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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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ノーメイク時代のキッスを支えたミュージシャンたち。

第5回エリック・シンガーと「リヴェンジ」



2代目ドラマー、エリック・カーの死去によりバンドは次なるドラマーを加入させる。
それはポールのソロツアーでも活躍した実力派ドラマー、エリック・シンガーだ。
それまでは、実力ある無名の新人を起用してきたKISSだったが、シンガーは違う。
ブラック・サバス、ゲイリー・ムーア・バンド、バッドランズなどの有名バンドを渡り歩いた彼は、KISSにとっても初めての有名人だった。

彼もカー同様、ツイン・バス・ドラムスを操るヘヴィ・テクニカル・ドラマーで、タイプとしては似ていると言える。
ただ、彼のキャリアを見ると、80年代ドラマーでありながらも70年代的な楽曲を得意とするバンドに多く在籍していることがわかる。
そのためか、シンプルなドラム・スタイルで、決して音数が多いタイプではない。
それでも、ライブで演奏するKISSクラシックスの表現方法は、ピーターと違うことはもちろん、カーとも異なる表現法で、センスよくツーバスなども取り入れるのだった。
私は彼が叩く初期の名曲「ジュース」のドラムが大好きだ。
ちなみに現KISSのドラマーも彼だが、今の彼のドラムに彼らしさは皆無である。
相方のトミー・セイヤー同様、オリジナル・メンバーのコピー・メンバーとしての仕事をこなしているからだ。
これは今のKISSの経営方針のようだが、私としてはシンガーらしいドラムを叩いてもらいたいと思っている。



前作までの明るいイメージはなく、故エリック・カーの死に対するリヴェンジとも取れるこのアルバム。
ダークな色合いが強い作品だ。
1曲目にジーンの曲を持ってくるあたり、それまでのアルバムと意識が違う。
この「アン・ホーリー」がこのアルバムのイメージを決定付けていると思う。
ヘヴィでかっこいい曲だが、これを作ったのは元メンバーのヴィニー・ヴィンセントだ。
性格が合わない彼だったが、実力は認めていて再び協力を依頼したようで、他にも数曲提供しているようだが、この後、再び意見が合わなくなり、ケンカ別れしたようだ。

このアルバムでもう1曲代表的な曲を選ぶと、5曲目の「ゴッド・ゲイヴ・ロックンロール・トゥ・ユー」だろう。
これはカバー曲だが、現在のライブでもアンコールの1曲目によく使われている。

どちらかというとジーンの活躍が目立つアルバムだ。
他には「ドミノ」や「パラライズド」など傑曲が目白押しである。

そしてラストを飾るのは、故エリック・カーのドラム・ソロ「カー・ジャム1981」。
1981年に録音されたカーのドラム・ソロに後からギターリフを加えたものだ。

一般的にノーメイク時代のKISSは全然売れてなかったかのようなイメージがあるが、アルバムを出せばどれも全米で20位以内にはいるヒットを飛ばしている。
とくに、このアルバムは全米4位を記録し、大ヒット作といって遜色ない。
これは80年代に人気のあった他のHR/HMバンドと比較しても、充分に立派な数字だ。
それでも70年代が凄すぎたのと、後のリユニオンが大成功したために、今となっては目立たないのだった。


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