The Evil that Men Do
15. Hallowed Be Thy Name

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