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洋楽名盤紹介と日々の雑談を書いてます
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第22回ロック名盤シリーズ
今回はジョージ・ハリスンの実質的な1stアルバム「オール・シングス・マストパス」
(1970年作品)



ビートルズ解散後の1970年11月、実質的な第一弾ソロアルバムとして発表されたこのアルバムは、気合入りまくりの3枚組LPだった。
もちろん値段も高く、当時の物価と比べて相対的に高価な3枚組LPがアメリカでもイギリスでもチャートのトップに君臨し、それは7週間も続いたのだった。
現在でも3枚組レコードとしての記録は破られていないらしい。

プロデューサーはビートルズの「レット・イット・ビー」と同じフィル・スペクター。
個人的にフィル・スペクターのプロデュースはなんでもオーバー気味で好みではないのだが、このアルバムではうまく作用している気がする。

圧倒的なボリュームのアルバムだが、中身は穏やかなジョージ・サウンドで占められており、とてもやさしい曲ばかりだ。
ジョージはこのアルバムの前にシンセサイザーを使った実験音楽のアルバムを発表しているが、ここにはそういう実験的な曲はなく、ちょっと寂しげなボーカルで美しいメロディーを歌う作品に仕上がっている。
全19曲の大半はジョージの単独作品であり、外部ライターは2曲でボブ・ディランが参加してるだけだ。
ここまでの才能があるとは!
当時誰もがそう思ったそうだ。
よく言われるのは、ビートルズ時代はジョンとポールの影に隠れて才能を発揮できなかったと。
たしかにそうかも知れない。
でも、このアルバムには「見返してやる!」みたいな気迫はなく、「いいレコードを作ろう」とした結果、これだけの作品が出来てしまって、どれも削れないから全部発表してしまおう、という感じだと思う。

このアルバムの中でとくに素晴らしい名曲が「ISN'T IT A PITY」だ。
私はこの曲はジョン・レノンの「イマジン」と並ぶ名曲だと思う。
ジョージ自信も気に入ってるのか、2バージョン納めれていますが、どちらも素晴らしくどっちか一つには絞れなかったのがよくわかる。
この曲を聴くととてもやさしい気持ちになれるような気がするのだった。

最後に3枚目にはジャムセッションが納められていて、クラプトンやデレク&ドミノスのメンバーとの熱い演奏が繰り広げられている。
ここではギタリストとしてのジョージが生き生きと楽しそうに弾いてるのが感じられ、けっこうハードな演奏だが、殺気だった感じではなく楽しそうなのがいい。



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